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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 構造型データベース機能


16.5.2 SQLトレース機能

実行したUAPのSQLトレース情報をSQLトレースファイルに取得します。SDBデータベースを操作するAPIまたはDMLの実行時にエラーが発生した場合,SQLトレース情報を参照すると,エラーの原因となるHiRDBの情報を特定できます。

SQLトレースファイルは,取得した情報で満杯になると,最も古い情報から順次新しい情報に書き替えられます。SQLトレース機能の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「SQLトレース機能」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) SQLトレース情報の見方

SDBデータベースを操作するAPIまたはDMLの実行時に出力されるSQLトレース情報の出力例を次の図に示します。

図16‒1 SQLトレース情報の出力例(クライアント環境定義PDSQLTRCFMTに1を指定した場合)

[図データ]

[図データ]

図16‒2 SQLトレース情報の出力例(クライアント環境定義PDSQLTRCFMTに2を指定した場合)

[図データ]

[図データ]

[図データ]

[説明]

SQLトレース情報に出力される各項目については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「SQLトレース情報の見方」を参照してください。

ただし,上記の出力例で,枠で囲まれた部分の項目については,以下で説明します。

出力内容

説明

UAPEXERLOGDMLSZ

クライアント環境定義のPDUAPEXERLOGDMLSZオペランドの指定値

UAPEXERLOGDMLDATA

クライアント環境定義のPDUAPEXERLOGDMLDATAオペランドの指定値

SDBUAPFILE

クライアント環境定義のPDSDBUAPFILEオペランドの指定値

SDBUAPDIR

クライアント環境定義のPDSDBUAPDIRオペランドの指定値

*DML*

ヘッダ情報

(*4V△)

(*SD△)

要求元の識別記号

括弧で囲まれた4バイトで表示されます(△は半角空白を示します)。X'00'が含まれる場合は,スペースに置換されます。

HNDLNO

ハンドル番号

FNCCD

機能コード

1バイトで表示されます。X'00'が含まれる場合は,スペースに置換されます。

REQCD

要求コード

4バイトで表示されます。X'00'が含まれる場合は,スペースに置換されます。

DBNAME

SDBデータベース名

SDBデータベース名が,指定したサイズ分(最大30バイト)表示されます。

SDBデータベース名にX'00'が含まれる場合は,スペースに置換されます。

REQNUM

同時要求の個数

RECNAME

レコード型名

レコード型名が,指定したサイズ分(最大30バイト)表示されます。

レコード型名にX'00'が含まれる場合は,スペースに置換されます。なお,HiRDBサーバで実行された要求分だけ出力されます。

REQ+:STRT/FNSH

個別開始/終了一括要求オプション指定時に表示されます。

REQ+:STRT(0)

個別開始実行要求オプション指定時に表示されます。

次に示す下線部分には,SDBデータベースを操作するAPIを実行する際に入力されたハンドル番号が表示されます。

(例)

REQ+:STRT(0)

REQ+:STRT(1)

注※

個別開始/終了一括要求オプションと個別開始実行要求オプションを同時に指定した場合は,次のように並べて表示されます。

REQNUM:2   REQ+:STRT/FNSH
           REQ+:STRT(0)

(2) パラメタトレース

SDBデータベースを操作するAPIまたはDMLの実行時に,パラメタトレースは出力されません。