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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 構造型データベース機能


14.9.1 障害が発生したときの対処方法

pdsdbexeコマンドの実行中に障害が発生した場合,出力されたメッセージを確認して対処してください。

〈この項の構成〉

(1) トラブルシュート機能

SDBデータベースの操作で障害が発生した場合,HiRDBクライアントの次のトラブルシュート機能を使用して障害要因を調査できます。

上記のトラブルシュート機能の詳細については,「16.5 UAPの障害対策」およびマニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「トラブルシュート」を参照してください。

また,pdsdbexeコマンドが異常終了した場合,クライアント環境定義のPDCLTPATHに指定したディレクトリ下に簡易ダンプが出力されます。ファイル名は次のとおりです(出力メッセージに簡易ダンプファイル名が表示されます)。

PDCLTPATHを省略した場合,またはPDCLTPATHに指定したディレクトリに書き込みができなかった場合は,カレントディレクトリに簡易ダンプが出力されます。

なお,出力された簡易ダンプファイルを保守員に渡すことがあるため,簡易ダンプファイルは退避しておいてください。

(2) UAP処理時間監視機能との関係

pdsdbexeコマンドには,UAP処理時間監視機能が適用されます。pdsdbexeコマンドが無応答状態などになった場合,クライアント環境定義のPDSWAITTIMEに指定した最大待ち時間を超えると,実行中のトランザクションをロールバックし,HiRDBから自動的に切り離されます。

参考

次のケースでトランザクションが未終了の場合も,UAP処理時間監視機能が適用されます。

  • OSのkillコマンドでプロセスを中断した場合

  • [Ctr]+[c]で処理をキャンセルした場合

PDSWAITTIMEについては,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

(3) 自動再接続機能との関係

クライアント環境定義のPDAUTORECONNECTにYESを指定している場合,pdsdbexeコマンドには自動再接続機能が適用されます。PDAUTORECONNECTについては,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。自動再接続機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「自動再接続機能」を参照してください。