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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 構造型データベース機能


5.18.6 例題5(システム用RDエリアとユーザ用RDエリアを最新の同期点に回復する場合)

例題

次に示すRDエリアを最新の同期点に回復します。

  • マスタディレクトリ用RDエリア(rdmast)

  • データディレクトリ用RDエリア(rddir)

  • データディクショナリ用RDエリア(rddic)

  • レコードを格納しているユーザ用RDエリア(rdarea01)

  • インデクスを格納しているユーザ用RDエリア(rdarea02)

例題中のコマンドおよびコマンドのオプションの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBを正常終了する

 pdstop

pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します。正常終了できない場合は,pdstop -fコマンドで強制終了してください。

(2) HiRDBを開始する

 pdstart -r

pdstart -rコマンドでHiRDBを開始します。マスタディレクトリ用RDエリアを回復する場合は,pdstart -rコマンドでHiRDBを開始する必要があります。

系切り替え機能を使用している場合で,HiRDBの開始と同時に共有リソース(共有ディスク,IPアドレスなど)の活性化を行うときは,pdstart -r -tコマンドを実行してください。

(3) RDエリアを最新の同期点に回復する

 pdrstr -m /rdarea/mast/mast01 -b /pdcopy/backup01 -d /unld/unldlog
 -w /tmp/sortwork -r rdmast,rddir,rddic,rdarea01,rdarea02

pdrstrコマンドでマスタディレクトリ用RDエリアを最新の同期点に回復します。

[オプションの説明]

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名を指定します。

-b:バックアップファイル名を指定します。

-d:アンロードログファイルが格納されているディレクトリ名を指定します。

-w:ソート用ワークディレクトリ名を指定します。

-r:回復対象のRDエリア名を指定します。

(4) HiRDBを終了する

 pdstop

pdstopコマンドでHiRDBをいったん終了します。pdstart -rコマンドでHiRDBを開始した場合,pdcopyコマンドおよびpdrstrコマンド以外は実行できません。そのため,HiRDBをいったん終了させる必要があります。

(5) HiRDBを正常開始する

 pdstart

pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します。

注意事項

(1)のときにHiRDBが正常終了していない場合は(HiRDBが異常終了した,HiRDBを強制終了したなど),ステータスファイルを初期化してからHiRDBを開始してください。ステータスファイルを初期化すると,HiRDBの開始モードが正常開始になります。

ステータスファイルを初期化するには,pdstsrmコマンドでステータスファイルをいったん削除してから,pdstsinitコマンドでステータスファイルを再作成します。

このあと,SDBディレクトリ情報ファイルを再作成して,全ユニットに配布します。再作成および配布の手順は,「5.18.5 例題4(全RDエリアを最新の同期点に回復する場合)」の「5.18.5(7) SDBディレクトリ情報ファイルを再作成して配布する」以降の手順と同じです。