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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 構造型データベース機能


2.5.5 位置指示子の位置づけ【SD FMB】

SD FMBのSDBデータベース中のルートレコードを走査し,レコード実現値に対してレコードの位置づけを行います。

〈この項の構成〉

(1) レコードの走査順序

ルートレコードをシーケンシャルインデクスのキー値の昇順に走査します。

(2) 走査の基点となるレコードと走査の方向

走査の基点となるレコードと走査の方向は,DMLの指示コードで指定します。DMLで指定できる指示コードと走査の基点となるレコードを次の表に示します。

表2‒16 DMLで指定できる指示コードと走査の基点となるレコード

DMLで指定できる指示コード

走査の基点となるレコード

説明

FIRST

先頭のレコード

シーケンシャルインデクスのキー値の最小値を持つレコードが走査の基点となります。

NEXT

位置づけされているレコードの次のレコード

位置づけされたレコードの次のレコード(レコード位置指示子が指すレコードの,シーケンシャルインデクスのキー値の次のキー値を持つレコード)が走査の基点となります。

(3) レコードの走査範囲

走査の基点となるレコードと走査の方向を次の図に示します。

図2‒32 走査の基点となるレコードと走査の方向と走査範囲

[図データ]

(4) レコードの特定方法

レコードの走査では,次のどれかの方法でレコードを特定します。

(5) レコードの位置づけ

位置指示子の位置づけを行う場合は,レコードに位置指示子を位置づけておく必要はありません。