スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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18.5 注意事項

  1. 障害が発生しているRDエリアのバックアップは取得しないでください。障害が発生したRDエリアのバックアップは不正であり,そのバックアップファイルはデータベースの回復に使用できません。
  2. EasyMT及びMTguideを使用する場合は,このユティリティを実行する前に,MTを初期化しておく必要があります。
  3. EasyMTとJP1/Magnetic Tape Accessの両方がインストールされている場合,JP1/Magnetic Tape Accessを起動します。
  4. データベース複写ユティリティの最大同時実行数は,システム共通定義のpd_utl_exec_modeオペランドの指定値によって異なります。pd_utl_exec_mode=0の場合は32,pd_utl_exec_mode=1の場合はpd_max_usersの値となります。データベース複写ユティリティの同時実行数は指定するバックアップファイルの数に依存します。同時実行数の考え方は次のとおりです。
    考え方:
    • 一つのバックアップファイルを使うデータベース複写ユティリティを六つ同時に実行すると,同時実行数は,1×6=6になります。
    • 二つのバックアップファイルを使うデータベース複写ユティリティを四つ同時に実行すると,同時実行数は,2×4=8になります。
    • 上記のデータベース複写ユティリティが,すべて同時に動作している場合,同時実行数は6+8=14になります。
      なお,HiRDB/パラレルサーバでpd_utl_exec_mode=0が設定された環境で,1サーバマシンに一つのバックアップファイルを作成する場合は,ユティリティの同時実行数がpdcopyの実行数よりも多くなるため,pd_utl_exec_mode=0のときの同時実行最大数を超えてエラーとなるおそれがあります。エラーとなった場合は,次のどちらかの方法で対処してください。
      ・pdcopyの実行数を少なくする
      ・pd_utl_exec_mode=1を指定する
  5. 制御文ファイルで複数のバックアップファイルを指定し,-rオプションで正規表現をした場合,バックアップ対象のRDエリアが複数のバックアップファイルに出力されないようにしてください。この場合,エラーとなります。ただし,バックアップファイルが一つの場合には,エラーにはなりません。例を次に示します。
    (例1)
     
     -b バックアップファイル1 -r RDUSER*,RDMASTER
     -b バックアップファイル2 -r ..USER,RDDICTIONALY
     
    〔説明〕
    RDUSERで始まるRDエリアがバックアップファイル1及びバックアップファイル2に出力されるため,エラーとなります。
    (例2)
     
     -b バックアップファイル1 -r RD*,RDMASTER
     
    〔説明〕
    RDMASTERは,RD*でも該当するが,バックアップファイルが一つなのでエラーにはなりません。
  6. pdcopyのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了
    8:異常終了(一部の複写に失敗又はスキップしました)
    12:異常終了(すべての複写に失敗しました)
  7. pdsetupコマンドで文字コードとしてutf-8を選択した場合,pdcopyの制御文ファイルには,BOMを持つファイルを使用できます。なお,pdcopyの制御文ファイルとしてBOMを持つファイルを使用しても,BOMは読み飛ばされます。また,pdcopyで出力されるファイルにはBOMは付きません。
  8. OSの時刻を遅らせる場合のバックアップ取得については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。