現在のデータベースの状態を考慮してアクセスパスを決定する最適化のことをコストベースの最適化といいます。このコストベースの最適化によって，HiRDBは最も効率的なアクセスパスを決定するので，ユーザはSQLの最適化を意識しないでUAPを作成できます。

コストベースの最適化をする場合，最適化の精度を更に向上させるため，UAPのコンパイル前，又は動的SQLの実行前に，必要に応じて最適化情報収集ユティリティを実行します。

次の操作をした後に，検索による最適化情報の収集を行ってください。

• 大量にデータを追加，更新，又は削除した後
• データベース作成ユティリティ（pdload）又はデータベース再編成ユティリティ（pdrorg）を実行した後
• インデクスを追加した後
• リバランスユティリティを実行した後

なお，最適化情報収集ユティリティは，実行条件を満たす場合に実行してください。実行条件については，「16.1　概要」を参照してください。

最適化情報収集ユティリティ（pdgetcst）の概要（検索による最適化情報の収集）を次の図に示します。

図16-1　最適化情報収集ユティリティ（pdgetcst）の概要（検索による最適化情報の収集）