スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

15.3.3 表単位又はインデクス単位の状態解析

表又はインデクスの,格納ページのセグメントの状態及び格納ページ全体の状態を,RDエリアごとに解析します。

<この項の構成>
(1) 使用目的
(2) 解析結果の情報
(3) 解析結果の分析

(1) 使用目的

表又はインデクスの乱れを検知できます。また,複数のRDエリアに分割格納された表又はインデクスは,RDエリアごとに均等に格納されているかなどを確認できます。

(2) 解析結果の情報

表又はインデクス単位の状態解析で表示される解析結果を次に示します。

(a) 表単位の状態解析

[説明]
  1. 状態解析の基になる情報の取得完了年月日時刻を,YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
    YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒
  2. 解析対象の表の名称を表示します。
  3. 解析対象の表の認可識別子を表示します。
  4. フレキシブルハッシュ分割及びFIXハッシュ分割の場合に,使用しているハッシュ関数の名称を表示します。フレキシブルハッシュ分割の場合は見出しが"Hash",FIXハッシュ分割の場合は見出しが"Fix Hash"となります。フレキシブルハッシュ分割及びFIXハッシュ分割をしていない場合には,空白を表示します。
  5. 表に割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数+未使用セグメント数)を表示します。
  6. 表に割り当てられているセグメント(使用中セグメント+未使用セグメント)の中の,ページ数の合計を表示します。
  7. 1RDエリア当たりの表に割り当てられている,セグメント数の合計の最大値を表示します。
  8. 1RDエリア当たりの表に割り当てられている,セグメント中のページ数の合計の最大値を表示します。
  9. 表の総格納行数(RDエリアごとの格納行数の合計)を表示します。この情報は,-sオプションを指定したときだけ表示します。
  10. 正常に解析できたRDエリア数/表の格納ページを含むRDエリア数を表示します。
  11. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。
  12. RDエリアを管理するサーバの名称を表示します。
  13. RDエリア内の未使用セグメント数の合計を表示します。括弧内は該当するRDエリア内の,更新凍結状態でないHiRDBファイルの未使用セグメント数の合計となります。
  14. 使用中セグメント数の比率を表示します。
    ↑使用中セグメント数÷18の値↑×100(%)
  15. 満杯セグメント数の比率を表示します。
    ↑満杯セグメント数÷18の値↑×100(%)
  16. 使用中セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中セグメントとして表示します。
  17. 満杯セグメント数を表示します。
  18. RDエリア内の該当する表に割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数)を表示します。
  19. 使用中ページ数の比率を表示します。
    ↑使用中ページ数÷23の値↑×100(%)
  20. 満杯ページ数の比率を表示します。
    ↑満杯ページ数÷23の値↑×100(%)
  21. 使用中ページ数を表示します。
  22. 満杯ページ数を表示します。
  23. RDエリアの該当する表に割り当てられている,セグメント中のページ数の合計(使用中ページ数+未使用ページ数)を表示します。
  24. 該当するRDエリアに格納されている行数を表示します。この情報は,-sオプションを指定したときだけ表示します。また,格納行数のカウントはNOWAIT検索をするため,誤差が生じる場合があります。
  25. 同期点指定のデータロード,再編成,及びリロードをしたときに設定されたジョブ名を表示します。括弧内はジョブ名を使用するユティリティ種別です。
    L:pdload
    R:pdrorg
    空白:設定されていません。
  26. 同期点指定のデータロード,再編成,及びリロードをしたときに,データベースに格納された行数を表示します。
  27. 同期点指定のデータロード,再編成,及びリロードをしたときのインデクス作成方法(-iオプションの指定値)を表示します。
  28. オリジナルRDエリア名を表示します。
  29. 該当するRDエリアの世代番号を表示します。
  30. レプリカRDエリアの数を表示します。
  31. 該当するRDエリアの閉塞履歴情報です。
    History1:閉塞解除する一つ前の閉塞情報(現時点で閉塞中の場合は現在の閉塞情報)
    History2:History1の一つ前の閉塞情報
  32. 該当するRDエリアの閉塞種別を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
    CMD:HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞
    FLT:障害閉塞
  33. 該当するRDエリアの閉塞要因コードを表示します。閉塞要因コードについては,「15.3.1(2)(a)LOB用RDエリア以外の場合」を参照してください。
  34. 該当するRDエリアの閉塞時刻を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
  35. ページサーチモードを表示します。
    INS:新規ページ追加モード
    REU:空きページ再利用モード
  36. CREATE TABLE実行時,又はALTER TABLE実行時のSEGMENT REUSEで指定したセグメント数です。SEGMENT REUSEでセグメント数を指定していない場合は"0"を表示します。また,SEGMENT REUSEにNOを指定している場合,及びSEGMENT REUSEを省略している場合は"-"を表示します。
  37. 新規ページ追加モードから空きページ再利用モードに切り替えたときに,再利用できる空き領域がなく,新規ページ追加モードに戻した回数(n/m)を表示します。
    n:空回り回数
    m:新規ページ追加モードから空きページ再利用モードに切り替えた回数
    n及びmは,次の契機でリセットされ,0が設定されます。
    • RDエリアのクローズ時
    • HiRDBの再開始時
    • PURGE TABLE文実行時
  38. データ未完状態であるか,又は再編成実行中であるかを表示します。次のどちらでもない場合は,空白を表示します。
    DATA_UNFINISH:
    データ未完状態です。表の再編成を実行し,途中でエラーなどによってリロード処理が完了していない状態のことをいいます。データ未完状態を解除するためには,表の再編成を再実行するか,又は表へのリロードを実行する必要があります。
    ON_RORG:
    再編成実行中です。
  39. pdreclaimで解放できるページ数(使用率0%の使用中空きページの数)を表示します。
  40. 使用中ページの比率別ページ数を10%ごとに表示します。括弧内の値は,すべての使用中ページに対する比率を表します。比率は小数点以下を切り上げて表示するため,比率を合計すると100を超えることがあります。注意事項を次に示します。
    • 満杯ページであっても,使用率が91−100%であるとは限りません。
    • 行長が短くなる更新をして空いた領域は,空き領域として扱いません。
    • (100−PCTFREEで指定した空き領域比率)よりも,使用中ページ比率が小さいページが多い場合,格納効率が低下している可能性があります。この場合,pdrorgの実行を検討してください。ただし,分岐行(256バイト以上の可変長文字列データ,繰返し列のデータ,及び抽象データ型列のデータ)を格納している領域は,pdrorgを実行しても格納効率は変わりません。
  41. RDエリア中の表情報の参照制約の検査保留状態を表示します。表に参照制約の定義がない場合は空白を表示します。
    P:検査保留状態
    空白:非検査保留状態
  42. RDエリア中の表情報の検査制約の検査保留状態を表示します。表に検査制約の定義がない場合は空白を表示します。
    P:検査保留状態
    空白:非検査保留状態
  43. 監査証跡表へのデータロード中にpdloadが異常終了したため,監査証跡ファイルのデータロードが完了しているのに,監査証跡ファイルの状態をデータロード済み状態に変更できなかったおそれがあるユニットの識別子を表示します。異常終了していない場合や,異常終了したタイミングが監査証跡ファイルの状態変更と無関係な場合は空白を表示します。
  44. 43と同様に,監査証跡ファイルの状態を変更できなかったおそれがある監査証跡ファイルの世代番号(監査証跡ファイル名の後ろから3文字)を表示します。異常終了していない場合や,異常終了したタイミングが監査証跡ファイルの状態変更と無関係な場合は空白を表示します。
  45. セグメント単位のサマリ情報です。バイナリ専用セグメントの情報は含みません。
  46. ページ単位のサマリ情報です。
  47. 使用中バイナリ専用セグメント数の比率を表示します。
    ↑使用中バイナリ専用セグメント数÷表又はインデクスに割り当てられているバイナリ専用セグメント数の合計×100(%)↑
  48. 満杯バイナリ専用セグメント数の比率を表示します。
    ↑満杯バイナリ専用セグメント数÷表又はインデクスに割り当てられているバイナリ専用セグメント数の合計×100(%)↑
  49. 使用中バイナリ専用セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中バイナリ専用セグメントとして表示します。
  50. 満杯バイナリ専用セグメント数を表示します。
  51. 表又はインデクスに割り当てられているバイナリ専用セグメント数の合計を表示します。
  52. バイナリ専用セグメント単位のサマリ情報です。
  53. バイナリ専用セグメントの使用中ページ数の比率を表示します。
    ↑バイナリ専用セグメントの使用中ページ数÷表又はインデクスに割り当てられているバイナリ専用セグメントのページ数の合計×100(%)↑
  54. バイナリ専用セグメントの満杯ページ数の比率を表示します。
    ↑使用中バイナリ専用セグメントの満杯ページ数÷表又はインデクスに割り当てられているバイナリ専用セグメントのページ数の合計×100(%)↑
  55. バイナリ専用セグメントの使用中ページ数を表示します。
  56. バイナリ専用セグメントの満杯ページ数を表示します。
  57. 表又はインデクスに割り当てられているバイナリ専用セグメントのページ数の合計を表示します。
  58. バイナリ専用セグメントのページ単位のサマリ情報です。
  59. -aオプションを指定したpdreclaimが同時実行中,又はエラー終了した場合に,解放途中のセグメント数を表示します。-aオプションを指定したpdreclaimを実行していない場合は0を表示します。

注1
28〜30は,HiRDB Staticizer Option使用時に表示される情報です。世代を指定して解析した場合,指定した世代にレプリカRDエリアがないと,警告メッセージが出力され結果は表示されません。

注2
39及び40は,-dオプションを指定した場合に表示される情報です。

注3
43及び44は,監査証跡表の場合に表示される情報です。

注4
45〜58は,表に,定義長256バイト以上のBINARY型の列,又は抽象データ型の列が定義されている場合に出力されます。

[説明]
  1. 状態解析の基になる情報の取得完了年月日時刻を,YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
    YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒
  2. 解析対象の表の名称を表示します。
  3. 解析対象の表の認可識別子を表示します。
  4. フレキシブルハッシュ分割及びFIXハッシュ分割の場合に,使用しているハッシュ関数の名称を表示します。フレキシブルハッシュ分割の場合は見出しが"Hash",FIXハッシュ分割の場合は見出しが"Fix Hash"となります。フレキシブルハッシュ分割及びFIXハッシュ分割をしていない場合には,空白を表示します。
  5. 表に割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数+未使用セグメント数)を表示します。
  6. 表に割り当てられているセグメント(使用中セグメント+未使用セグメント)の中の,ページ数の合計を表示します。
  7. 1RDエリア当たりの表に割り当てられている,セグメント数の合計の最大値を表示します。
  8. 1RDエリア当たりの表に割り当てられている,セグメント中のページ数の合計の最大値を表示します。
  9. 表の総格納行数(RDエリアごとの格納行数の合計)を表示します。この情報は,-sオプションを指定したときだけ表示します。
  10. 正常に解析できたRDエリア数/表の格納ページを含むRDエリア数を表示します。
  11. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。ユーザLOB用RDエリアがある場合,先にLOB列構成基表のユーザ用RDエリア名を表示し,次にLOBデータのユーザLOB用RDエリア名を表示します。
  12. RDエリアを管理するサーバの名称を表示します。
  13. RDエリア内の未使用セグメント数の合計を表示します。括弧内は該当するRDエリア内の,更新凍結状態でないHiRDBファイルの未使用セグメント数の合計となります。
  14. 使用中セグメント数の比率を表示します。
    ↑使用中セグメント数÷18の値↑×100(%)
  15. 満杯セグメント数の比率を表示します。
    ↑満杯セグメント数÷18の値↑×100(%)
  16. 使用中セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中セグメントとして表示します。
  17. 満杯セグメント数を表示します。
  18. RDエリア内の該当する表に割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数)を表示します。
  19. 使用中ページ数の比率を表示します。
    ↑使用中ページ数÷23の値↑×100(%)
  20. 満杯ページ数の比率を表示します。
    ↑満杯ページ数÷23の値↑×100(%)
  21. 使用中ページ数を表示します。
  22. 満杯ページ数を表示します。
  23. RDエリアの該当する表に割り当てられている,セグメント中のページ数の合計(使用中ページ数+未使用ページ数)を表示します。
  24. 該当するRDエリアに格納されている行数を表示します。この情報は,-sオプションを指定したときだけ表示します。また,格納行数のカウントはNOWAIT検索をするため,誤差が生じる場合があります。
  25. LOB列の名称を表示します。
  26. LOB用RDエリアが乱れているかどうかを表示します。
    Y :乱れています。
    N :乱れていません。
  27. 使用されているセグメントの最後を示す位置情報を表示します。最終位置/総セグメント数の形式で表示します。26がYのときは,常に最後のセグメントを示します。
  28. LOB管理エントリがすべて使用されているかどうかを表示します。
    Y :すべて使用されています。
    N :未使用のエントリが残っています。
  29. 同期点指定のデータロード,再編成,及びリロードをしたときに設定されたジョブ名を表示します。括弧内はジョブ名を使用するユティリティ種別です。
    L:pdload
    R:pdrorg
    空白:設定されていません。
  30. 同期点指定のデータロード,再編成,及びリロードをしたときに,データベースに格納された行数を表示します。
  31. 同期点指定のデータロード,再編成,及びリロードをしたときのインデクス作成方法(-iオプションの指定値)を表示します。
  32. オリジナルRDエリア名を表示します。
  33. 該当するRDエリアの世代番号を表示します。
  34. レプリカRDエリアの数を表示します。
  35. 該当するRDエリアの閉塞履歴情報です。
    History1:閉塞解除する一つ前の閉塞情報(現時点で閉塞中の場合は現在の閉塞情報)
    History2:History1の一つ前の閉塞情報
  36. 該当するRDエリアの閉塞種別を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
    CMD:HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞
    FLT:障害閉塞
  37. 該当するRDエリアの閉塞要因コードを表示します。閉塞要因コードについては,「15.3.1(2)(a)LOB用RDエリア以外の場合」を参照してください。
  38. 該当するRDエリアの閉塞時刻を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
  39. ページサーチモードを表示します。
    INS:新規ページ追加モード
    REU:空きページ再利用モード
  40. CREATE TABLE実行時,又はALTER TABLE実行時のSEGMENT REUSEで指定したセグメント数です。SEGMENT REUSEでセグメント数を指定していない場合は"0"を表示します。また,SEGMENT REUSEにNOを指定している場合,及びSEGMENT REUSEを省略している場合は"-"を表示します。
  41. 新規ページ追加モードから空きページ再利用モードに切り替えたときに,再利用できる空き領域がなく,新規ページ追加モードに戻した回数(n/m)を表示します。
    n:空回り回数
    m:新規ページ追加モードから空きページ再利用モードに切り替えた回数
    n及びmは,次の契機でリセットされ,0が設定されます。
    • RDエリアのクローズ時
    • HiRDBの再開始時
    • PURGE TABLE文実行時
  42. データ未完状態であるか,又は再編成実行中であるかを表示します。次のどちらでもない場合は,空白を表示します。
  43. セグメント単位のサマリ情報です。バイナリ専用セグメントの情報は含みません。
  44. ページ単位のサマリ情報です。
    DATA_UNFINISH:
    データ未完状態です。表の再編成を実行し,途中でエラーなどによってリロード処理が完了していない状態のことをいいます。データ未完状態を解除するためには,表の再編成を再実行するか,又は表へのリロードを実行する必要があります。
    ON_RORG:
    再編成実行中です。
  45. -aオプションを指定したpdreclaimが同時実行中,又はエラー終了した場合に,解放途中のセグメント数を表示します。-aオプションを指定したpdreclaimを実行していない場合は0を表示します。

注 
32〜34は,HiRDB Staticizer Option使用時に表示される情報です。世代を指定して解析した場合,指定した世代にレプリカRDエリアがないと,警告メッセージが出力され結果は表示されません。
(b) インデクス単位の状態解析

[説明]
  1. 状態解析の基になる情報の取得完了年月日時刻を,YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
    YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒
  2. 解析対象のインデクスの名称を表示します。
  3. 解析対象のインデクスの認可識別子を表示します。
  4. インデクスに割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数+未使用セグメント数)を表示します。
  5. インデクスに割り当てられているセグメント(使用中セグメント+未使用セグメント)の中の,ページ数の合計を表示します。
  6. 1RDエリア当たりのインデクスに割り当てられている,セグメント数の合計の最大値を表示します。
  7. 1RDエリア当たりのインデクスに割り当てられている,セグメント中のページ数の合計の最大値を表示します。
  8. 正常に解析できたRDエリア数/インデクスの格納ページを含むRDエリア数を表示します。
  9. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。
  10. RDエリアを管理するサーバの名称を表示します。
  11. RDエリア中の未使用セグメント数の合計を表示します。
  12. 使用中セグメント数の比率を表示します。
    ↑使用中セグメント数÷16の値↑×100(%)
  13. 満杯セグメント数の比率を表示します。
    ↑満杯セグメント数÷16の値↑×100(%)
  14. 使用中セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中セグメントとして表示します。
  15. 満杯セグメント数を表示します。
  16. RDエリア内の該当するインデクスに割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数)を表示します。
  17. 使用中ページ数の比率を表示します。
    ↑使用中ページ数÷21の値↑×100(%)
  18. 満杯ページ数の比率を表示します。
    ↑満杯ページ数÷21の値↑×100(%)
  19. 使用中ページ数を表示します。
  20. 満杯ページ数を表示します。
  21. RDエリアの該当するインデクスに割り当てられている,セグメント中のページ数の合計(使用中ページ数+未使用ページ数)を表示します。
  22. インデクス作成時の,インデクスの未完状態を表示します。未完状態でない場合は空白を表示します。
    UNFINISH_0:図15-9図15-10を参照してください。
    UNFINISH_1:図15-11図15-12を参照してください。
  23. オリジナルRDエリア名を表示します。
  24. 該当するRDエリアの世代番号を表示します。
  25. レプリカRDエリアの数を表示します。
  26. 該当するRDエリアの閉塞履歴情報です。
    History1:閉塞解除する一つ前の閉塞情報(現時点で閉塞中の場合は現在の閉塞情報)
    History2:History1の一つ前の閉塞情報
  27. 該当するRDエリアの閉塞種別を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
    CMD:HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞
    FLT:障害閉塞
  28. 該当するRDエリアの閉塞要因コードを表示します。閉塞要因コードについては,「15.3.1(2)(a)LOB用RDエリア以外の場合」を参照してください。
  29. 該当するRDエリアの閉塞時刻を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
  30. pdreclaimで解放できるページ数(使用率0%の使用中空きページの数)を表示します。
  31. pdreclaimの実行途中,又はpdreclaimがエラーで終了しているために解放処理が途中になっている状態のページ数を表示します。エラーで終了している場合は,pdreclaimを再実行してください(このページ数は0になります)。なお,表示するページ数は,使用中ページの比率別(0%)のページ数にカウントされます。
  32. 使用中ページの比率別ページ数を10%ごとに表示します。括弧内の値は,すべての使用中ページに対する比率を表します。比率は小数点以下を切り上げて表示するため,比率を合計すると100を超えることがあります。注意事項を次に示します。
    • 201件以上重複したキー値を格納するページは,表定義時のPCTFREEの比率が無効となります。そのため,再編成する場合でもPCTFREEの比率どおりに再配置されません。
    • インデクスキー値無排他を適用したインデクスの場合,削除キー値は空き領域として扱い,使用中ページのすべてが削除キー値のときは,使用率0%となります。
    • 満杯ページであっても,使用率が91−100%であるとは限りません。
    • 行長が短くなる更新をして空いた領域は,空き領域として扱いません。
    • (100−PCTFREEで指定した空き領域比率)よりも,使用中ページ比率が小さいページが多い場合,格納効率が低下している可能性があります。この場合,pdrorgの実行を検討してください。ただし,分岐行(256バイト以上の可変長文字列データ,繰返し列のデータ,及び抽象データ型列のデータ)を格納している領域は,pdrorgを実行しても格納効率は変わりません。
  33. インデクスキー値無排他を使用している場合又はコミットしていない削除データに排他を掛ける場合,次の数値を表示します。
    • 使用中インデクスページの比率別残存エントリが管理する行数
      (残存エントリとは,インデクスキー値の更新や削除によって,キーの削除後も排他制御のためにインデクス上に残っているインデクスエントリ)
    表示けた数は3けたで,小数点と単位を含めた最大表示けた数は5けたです。表示する行数が3けたを超える場合に小数点と単位を表示します。その場合,先頭から4けた目を四捨五入します。残存エントリが管理する行数の表示形式については,「15.3.1(2)(a)LOB用RDエリア以外の場合」を参照してください。
  34. 使用中ページの比率別ページ数の合計と,残存エントリが管理する行数の合計を表示します。
  35. インデクスが管理する総行数を表示します。15けたまでは整数,16けた以上になると指数で表示します。例えば,1000000000000000は1E+15と表示します。表示形式については,「15.3.1(2)(a)LOB用RDエリア以外の場合」を参照してください。
  36. インデクスの,削除状態である管理行数の合計を表示します。又は,インデクスの削除状態である管理行数の,すべての管理行数に対する割合を表示します。
  37. -aオプションを指定したpdreclaimが同時実行中,又はエラー終了した場合に,解放途中のセグメント数を表示します。-aオプションを指定したpdreclaimを実行していない場合は0を表示します。

注1
23〜25は,HiRDB Staticizer Option使用時に表示される情報です。世代を指定して解析した場合,指定した世代にレプリカRDエリアがないと,警告メッセージが出力され結果は表示されません。

注2
30〜32は,-dオプションを指定した場合に表示される情報です。
また,33,34,及び35は-dオプションと-zオプションを同時に指定した場合に表示される情報です。

[説明]
  1. 状態解析の基になる情報の取得完了年月日時刻を,YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
    YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒
  2. 解析対象のインデクスの名称を表示します。
  3. 解析対象のインデクスの認可識別子を表示します。
  4. インデクスに割り当てられているセグメント数(使用中セグメント数+未使用セグメント数)の合計を表示します。
  5. インデクスに割り当てられているセグメント(使用中セグメント+未使用セグメント)の中の,ページ数の合計を表示します。
  6. 1RDエリア当たりのインデクスに割り当てられている,セグメント数の合計の最大値を表示します。
  7. 1RDエリア当たりのインデクスに割り当てられている,セグメント中のページ数の合計の最大値を表示します。
  8. 正常に解析できたRDエリア数/インデクスの格納ページを含むRDエリア数を表示します。
  9. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。
  10. RDエリアを管理するサーバの名称を表示します。
  11. RDエリア内の未使用セグメント数の合計を表示します。括弧内は該当するRDエリア内の,更新凍結状態でないHiRDBファイルの未使用セグメント数の合計となります。
  12. 使用中セグメント数の比率を表示します。
    ↑使用中セグメント数÷16の値↑×100(%)
  13. 使用中セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中セグメントとして表示します。
  14. RDエリア内の該当するインデクスに割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数)を表示します。
  15. インデクス作成時の,インデクスの未完状態を表示します。未完状態でない場合は空白を表示します。
    UNFINISH_0:
    図15-9図15-10を参照してください。
    UNFINISH_1:
    図15-11図15-12を参照してください。
    UNFINISH_2:
    プラグインインデクス遅延更新中。プラグインインデクス遅延一括作成機能を使用したUAPを実行中,又はUAP終了後にpdrorgのインデクス一括作成を実行していない状態です。プラグインインデクスの遅延一括作成については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
  16. LOB用RDエリアが乱れているかどうかを表示します。
    Y:乱れています。
    N:乱れていません。
  17. 使用されているセグメントの最後を示す位置情報を表示します。最終位置/総セグメント数の形式で表示します。Segment Overの表示がYの場合,常に最後のセグメントを示します。
  18. LOB管理エントリがすべて使用されているかどうかを表示します。
    Y :すべて使用されています。
    N :未使用のエントリが残っています。
  19. オリジナルRDエリア名を表示します。
  20. 該当するRDエリアの世代番号を表示します。
  21. レプリカRDエリアの数を表示します。
  22. 該当するRDエリアの閉塞履歴情報です。
    History1:閉塞解除する一つ前の閉塞情報(現時点で閉塞中の場合は現在の閉塞情報)
    History2:History1の一つ前の閉塞情報
  23. 該当するRDエリアの閉塞種別を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
    CMD:HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞
    FLT:障害閉塞
  24. 該当するRDエリアの閉塞要因コードを表示します。閉塞要因コードについては,「15.3.1(2)(a)LOB用RDエリア以外の場合」を参照してください。
  25. 該当するRDエリアの閉塞時刻を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。

19〜21は,HiRDB Staticizer Option使用時に表示される情報です。世代を指定して解析した場合,指定した世代にレプリカRDエリアがないと,警告メッセージが出力され結果は表示されません。

(3) 解析結果の分析

表又はインデクス単位の状態解析の解析結果は,RDエリア単位の状態解析(論理的解析)と同じように分析できます。

格納行数がRDエリアごとに均等でない場合,HiRDB/パラレルサーバの性能を最大限に引き出すことができません。この場合,キーレンジ分割の見直しや,フレキシブルハッシュ分割又はFIXハッシュ分割を適用するなど(又はハッシュ関数を変更するなど)してください。これによって,格納行数がRDエリアごとに均等分割されるようになります。

なお,プラグインが提供する抽象データ型のLOB属性を格納するRDエリア,又はプラグインインデクスを格納するRDエリアの状態を解析した場合,RDエリア内の使用中セグメントの割合は,プラグインのセグメントの割り当て方に依存します。