スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
表11-12 空きセグメント解放時の排他制御の動作
オプションの指定値 | 1回の排他待ち時間 | 排他エラー発生時 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
-w | -n | 排他待ちタイムアウトエラー | タイムアウト以外のエラー | |||
排他のリトライ | リトライ回数 | 対処 | 対処 | |||
指定なし | − | 無限 | − | − | − | − |
指定あり | 指定なし | -wオプションに指定した時間 | なし | 0 | エラーメッセージを出力して処理を打ち切ります。 | エラーメッセージを出力して処理を打ち切ります。 |
指定あり | あり | -nオプションに指定した回数 | -nオプションに指定した回数まで排他リトライをします。 -nオプションに指定した回数で,タイムアウトした場合は,メッセージを出力して処理を打ち切ります。 |
表11-13 空きセグメント解放で排他する資源
資源名称 | 資源番号 | モード | 排他の目的 | 排他リトライの有無 |
---|---|---|---|---|
pdreclaim | 5006 | EX | 同一資源へのpdreclaim同時実行抑止 | pdreclaim実行中の場合は,処理を打ち切るため,排他リトライはありません。 |
RDエリア名 | 0001 | EX | 空きセグメント解放中のRDエリアへのアクセス抑止 | -nオプションを指定しているときに,排他待ちタイムアウトエラーが発生すると,排他リトライをします。 |
表名 | 0002 | SR | pdreclaim実行中の場合は,処理を打ち切るため,排他リトライはありません。 | |
インデクス名 | 0003 | SU | ||
表名(NO WAIT検索時) | 000B | SR | ||
RRAMB | 0102 | SR | RDエリアへのEXモードの排他が成功した後に確保する資源のため,タイムアウトエラーは発生しません。このため,排他リトライはありません。 |
表11-14 pdreclaimのリターンコード
リターンコード | 意味 | 対処方法 |
---|---|---|
0 | 使用中空きページ,使用中空きセグメントの解放が完了しました。 | なし。 |
4 | UAPのトランザクション決着待ち時間,又はホールダブルカーソルを使用した検索の実行待ち時間のタイムオーバーが発生したため,処理を中断しました。 | タイムオーバーで使用中空きページ解放,又は使用中空きセグメント解放を中断した状態のため,表,及びインデクスの状態は保証されます。したがって,このままでも表,及びインデクスはUAPからアクセスできます。 未解放の使用中空きページを解放するには,pdreclaimを再度実行してください。 インデクスの空きページ解放を行った場合,及び-aオプション指定のpdreclaimを実行した場合は,pddbstで解放途中のセグメント及びページがないことを確認してください。インデクスの空きページ解放の場合,解放途中のページがあるときは,pdreclaimを再実行するか,又はpdrorgでインデクスの再編成を実行してください。-aオプション指定のpdreclaimの場合,解放途中セグメントがあるときは,pdreclaimを再実行するか,又はpdrorgで表の再編成を実行してください。 |
8 | 異常終了しました。 | エラーによって使用中空きページ解放を中断した状態のため,表,及びインデクスの状態は保証されます。したがって,異常終了後でも表,及びインデクスはUAPからアクセスできます。 pdreclaimを再度実行する場合は,出力されたエラーメッセージを参照してエラー原因を取り除いてください。 -aオプションを指定している場合は,解放途中セグメントが残ることがあるため,pdreclaimを再度実行してください。 インデクスの空きページ解放を行った場合,及び-aオプション指定のpdreclaimを実行した場合は,pddbstで解放途中のセグメント及びページがないことを確認してください。インデクスの空きページ解放の場合,解放途中のページがあるときは,pdreclaimを再実行するか,又はpdrorgでインデクスの再編成を実行してください。-aオプション指定のpdreclaimの場合,解放途中セグメントがあるときは,pdreclaimを再実行するか,又はpdrorgで表の再編成を実行してください。 |
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