スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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7.13.1 機能

RDエリアのレプリカ定義とは,既に定義しているRDエリアのレプリカ(複製)を定義する機能です。RDエリアのレプリカ定義をすると,インナレプリカ機能を使用できるようになります。

●前提条件
  1. ディクショナリ表に世代情報が登録されていれば,レプリカHiRDBファイルシステム領域の実体がなくてもRDエリアのレプリカ定義を実行できます。
  2. RDエリアのレプリカ定義をする場合,オリジナルRDエリアはコマンド閉塞クローズ状態にすることをお勧めします。
  3. RDエリアのレプリカ定義をする場合のRDエリア数,及びHiRDBファイル数は,システム共通定義のRDエリアの最大数(pd_max_rdarea_no),及びRDエリアを構成するHiRDBファイルの最大数(pd_max_file_no)を超えないようにしてください。超える場合は,pdchgconfコマンドでシステム共通定義を変更するか,又はHiRDBシステムを正常終了させてから,システム共通定義を変更する必要があります。
  4. レプリカ定義をするオリジナルRDエリアが共用RDエリアの場合,そのRDエリアはすべてのバックエンドサーバでレプリカ定義したものとしてカウントされます(レプリカ定義をしていないバックエンドサーバも,レプリカ定義をしたものとみなされます)。したがって,どれかのバックエンドサーバがRDエリアの最大数,又はRDエリアを構成するHiRDBファイルの最大数を超える場合,共用RDエリアのレプリカ定義はできません。
  5. RDエリアのレプリカ定義をする場合のオリジナルRDエリア数は,システム共通定義の最大インナレプリカ数(pd_max_replica_control)を超えないようにしてください。超える場合は,pdchgconfコマンドでシステム共通定義を変更するか,又はHiRDBシステムを正常終了させてから,システム共通定義を変更する必要があります。
  6. レプリカ定義をするオリジナルRDエリアが共用RDエリアの場合,インナレプリカ数はすべてのバックエンドサーバでレプリカ定義したものとしてカウントされます(レプリカ定義をしていないバックエンドサーバも,レプリカ定義をしたものとみなされます)。したがって,どれかのバックエンドサーバが最大インナレプリカ数を超える場合,共用RDエリアのレプリカ定義はできません。
  7. レプリカRDエリアに論理ボリューム機能を使用したミラーファイルを適用する場合,RDエリアのオープン契機をSCHEDULEにする必要があります。