スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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5.4.11 srcuoc文(UOC格納ライブラリの情報の記述

UOCを利用して,データを編集してからデータべースに格納する場合,UOCの情報を指定します。UOCについては,「5.10 UOCを利用したデータロード」を参照してください。

監査証跡表にデータロードする場合,監査証跡ファイルの入力と編集はシステムが提供するUOC(監査証跡データ登録UOC)が行います。そのため,監査証跡表にデータロードする場合はsrcuoc文の指定が必要になります。

<適用基準>
UOCを利用してデータロードする場合,又は監査証跡表にデータロードする場合に指定します。
<この項の構成>
(1) 形式
(2) 説明

(1) 形式

 
ユーザが作成したUOCの場合
 srcuoc ライブラリ名称 entry=関数名 〔param='ユーザパラメタ'〕
 
監査証跡表の場合(監査証跡データ登録UOCの場合)
 srcuoc param='監査証跡データ登録UOC用パラメタ'
 

(2) 説明

(a) ライブラリ名称

   〜<パス名>

UOCを格納している共用ライブラリの名称を絶対パス名で指定します。

(b) entry=関数名

ライブラリ中のコールする関数名を指定します。

(c) param='ユーザパラメタ'

   〜<文字列>((1〜1023バイト))

UOCに対してユーザはコマンドラインなどを通して直接パラメタを渡すことができないため,UOCにパラメタを渡したい場合にその内容をユーザパラメタに指定します。

このオペランドに記述した内容は,インタフェース領域を介して指定した文字列のままUOCに渡されます。

なお,ユーザパラメタに指定する文字列には空白,又はタブを指定しないでください。

(d) param='監査証跡データ登録UOC用パラメタ'

   〜<文字列>((1〜4095バイト))

データロード対象となる監査証跡ファイルの情報を次の形式で指定します。

 
param='dir=監査証跡ファイルが存在するHiRDBファイル名
    ,file={(データロード対象となる監査証跡ファイル名
       〔,データロード対象となる監査証跡ファイル名…〕)|all}
   〔,mode={normal|force}〕'
 

dir=監査証跡ファイルが存在するHiRDBファイル名
監査証跡ファイルが存在するHiRDBファイル名を指定します。

file={(データロード対象となる監査証跡ファイル名〔,…〕)|all}
データロード対象とする監査証跡ファイル名を指定します。
dirオペランドに指定したHiRDBファイル内のすべての監査証跡ファイルをデータロード対象とする場合は,allを指定します。

mode={normal|force}
データロード対象とする監査証跡ファイルの状態によってデータロードするかどうかを指定できます。modeオペランドの指定値とデータロードの結果を次に示します。
監査証跡ファイルの状態 mode指定値 データロードの結果
閉塞有無 データロード状態
閉塞していない 済み normal ×
待ち
済み force
待ち
閉塞している 済み normal ×
待ち ×
済み force ×
待ち ×
現用 normal ×
force ×

(凡例)
○:データロードします。
×:データロードしません。
−:該当しません。

注※
file=allをmode=forceと組み合わせて指定すると,制御文エラーになります。
なお,監査証跡ファイルの名称や状態は,pdls -d audコマンドで確認できます。