スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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5.4.9 lobcolumn文列単位LOB入力ファイルの情報の記述

LOB列がある表へデータロードする場合に,列単位LOB入力ファイルを使用するとき,そのファイルの情報を指定します。

<適用基準>
LOB列がある表に対して,列単位LOB入力ファイルを使用してデータロードする場合に指定します。
列単位LOB入力ファイルは,何らかのプログラムを使用して他データベースからデータを移行するときなどに作成したりします。

<規則>
  1. lobcolumn文は,-k cの場合にだけ指定できます。
  2. 作成する表にLOB列が複数ある場合は,その列数分lobcolumn文を指定する必要があります。ただし,LOB列をRDエリア単位に作成する場合は,一つだけ指定できます。
    また,LOB列構成基表の入力デ−タファイルがDAT形式の場合で,そのファイルにすべての列の記述がなく,対応する列を列構成情報ファイルで指定しているときは,記述のないLOB列に対するlobcolumn文は省略できます。指定した場合は,KFPL16325-Wメッセージを出力し,指定したlobcolumn文の内容は無視され,表定義時のLOB列の指定に従ってナル値又はデフォルト値としてLOBデータを作成します。
  3. LOB列構成基表だけデータロードする場合には,指定する必要はありません。
  4. 抽象データ型の列を含む表に対しての指定はできません。
  5. 処理対象表にLOB列がない場合,lobcolumn文は指定しないでください。
<この項の構成>
(1) 形式
(2) 説明

(1) 形式

 
 lobcolumn 〔LOB列の列名〕
 
       列単位LOB入力ファイル名〔,列単位LOB入力ファイル名〕…
 

(2) 説明

(a) LOB列の列名

データロードする表のLOB列の列名を指定します。

LOB列が一つしかない場合,又はLOB列をRDエリア単位にデータロードする場合には省略できます。

<規則>
  1. 表にLOB列が複数ある場合は必ず指定してください。
  2. LOB列の列名を引用符(")で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。引用符で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。また,LOB列の列名に空白が含まれる場合は,引用符で囲んでください。
(b) 列単位LOB入力ファイル名〔,列単位LOB入力ファイル名〕…

   〜<パス名>

列単位LOB入力ファイルの名称を指定します。

指定したファイル名とlobdata文で指定したディレクトリ名を合わせて,絶対パス名になるように指定してください。lobdata文のディレクトリ名を省略している場合は,ここで指定するファイル名を絶対パス名にしてください。

<規則>
  1. 列単位LOB入力ファイルのファイル名の長さは,最大1,023です。
  2. ファイル名を複数指定する場合は,LOB列構成基表の入力デ−タファイルの列の順番と合わせて指定してください。
  3. ファイルをEasyMT内に作成している場合は,ファイル名はEasyMT内のファイル名だけを指定します。
  4. 列単位LOB入力ファイルは次の場所に用意してください。
    【HiRDB/シングルサーバの場合】
    列単位LOB入力ファイルは,シングルサーバ又はユティリティ専用ユニットのホストに準備してください。ホスト名は,lobmid文で指定します。
    【HiRDB/パラレルサーバの場合】
    列単位LOB入力ファイルは,フロントエンドサーバ又はバックエンドサーバに準備してください。サーバ名は,lobmid文で指定します。
  5. 列単位LOB入力ファイルの入出力処理で使用するバッファサイズは,システム定義のpd_utl_file_buff_sizeオペランドで変更できます。