スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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3.4 規則及び注意事項

<この節の構成>
(1) 規則
(2) 注意事項

(1) 規則

  1. データベース初期設定ユティリティは,HiRDBが初期設定終了待ち状態(KFPS05201-Qメッセージを出力し,待っている状態)のときだけ実行できます。初期設定終了待ち状態とは,マスタディレクトリ用RDエリアが初期化されていない状態,又はpdstartコマンドで-iオプションを指定してHiRDBを開始した状態をいいます。
  2. データベース初期設定ユティリティは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
  3. データベース初期設定ユティリティ実行時にエラーが発生した場合,エラーが発生した時点で処理を打ち切ります。この場合,標準エラー出力,及びメッセージログファイルに出力されたエラーの原因を取り除き,再度データベース初期設定ユティリティを実行する必要があります。
  4. データベース初期設定ユティリティが異常終了(アボート,及びプロセスダウン)した場合,$PDDIR/spoolに初期設定ステータスファイル(pdinit)が残ることがあります。データベース初期設定ユティリティを再度実行する場合には,このファイルを削除する必要があります。
  5. 1:1スタンバイレス型系切り替え機能を使用していて代替BESを待機状態にしている場合,pdinitは実行できません。1:1スタンバイレス型系切り替え機能を使用している場合にpdinitを実行するときは,すべての正規BESを実行系として開始してください。

(2) 注意事項

  1. pdinitのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了
    4:正常終了(警告レベルのエラーがありましたが,処理は正常に終了しました)
    8:正常終了(初期化は正常に終了しましたが,初期化終了の通信がエラーになりました)
    12:異常終了
  2. pdinitの結果は,次の方法で確認できます。
    pddblsコマンド(-r ALL -a指定)
    ディクショナリ表の検索
    データベース状態解析ユティリティ
  3. pdsetupコマンドで文字コードとしてutf-8を選択した場合,制御文ファイル中にBOMが存在しても問題ありません。ただし,制御文ファイル中のコメントには,ASCIIコード以外の文字コードを使用できません。ASCIIコード以外の文字コードを使用した場合,pdinitが誤動作するおそれがあるため,使用しないでください。
  4. ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを適用している場合,業務サイトでpdinitを実行したときは,システムログ適用化を実施してください。