スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
pdls【-d rpc】(サーバの通信制御情報の表示)
機能
コネクションが確立しているサーバの通信制御情報を表示します。このコマンドは,UAPの動作中に無応答状態になった場合に,処理の制御がHiRDB側にあるのか,クライアント側にあるのかを知りたい場合に有効です。
形式
オプション
HiRDBシステム内のすべてのプロセスの通信制御情報を表示します。より詳細な通信制御情報を知りたい場合に有効です。
注意事項
- pdls -d rpcコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。
- -aオプションを指定した場合,サーバ種別がF及びSでクライアントが接続しているときに,次の情報が表示されます。
- クライアントOS種別
- クライアントグループ名称
- XAインタフェース使用有無
- -aオプションを指定した場合,サーバ種別がCでクライアントが接続しているときに,次の情報が表示されます。
- クライアントのプロセスID
- クライアントのIPアドレス
- クライアントのUAP識別情報
出力形式
- オプションを省略した場合の表示(UAPが接続されている場合)
[aaaa]
Client Information :
PID ADDR NAME OS GROUP XA
bb...b cc...c dd...d e ff g
Server Information :
PID SVID STATUS SYS_EVENT USR_EVENT CRITICAL(MASK) SERVICE SYS_CALL
hh...h ii...i jj...j 0xkk...k 0xll...l m(0xnn...n) oo...o 0xtt...t
: : : : : : : :
[aaaa]
Client Information :
:
|
- オプションを省略した場合の表示(ユティリティが接続されている場合)
[aaaa]
Server Information :
PID SVID STATUS SYS_EVENT USR_EVENT CLITICAL(MASK) SERVICE SYS_CALL
hh...h ii...i jj...j 0xkk...k 0xll...l m(0xnn...n) oo...o 0xtt...t
: : : : : : : :
[aaaa]
Server Information :
:
|
- -aオプションを指定した場合の表示
HOSTNAME : ss...s
PID SVID STATUS SYS_EVENT USR_EVENT CLITICAL(MASK) SERVICE OS GROUP XA ..1
hh...h ii...i jj...j 0xkk...k 0xll...l m(0xnn...n) oo...o e ff g ...2
CLTKIND SVRKIND CLTPID CLTADDR CLTNAME ACTID SYS_CALL .........................3
p q bb...b cc...c dd...d 0xrr...r 0xtt...t .........................4
: : : : : : :
|
- [説明]
- 1〜4は,各々1行で表示されます。2及び4は,プロセスの数だけ繰り返し表示します。
- aaaa :
- 項番
- bb...b:
- サーバのプロセスと接続しているクライアントのプロセスID(10進数10けた以内)
- なお,次に示す場合,プロセスIDは表示されません。
- クライアントと接続していないサーバプロセスの場合
- UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合
- Type4 JDBCドライバから接続している場合
- cc...c:
- サーバのプロセスと接続しているクライアントのIPアドレス(15文字以内)
- なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,IPアドレスは表示されません。
- dd...d:
- サーバのプロセスと接続しているクライアントのUAP識別情報(30文字以内)
- クライアント環境変数のPDCLTAPNAMEに指定したUAPの識別情報を表示します。PDCLTAPNAMEが指定されていない場合,"Unknown"を表示します。
- なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,UAP識別情報は表示されません。
- e:
- クライアントOS種別
- W:WS系クライアント
- P:PC系クライアント
- M:メインフレーム系クライアント
- なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,クライアントOS種別は表示されません。
- ff:
- サーバのプロセスと接続しているクライアントのクライアントグループ名称(2文字以内)
- 1文字の場合はユーザが任意に設定したクライアントグループ名称を,2文字の場合はHiRDBのクライアント種別ごとのクライアントグループ名称を示します。
- なお,次の場合はクライアントグループ名称が表示されません。
- UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合
- クライアントグループ名称の接続枠保証機能を使用した場合に,自由利用枠で接続したとき
- クライアントグループ名称の接続枠保証機能を使用していない場合
- HiRDBのクライアント種別ごとのクライアントグループ名称を次に示します。
クライアントグループ名称 |
クライアント種別 |
XA |
X/Open XAインタフェース |
DF |
分散クライアント |
PC |
PCクライアント |
WS |
WSクライアント |
MF |
メインフレーム系クライアント |
- g:
- X/Open XAインタフェース使用有無
- Y:使用しています
- N:使用していません
- なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,X/Open XAインタフェース使用有無は表示されません。
- hh...h:
- サーバのプロセスID(10進数10けた以内)
- ii...i:
- サーバ名(8文字以内)
- jj...j:
- プロセス状態表示(12文字以内)
- ACTIVE:処理動作中
- SUSPEND(QUE):処理中断中(サービス要求待ち状態:キュー待ち)
- SUSPEND(CLT):処理中断中(次サービス要求待ち状態)
- SUSPEND(SVR):処理中断中(そのほかの受信待ち状態)
- kk...k:
- プロセス状態詳細表示(26文字)
- システム内部コードを表示します。
- ll...l:
- プロセス状態詳細表示(8文字)
- システム内部コードを表示します。
- mm...m:
- クリティカル状態表示
- Y:クリティカル中です。
- N:クリティカル中ではありません。
- n:
- クリティカル情報(16進数8けた)
- oo...o:
- サービス名称表示(32文字以内)
- システム内部情報を表示します。
- p:
- クライアント種別
- C:クライアント
- U:ユティリティ
- 空白:上記以外
- q:
- サーバ種別(ただし,-aオプション指定時は,クライアント種別がCのときだけ表示します)
- F:フロントエンドサーバ(FES)
- B:バックエンドサーバ(BES)
- D:ディクショナリサーバ(DIC)
- S:シングルサーバ(SDS)
- rr...r:
- アクティビティID(18文字)
- ただし,アクティビティIDを保持していないプロセスの場合は表示しません。
- ss...s:
- ホスト名(32文字以内)
- tt...t:
- システムが使用する内部情報(8文字)
情報確認例
- SQLが応答されない場合
- STATUSがACTIVEとなっていれば,そのサーバは処理中です。
- 現在の制御がクライアントにあるのかサーバにあるのかを調べる場合
- フロントエンドサーバ(シングルサーバ)のSTATUSに表示されている情報で判断できます。フロントエンドサーバ(シングルサーバ)のSTATUSがSUSPEND(CLT)であれば,制御がクライアントにあります。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.