スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
機能
指定したコマンドを,指定した秒間隔ごとに実行して,標準出力,標準エラー出力,及び終了ステータスをファイルに出力します。
実行者
権限がないユーザでも実行できます。ただし,pditvtrcコマンド中に指定するコマンドについては,そのコマンドの実行権限に従います。
形式
pditvtrc 秒間隔 出力ファイル接頭辞 ファイルサイズ 保有世代数 コマンド 〔arg1 〔arg2〕 …〕 |
コマンド引数
指定したコマンドを実行する間隔を秒単位で指定します。秒間隔は0以上(0の場合は連続実行となります)の整数で指定してください。
指定した秒間隔以内に,指定したコマンドが終了しない場合,秒間隔の時間計測は停止します。指定したコマンドが終了すると,次のコマンドが実行され,同時に秒間隔の時間計測が再開されます。また,指定したコマンドが秒間隔以内に終了する場合でも,指定した秒間隔と誤差が発生することがあります。
出力ファイルの接頭辞を指定します。
実際の出力ファイル名は”出力ファイル接頭辞XX”となります(00≦XX<保有世代数)。XXは,pditvtrcコマンドの開始時点で”出力ファイル接頭辞XX”がある場合には,出力ファイルのうちで最も新しいものを”出力ファイル接頭辞YY”として,YY+1から始まります。ただし,YY+1≧保有世代数の場合,及び”出力ファイル接頭辞XX”の出力ファイルがない場合は,”出力ファイル接頭辞00”から始まります。
指定したコマンドの実行後に,出力ファイルが指定したファイルサイズを超えた場合,出力ファイルをスワップして,”出力ファイル接頭辞XX”のXXをインクリメントした出力ファイル名に,指定したコマンドの結果を出力します。ただし,XX=保有世代数に達した場合は,ラップアラウンドして再度00となります。XXがラップアラウンドした場合,前回の出力ファイルは上書きされます。
出力ファイルは,一つの出力ファイルが指定したファイルサイズを超えるたびにスワップされ,最大で保有世代数分保持されます。
出力ファイルのファイルサイズの上限をメガバイト単位で指定します。
指定したコマンドの実行後に,カレントの出力ファイル名”出力ファイル接頭辞XX”のファイルサイズがここで指定したファイルサイズを超えた場合,カレント出力ファイルをスワップします。
保持しておく出力ファイルの世代数を指定します。
世代数は実際の出力ファイル名に反映されます。出力ファイルの世代数は無限ですが,出力ファイルの接尾辞が00≦XX<保有世代数の範囲であるため,新しいものから最大で保有世代数分の出力ファイルが保持されることになります。
実行するコマンドとその引数を指定します。
コマンドラインの文法は,通常のコマンドと同じです。コマンドには,HiRDBの運用コマンド以外にも任意のコマンドを指定できます。
規則
注意事項
YYYY/MM/DD HH:MM:SS ......................................1 "コマンド arg1 arg2 ..."の標準出力+標準エラー出力 .....2 RC=コマンド リターンコード ...............................3 : |
[説明]
2及び3については,各コマンドのマニュアル(HiRDBのコマンドの場合はこのマニュアルの各コマンドの説明)を参照してください。
pditvtrc 60 /outputdir/rpc 10 2 pdls -d rpc -a pditvtrc 60 /outputdir/trn 10 2 pdls -d trn pditvtrc 60 /outputdir/prc 10 2 pdls -d prc pditvtrc 60 /outputdir/lck 10 2 pdls -d lck pditvtrc 60 /outputdir/buf 10 2 pdbufls |
pditvtrc 60 /outputdir/trc 20 6 trcscript |
#!/bin/posix/sh SCRIPT_RC=0 # date '+%Y/%m/%d %H:%M:%S' 最初コマンド開始時間はpditvtrcが表示する pdls -d rpc -a RC=$? echo "RC=$?" if [[ $RC != 0 ]] ; then SCRIPT_RC=1; fi #date '+%Y/%m/%d %H:%M:%S' pdls -d trnは自ら実行時間を表示する pdls -d trn RC=$? echo "RC=$?" if [[ $RC != 0 ]] ; then SCRIPT_RC=1; fi #date '+%Y/%m/%d %H:%M:%S' pdls -d prcは自ら実行時間を表示する pdls -d prc RC=$? echo "RC=$?" if [[ $RC != 0 ]] ; then SCRIPT_RC=1; fi date '+%Y/%m/%d %H:%M:%S' pdls -d lck RC=$? echo "RC=$?" if [[ $RC != 0 ]] ; then SCRIPT_RC=1; fi #date '+%Y/%m/%d %H:%M:%S' pdls -d prcは自ら実行時間を表示する pdbufls RC=$? echo "RC=$?" if [[ $RC != 0 ]] ; then SCRIPT_RC=1; fi exit $SCRIPT_RC |
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