スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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pdfrstrHiRDBファイルシステムのリストア

機能

pdfbkupコマンドでバックアップしたHiRDBファイルシステムを格納(リストア)します。また,HiRDBファイル単位にも格納できます。

HiRDBファイルシステム領域の状態を表示(pdfstatfsコマンドを入力)した時,増分回数,又は不連続な空き領域の総数が算出された場合,次の処置をすると,増分された領域,又は不連続な空き領域を統合し,HiRDBファイルシステム領域を有効に利用できます。

実行者

HiRDB管理者が実行できます。

形式

 
 pdfrstr 〔-y〕〔-q〕 〔-{t|o|r}〕
 
      バックアップファイル名〔/HiRDBファイル名〕
 
      HiRDBファイルシステム領域名
 

オプション

HiRDBファイルシステムをリストアするときに,ユーザの確認なしで実行する場合に指定します。省略した場合,確認してから実行します。

バックアップファイルの情報を一括して書き込み,高速にリストアする場合に指定します。

格納先のHiRDBファイルシステム領域に,リストアするバックアップファイル中にあるHiRDBファイルと同じ名称のHiRDBファイルがある場合の処理を指定します。

-t
タイムスタンプを比較し,格納先のHiRDBのHiRDBファイルが更新されている場合は,格納しません。

-o
バックアップファイル中のHiRDBファイルを格納しません。

-r
タイムスタンプに関係なく,バックアップファイル中のHiRDBファイルを格納します。

コマンド引数

pdfbkupコマンドで退避したバックアップファイル名を指定します。HiRDBファイル単位に格納する場合は,HiRDBファイル名も指定します。

バックアップファイル名
バックアップファイル名を指定します。

HiRDBファイル名 〜<HiRDBファイル名>
HiRDBファイル名を指定します。

格納先のHiRDBファイルシステム領域名を指定します。

規則

  1. pdfrstrコマンドは,HiRDBが停止中のときだけ実行できます。
  2. pdfrstrコマンドは,HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシンごとに実行してください。
  3. 格納先のHiRDBファイルシステム領域にバックアップファイルにないHiRDBファイルがある場合,そのHiRDBファイルはpdfrstrコマンド実行後も残ります。
  4. -yオプションを省略した場合は,確認メッセージが表示されます。このとき,確認メッセージに対してG以外の文字を指定した場合は,HiRDBファイルシステムは格納されません。
  5. 格納先のHiRDBファイルシステム領域にHiRDBファイルが一つもない場合,-qオプションを仮定して実行します。
  6. -qオプションを指定して実行中に異常終了した場合,格納先のHiRDBファイルシステム領域が,破壊される可能性があります。このため,格納先のHiRDBファイルシステム領域内にHiRDBファイルがある場合,pdfbkupコマンドで退避しておいてください。
  7. 退避したHiRDBファイルのレコード長が,回復先のHiRDBファイルシステム領域のセクタ長の整数倍でない場合,HiRDBファイルは回復できません。HiRDBファイルのレコード長は,退避する前にpdflsコマンドで確認しておいてください。また,回復先のHiRDBファイルシステム領域のセクタ長は,pdfstatfsコマンドで確認できます。

注意事項

  1. pdfrstrコマンドの実行結果は,コマンド実行時のリターンコード又はエラーメッセージの有無で確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,1の場合は警告終了,-1の場合は異常終了です。
  2. ユティリティ用HiRDBファイルシステム領域に格納する場合,ユティリティ実行中は格納できません。ユティリティ終了後,実行してください。
  3. OSの時刻を遅らせる場合のpdfrstrコマンドの実行への影響については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。