スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(UNIX(R)用)

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10.2.8 通信処理に関するオペランド

26) PDIPC MEMORY | DEFAULT
外部サーバ接続用のバックエンドサーバと外部HiRDB(シングルサーバ又はフロントエンドサーバがあるユニット)が同じサーバマシンにある場合のプロセス間通信の方法を指定します。
MEMORY:
プロセス間通信にメモリを使用します。これを,プロセス間メモリ通信機能といいます。外部HiRDBとの通信が高速になります。
DEFAULT:
プロセス間通信に各OSでのデフォルトの通信方式(TCP/IP又はPIPE)を使用します。
このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDIPCオペランドと同じです。PDIPCオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。

 

27) PDSENDMEMSIZE データ送信用メモリサイズ
〜<符号なし整数>((4〜2097152))《16》(単位:キロバイト)
プロセス間メモリ通信機能を使用する場合(PDIPCオペランドにMEMORYを指定する場合)にこのオペランドを指定します。
外部サーバへデータを送信するときのデータ格納領域サイズをキロバイト単位で指定します。4の倍数で指定してください。
このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDSENDMEMSIZEオペランドと同じです。PDSENDMEMSIZEオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。

 

28) PDRECVMEMSIZE データ受信用メモリサイズ
〜<符号なし整数>((4〜2097152))《32》(単位:キロバイト)
プロセス間メモリ通信機能を使用する場合(PDIPCオペランドにMEMORYを指定する場合)にこのオペランドを指定します。
外部サーバからデータを受信するときのデータ格納領域サイズをキロバイト単位で指定します。4の倍数で指定してください。
このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDRECVMEMSIZEオペランドと同じです。PDRECVMEMSIZEオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。

 

29) PDTCPCONOPT 0|1
HiRDB External Data Access Adapterで使用するHiRDBクライアントと外部HiRDB(バージョン06-02以降)間の通信で使用するTCPポートの数を削減するかどうかを指定します。TCPプロトコルの仕様によってTCPポートはTCPコネクション終了後の一定時間(1分〜4分の間),新しいTCPコネクションで使用できない状態(TIME_WAIT状態)になることがあります。TIME_WAIT状態のポートは終了したTCPコネクションで使用されます。
0:TIME_WAIT状態のTCPポートの数を削減しません。
1:TIME_WAIT状態のTCPポートの数を削減します。
このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDTCPCONOPTオペランドと同じです。PDTCPCONOPTオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。

 

30) PDKALVL 0|1|2
HiRDB External Data Access Adapterで使用するHiRDBクライアントから外部HiRDBにパケットを送信するかどうかを指定します。
0:外部HiRDBにパケットを送信しません。
1:外部HiRDBとの接続経路に定期的にパケットを送信します。
2:外部HiRDBとの接続経路に定期的にパケットを送信し,外部HiRDBからの返信パケットを受信します。
このオペランドに1又は2を指定した場合,パケット送信スレッドを外部HiRDBとの接続ごとに一つ生成します。パケットの送信間隔は外部サーバ情報定義のPDKATIMEオペランドで指定します。
《指定値の目安》
  • ルータやファイアウォールなどのネットワーク管理アプリケーションでは,一定時間パケットが流れないと接続を切断することがあります。このため,外部HiRDBに接続した状態でサービスの要求を待機するWebアプリケーションなどは,待機状態が一定時間を超えると外部HiRDBとの接続を切断されます。このような場合に1又は2を指定してください。
  • 外部HiRDBの最大待ち時間を設定しない場合(外部サーバ情報定義のPDSWAITTIMEオペランドの第1引数を省略して第2引数に0を指定した場合),HiRDB External Data Access Adapterで使用するHiRDBクライアントがあるサーバマシンの異常終了やネットワーク障害のときに,外部HiRDBにサーバプロセスが居残ることがあります。このオペランドに2を指定すると,このようなサーバプロセスの居残りを防げます。
このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDKALVLオペランドと同じです。PDKALVLオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

 

31) PDKATIME 外部HiRDBへのパケット送信間隔
〜<符号なし整数>((60〜65535))《3000》(単位:秒)
HiRDB External Data Access Adapterで使用するHiRDBクライアントから外部HiRDBにパケットを送信する間隔を秒単位で指定します。
《前提条件》
外部サーバ情報定義のPDKALVLオペランドに1又は2を指定する必要があります。
このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDKATIMEオペランドと同じです。PDKATIMEオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

 

32) PDNODELAYACK YES | NO
このオペランドは,外部HiRDBがAIX版のときに指定するオペランドです。
HiRDBサーバマシンとHiRDBクライアントマシン間の通信で,データを受信するときに,即時ACKを適用するかどうかを指定します。
このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDNODELAYACKオペランドと同じです。PDNODELAYACKオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
YES:即時ACKを適用します。
NO:即時ACKを適用しません。