スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(UNIX(R)用)
ここで説明するオペランドを指定すると,外部HiRDBへの接続時間を短縮できます。外部HiRDBとの接続に必要なオペランドの一覧を次に示します。
オペランド名 |
外部サーバがHiRDB/シングルサーバの場合 |
外部サーバがHiRDB/パラレルサーバの場合 |
通常
接続 |
高速
接続 |
1フロントエンド
サーバの場合 |
マルチフロントエンド
サーバの場合 |
通常
接続 |
高速
接続 |
通常
接続 |
フロントエンド
サーバ指定接続 |
FESホストダイレクト接続 |
高速
接続 |
PDHOST |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
PDFESHOST |
× |
× |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
PDNAMEPORT |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
PDSERVICEPORT |
× |
○ |
× |
○ |
× |
× |
○ |
PDSERVICEGRP |
× |
○ |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
- (凡例)
- ○:指定が必要です。
- ×:指定不要です。
- 13) PDHOST 外部HiRDBのホスト名〔,外部HiRDBの予備系のホスト名〕
- 〜〈ホスト名〉
- 外部HiRDB(外部サーバ側のHiRDB)のホスト名を指定します。
- 外部HiRDBがHiRDB/シングルサーバの場合は,シングルサーバがあるサーバマシンのホスト名を指定します。外部HiRDBがHiRDB/パラレルサーバの場合は,システムマネジャがあるサーバマシンのホスト名を指定します。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDHOSTオペランドと同じです。PDHOSTオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
- 14) PDFESHOST 外部HiRDBのフロントエンドサーバのホスト名〔:外部HiRDBのフロントエンドサーバのポート番号〕〔,外部HiRDBの予備系フロントエンドサーバのホスト名〔:外部HiRDBの予備系フロントエンドサーバのポート番号〕〕
- 〜〈ホスト名〉
- 外部HiRDBがマルチフロントエンドサーバの場合にこのオペランドを指定します。外部HiRDBの接続先フロントエンドサーバのホスト名を指定します。このオペランドを省略すると,接続先のフロントエンドサーバを外部HiRDBが決定します。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDFESHOSTオペランドと同じです。PDFESHOSTオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
- 15) PDNAMEPORT 外部HiRDBのポート番号
- 〜<符号なし整数>((5001〜65535))
- 外部HiRDBのポート番号(外部HiRDBのpd_name_portオペランドの値)を指定します。このオペランドは省略できません。必ず指定してください。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDNAMEPORTオペランドと同じです。PDNAMEPORTオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
- 16) PDSERVICEPORT 外部HiRDBの高速接続用のポート番号〔,外部HiRDBの予備系の高速接続用のポート番号〕
- 〜<符号なし整数>((5001〜65535))
- 高速接続用のポート番号を指定します。このオペランドを指定すると,外部HiRDBへの接続時間を短縮できます。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDSERVICEPORTオペランドと同じです。PDSERVICEPORTオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
- 17) PDSERVICEGRP 外部HiRDBのサーバ名
- 〜<文字列>
- 外部HiRDBのサーバ名を指定します。外部HiRDBがHiRDB/シングルサーバの場合はシングルサーバ名を,HiRDB/パラレルサーバの場合はフロントエンドサーバ名を指定します。外部HiRDBがマルチフロントエンドサーバの場合は,接続先のフロントエンドサーバ名を指定します。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDSERVICEGRPオペランドと同じです。PDSERVICEGRPオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
- 18) PDSRVTYPE WS | PC
- 外部HiRDBの種別を指定します。
- WS:外部HiRDBがUNIX版の場合に指定します。
- PC:外部HiRDBがWindows版の場合に指定します。
- 19) PDCLTRCVPORT 予約する受信ポート番号の範囲
- 〜<符号なし整数>((5001〜65535))
- 外部HiRDBとの通信に使用する受信ポート番号の予約範囲を指定します。このオペランドを省略すると,自動的にOSによって空いているポート番号が割り当てられます。したがって,通常はこのオペランドを指定する必要はありません。
- 《オペランドの指定方法》
- このオペランドの指定例を次に示します。
- ポート番号を一つ指定する場合(10000を使用します)
PDCLTRCVPORT 10000
- ポート番号を範囲指定する場合(10000〜105000を使用します)
PDCLTRCVPORT 10000−10500
- 《指定値の目安》
- ポート番号の数が不足しないように範囲指定してください。必要なポート番号の数を次に示します。
- 必要なポート番号の数>外部HiRDBのpd_max_bes_processオペランドの値
- 《注意事項》
- 同一ユニット内に外部サーバ接続用のバックエンドサーバが複数ある場合,このオペランドの指定値に注意してください。各外部サーバ定義でこのオペランドの指定値が重複していると(ポート番号の予約範囲が重複していると),重複した範囲は各バックエンドサーバで使用します。そのため,ポート番号の数が不足する可能性があります。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDCLTRCVPORTオペランドと同じです。PDCLTRCVPORTオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
- 20) PDCLTRCVADDR 外部サーバ接続用のバックエンドサーバのIPアドレス又はホスト名
- 〜<符号なし整数>又は<識別子>
- 外部サーバ接続用のバックエンドサーバがあるサーバマシンに複数の通信経路が設定されている場合にこのオペランドを指定します。外部サーバとの通信に使用する通信経路のIPアドレス又はホスト名を指定します。
- このオペランドを省略すると,外部サーバ接続用のバックエンドサーバがあるサーバマシンの標準ホスト名のIPアドレスが使用されます。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDCLTRCVADDRオペランドと同じです。PDCLTRCVADDRオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。外部サーバのHiRDBのバージョンが異なる場合は,対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
- 21) PDAUTORECONNECT YES|NO
- 外部HiRDBに対して自動再接続機能を使用するかどうかを指定します。自動再接続機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
- YES:自動再接続機能を使用します。
- NO:自動再接続機能を使用しません。
- 再接続するときのCONNECTリトライ回数,CONNECTリトライ間隔については,外部サーバ情報定義のPDRCCOUNT及びPDRCINTERVALオペランドで指定します。
- このオペランドの機能及び指定方法は,クライアント環境定義のPDAUTORECONNECTオペランドと同じです。PDAUTORECONNECTオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
- 22) PDRCCOUNT 自動再接続機能使用時のCONNECTリトライ回数の上限
- 〜<符号なし整数>((1〜200))《5》
- 自動再接続機能を使用して再接続するときのCONNECTリトライ回数の上限を指定します。CONNECTリトライ回数がこのオペランドの値を超えた場合,外部サーバへの接続処理を中止します。
- 《前提条件》
- 外部サーバ情報定義のPDAUTORECONNECTオペランドにYESを指定する必要があります。
- 23) PDRCINTERVAL 自動再接続機能使用時のCONNECTリトライ間隔
- 〜<符号なし整数>((0〜600))《5》(単位:秒)
- 自動再接続機能を使用して再接続するときのCONNECTリトライ間隔を秒単位で指定します。
- 《前提条件》
- 外部サーバ情報定義のPDAUTORECONNECTオペランドにYESを指定する必要があります。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.