スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(UNIX(R)用)

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8.2.18 作業表用ファイルに関するオペランド

64) pdwork -v "HiRDBファイルシステム領域名称"〔,"HiRDBファイルシステム領域名称"〕…
〜<141文字以内のパス名>
作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域の名称を指定します。作業表用ファイルとは,SQL文を実行するときに一時的に情報を格納するファイルのことでHiRDBが自動的に作成します。作業表用ファイルを必要とするSQL文については,マニュアル「HiRDB Version 8 解説」を参照してください。
なお,このオペランドは省略しないでください。省略した場合,作業表用ファイルを必要とするSQL文を実行できないことがあります。
《注意事項》
  • このオペランドに指定するHiRDBファイルシステム領域はpdfmkfsコマンドで初期設定したHiRDBファイルシステム領域を指定してください。
  • 作業表用ファイルの容量が大きい場合は,領域長が大きいHiRDBファイルシステム領域を指定してください。作業表用ファイルの容量見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
    ただし,HiRDBファイルシステム領域をpdfmkfs -aコマンドで初期設定した場合,-nオプションで指定した値を使い切ると,HiRDBは領域サイズを自動で拡張します。pdfmkfsコマンドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
  • 作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域は,RDエリア及びシステムファイル用のHiRDBファイルシステム領域と同じものを指定できません。
  • このオペランドにHiRDBファイルシステム領域を二つ以上指定している場合,作業表用ファイルの作成時にエラーが発生したHiRDBファイルシステム領域は,それ以降,原則使用しません。ほかのHiRDBファイルシステム領域だけを使用します。
    例外として,容量不足やファイル数オーバーなどによって,ほかのすべてのHiRDBファイルシステム領域で作業表用ファイルの作成が失敗した場合に,使用されなくなったHiRDBファイルシステム領域で作業表用ファイルを作成しようとします。その結果,作業表用ファイルが正常に作成された場合,そのHiRDBファイルシステム領域を再使用するようになります。
    なお,バックエンドサーバを一度終了して開始すると,作業表用ファイルの作成時にエラーが発生して使用されなくなったHiRDBファイルシステム領域が使用できるようになります。
《オペランドの規則》
  • HiRDBファイルシステム領域名称は必ず1個以上指定してください。
  • HiRDBファイルシステム領域名称は最大16個指定できます。
  • このオペランドはバックエンドサーバ定義内に一つだけ指定できます。複数個指定した場合は最初に指定したものが有効となります。
  • ほかのバックエンドサーバと同じHiRDBファイルシステム領域を指定しないでください。
  • ディクショナリサーバと同じHiRDBファイルシステム領域を指定しないでください。
  • HiRDBファイルシステム領域を複数個指定する場合,キャラクタ型スペシャルファイル上に作成したHiRDBファイルシステム領域と通常ファイル上に作成したHiRDBファイルシステム領域を混在して指定できます。