スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(UNIX(R)用)

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7.2.5 バッファに関するオペランド

18) pd_sql_object_cache_size = SQLオブジェクト用バッファ長
〜<符号なし整数>(単位:キロバイト)
  • 32ビットモードの場合:((22〜256000))
  • 64ビットモードの場合:((22〜2000000))
SQLオブジェクトを格納するバッファ(共用メモリ)の大きさをキロバイト単位で指定します。
《指定値の目安》
  • SQLオブジェクトは,ユーザごとにトランザクションが終了するまでバッファに保存されます。したがって,同時に実行するトランザクションのSQLオブジェクトがバッファに格納できる大きさが必要です。
  • 静的SQLのSQLオブジェクトはトランザクション終了後もバッファに空きがなくなるまで保存して,同一UAPを実行する複数のユーザで共用することで,SQL解析処理の削減を図ります。バッファを有効に利用するためには,使用頻度の高いUAPのSQLオブジェクトがバッファに常駐するようにバッファを確保してください。
  • バッファ長の見積もり時は,まずUAPで発行するSQL文のSQLオブジェクト長からUAP実行に必要なバッファ長を見積もります。次に,同時に実行されるUAPと同時実行ユーザ数を考慮して必要なバッファ長を算出してください。
  • 1SQL文のSQLオブジェクト長の見積もり方法については,「付録C.2 SQLオブジェクト用バッファ長(pd_sql_object_cache_size)の見積もり式」を参照してください。
《オペランドの省略値》
このオペランドを省略すると,サーバ共通定義,システム共通定義の優先順位で,同じオペランドの指定値が有効となります。サーバ共通定義とシステム共通定義の同じオペランドも省略すると,次に示す値が仮定されます。
(pd_max_usersの値+3)×22
《指定値のチューニング方法》
SQLオブジェクト用バッファ長のチューニング方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。