Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションを使用する場合に,Javaに関するオペランドを指定します。Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
なお,HiRDBの稼働プラットフォームによってはJavaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションを使用できません。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」の「Javaストアドプロシジャ,Javaストアドファンクションを使用できる環境」を参照してください。
- 222) pd_java_option = "Javaオプション"〔,"Javaオプション"〕…
- 〜<文字列>
- Java仮想マシンの起動オプションを指定します。起動オプションについては,Java仮想マシンのドキュメントを参照してください。
- 《オペランドの規則》
- 一つのJavaオプションの文字列長は255文字以内とします。
- 全Javaオプションの文字列長の合計は1024文字以内とします。
- Javaオプションに " を指定できません。
- Javaオプションは最大20個指定できます。
- 《オペランドの指定方法》
- Java仮想マシンが使用するヒープサイズの初期値を32メガバイト,ヒープサイズの最大値を64メガバイトに設定する場合の例を次に示します。
- pd_java_option = "-Xms32m","-Xmx64m"
- 223) pd_java_routine_stack_size = 外部Javaルーチンが使用するスタック領域長
- 〜<符号なし整数>((1024〜2146435072))《131072》(単位:バイト)
- 外部Javaルーチンが使用するスタック領域長をバイト単位で指定します。
- 《指定値の目安》
- Javaオプションで指定したスタック領域長以上の値を指定してください。
- Java仮想マシンの起動オプションに,Java仮想マシンのスタック領域長とネイティブメソッドスタック領域長の両方を指定するオプションがある場合,このオペランドにはネイティブメソッドスタック領域長以上の値を指定してください。
- 《注意事項》
- Javaオプションで指定したスタック領域長より小さい値を指定すると,HiRDBが正しく動作しないことがあります。
- 使用スタック領域長がこのオペランドの値を超えると,HiRDBが正しく動作しないことがあります。ただし,Java仮想マシンがスタックオーバフローを検知した場合は正しく動作します。
- 224) pd_java_archive_directory = "JARファイル格納ディレクトリ"
- 〜<パス名>《$PDDIR/java》
- Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションで使用するJARファイルを格納するディレクトリ名を絶対パス名で指定します。
- 《注意事項》
- このオペランドを指定する場合,ここで指定するディレクトリをJARファイルのインストール前に作成しておく必要があります。
- JARファイル格納ディレクトリは,JARファイルを格納するための専用のディレクトリです。
- JARファイル格納ディレクトリには,インストールしたJARファイル以外を格納しないでください。
- 《オペランドの規則》
- 225) pd_java_classpath = "Javaクラスパス"
- 〜<パス名>
- Java仮想マシンで使用するクラスパスを絶対パス名で指定します。
- このオペランドに指定したパスに含まれるクラスは,Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションの処理手続きとして実行されるJavaメソッドから参照できます。
- Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションの外部ルーチン名として指定したJARファイルとこのオペランドに指定したパスに同じ名称のクラスがある場合,このオペランドに指定したパスが優先されます。
- 《オペランドの規則》
- 226) pd_java_runtimepath = "Java Runtime Environmentのルートディレクトリ"
- 〜<パス名>《$PDDIR/jre》
- Java Runtime Environmentのルートディレクトリを絶対パス名で指定します。
- 《オペランドの規則》
- 《注意事項》
- JRE(Java Runtime Environment)の同梱を廃止したため,HiRDBを07-03より前のバージョンから07-03以降にバージョンアップする場合,このオペランドを追加するか,又はこのオペランドの指定値を変更してください。バージョンアップの注意事項については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションを使用する場合」を参照してください。
- 227) pd_java_libpath = "Java仮想マシンのライブラリディレクトリ"
- 〜<パス名>
- Java仮想マシンのライブラリが格納されているディレクトリを,Java Runtime Environmentのルートディレクトリ(pd_java_runtimepathオペランドの値)への相対パス名で指定します。
- 《オペランドの省略値》
- このオペランドの省略値を次に示します。
OSの種類 |
省略値 |
HP-UX (32ビットモード) |
lib/PA_RISC/hotspot |
HP-UX (64ビットモード) |
lib/PA_RISC2.0W/server |
HP-UX (IPF) |
lib/IA64W/server |
Solaris (32ビットモード) |
lib/sparc/hotspot |
Solaris (64ビットモード) |
lib/sparcv9/server |
Linux |
lib/i386/server |
Linux (IPF) |
lib/ia64/server |
Linux (EM64T) |
lib/amd64/server |
AIX (32ビットモード) |
bin/classic |
AIX (64ビットモード) |
- 《オペランドの規則》
- 《オペランドの指定方法》
- CPUのアーキテクチャがPA-RISC 2.0に適したHot Spot仮想マシンを使用する場合の例です。この例はHP-UX版のJava Runtime Environment 1.2.2を使用しているとします。
- pd_java_libpath = "lib/PA_RISC2.0/hotspot"
- 《注意事項》
- HP-UX版の場合,lib/PA_RISC/classic及びlib/PA_RISC2.0/classicを指定しないでください。指定すると,HiRDBが正しく動作しないことがあります。
- 228) pd_java_stdout_file = "Java仮想マシンの標準・標準エラー出力の設定先ファイル"
- 〜<パス名>
- Java仮想マシンでの標準出力又は標準エラー出力の出力先をファイルにする場合,そのファイル名を絶対パス名で指定します。このオペランドを省略すると,Java仮想マシンでの標準出力又は標準エラー出力が無視されます。
- 《指定値の目安》
- このオペランドで指定するファイルの容量が非常に大きくなるため,通常はこのオペランドを指定しないでください。Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションのデバッグ時に指定することをお勧めします。なお,このオペランドで指定するファイルの容量制限はありません。
- 《注意事項》
- 複数プロセスからの同時書き込みがあった場合は,その出力内容を保証しません。
- 《オペランドの規則》
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