スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(UNIX(R)用)
対象となるRDエリア | pd_rdarea_warning_point省略時 | pd_rdarea_warning_point指定時 |
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メッセージを出力しません。 | 対象となるRDエリアの全体のセグメントのうち,指定された使用率のセグメントの使用を開始しました。 |
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対象となるRDエリアの最終ファイルのセグメントのうち,相対位置で80,90,100%のどれかのセグメントの使用を開始しました。 | 対象となるRDエリアの全体のセグメントのうち,指定された使用率のセグメントの使用を開始しました。 |
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対象となるRDエリアの最終ファイルのセグメントのうち,相対位置で80,90,100%のどれかのセグメントの使用を開始しました。 | 対象となるRDエリアの全体のセグメントのうち,指定された使用率のセグメントの使用を開始しました。 |
オペランドの指定値 | pd_rdarea_warning_point省略時 | pd_rdarea_warning_point指定時 |
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メッセージの出力条件 | 増分したHiRDBファイルの領域は,使用率80,90,100%のどれかの比率以上に領域を割り当てました。 | 増分したHiRDBファイルの領域は,指定された使用率以上に領域を割り当てました。 |
自動増分するHiRDBファイルの領域使用率(単位:%)=A÷B×100 |
メッセージの出力条件 | オペランドの指定値 |
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対象となるRDエリアのRDエリア全体のセグメントのうち,80,90,100%分の使用を開始した,それぞれの時点でメッセージを出力する場合 | pd_rdarea_warning_point = 80,90,100 |
対象となるRDエリアのRDエリア全体のセグメントのうち,50,90%分の使用を開始した,それぞれの時点でメッセージを出力する場合 | pd_rdarea_warning_point = 50,90 |
セグメント使用率通知メッセージを出力しない場合 | pd_rdarea_warning_point = 0 |
項目 | オペランドの指定値 | |
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use | nouse | |
メリット | 自動増分ができない場合※でも,データ追加によるページ不足エラーになるまで,空きセグメント(増分セグメント数分)を利用できます。この間に,RDエリアの状態を解析し,使用状況に応じて再編成やRDエリアの拡張などの対処ができるため,業務への影響を最小限にできます。 | 空きセグメントがなくなってから,自動増分を行うため,HiRDBファイルシステム領域内に複数HiRDBファイルを作成する場合,格納効率が良くなります。 |
デメリット | HiRDBファイルシステム領域内に複数HiRDBファイルを作成する場合,格納効率が悪くなることがあります。 | 自動増分ができない場合※,空きセグメントがない状態のため,データ追加によるページ不足エラーで業務が停止するおそれがあります。 |
注※ 次のような場合,自動増分できません。
属性 | 初期状態 | オープン契機 | クローズ契機 | 長所 | 短所 |
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INITIAL | オープン状態 |
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pdcloseコマンド実行時 | 初回SQLから高速実行 | システムの開始に時間が掛かる |
DEFER | クローズ状態 |
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pdcloseコマンド実行時 |
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各RDエリアの初回アクセスに時間が掛かる |
SCHEDULE | クローズ状態 |
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属性 | 適する運用形態 |
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INITIAL | システム開始時にHiRDBファイルシステム領域をオープンして,RDエリア情報をメモリ上に常駐します。RDエリアの初回アクセス時にも,そのプロセス上でオープンします。ただし,この場合にはRDエリア情報の再作成をしないため,初回SQLから高速な運用ができます。 システム開始時のRDエリア初期状態はオープン状態であり,以降は障害閉塞への遷移を除いて,運用コマンドの入力がないかぎりRDエリアの状態は遷移しません。 特殊な運用形態を用いない場合は,この属性を推奨します。 この属性のとき,クローズ状態のRDエリアに対してはアクセスできません。 |
DEFER | システム開始時にHiRDBファイルシステム領域のオープンをしないで,RDエリアに対する初回アクセス時にオープンし,RDエリア情報をメモリ上に常駐します。2回目以降のアクセスでは,HiRDBファイルシステム領域のオープン以降の処理をしないため,高速な運用ができます。 システム開始時のRDエリア初期状態はクローズ状態であり,各RDエリアに対する初回アクセス時に該当するRDエリアをオープン状態にします。以降は障害閉塞への遷移を除いて,運用コマンドの入力がないかぎりRDエリアの状態は遷移しません。 多数のHiRDBファイルシステム領域に対するオープンが重なるケースを回避したい場合や,HiRDBの開始時間を短縮したい場合に,この属性を指定します。 HiRDBを再開始する場合は,回復処理時に回復対象RDエリアをオープンします。 この属性を指定した場合,クローズ状態のRDエリアに対してもアクセスできます。 |
SCHEDULE | システム開始時にHiRDBファイルシステム領域のオープンをしないで,システム開始後,各トランザクション内でのRDエリアに対する初回アクセス時にオープンし,RDエリア情報をメモリ上に常駐します。トランザクションの終了時に,そのトランザクション内でオープンしたHiRDBファイルシステム領域をクローズします。以降もトランザクションが変わるとRDエリアに対する初回アクセス時にオープン以降の処理をするため,トランザクションに掛かる負荷は増加します。 システム開始時のRDエリアの初期状態はクローズ状態であり,アクセスのあったRDエリアのトランザクション処理中だけオープン状態とします。トランザクション終了時に,トランザクション内でオープン状態としたすべてのRDエリアをクローズ状態にします。 pdopenコマンドを入力すると,次回閉塞クローズ状態になるまでの間オープン状態を継続できます。そのほかの運用コマンドを用いて,RDエリアのステータスを任意に遷移させることもできます。障害を検知したときは障害閉塞となります。 多数のHiRDBファイルシステム領域のオープンが重なることを回避したい場合や,システムの開始時間を短縮したい場合に,この属性を指定します。 HiRDBを再開始する場合は,回復処理時に回復対象RDエリアをオープンして,回復処理の終了後にクローズします。 この属性を指定した場合,クローズ状態のRDエリアに対してもアクセスできます。 リアルタイムSANレプリケーションの処理方式がハイブリッド方式の場合,リモートサイトへのデータベースの同期待ち合わせを行います。トランザクション終了時に,アクセスしたRDエリア数×2秒以上のオーバヘッドが掛かることがあります。 |
使用する機能 | 注意事項 |
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高速系切り替え機能 | 高速系切り替え機能の対象になる待機系ユニットは,待機状態のときにRDエリアをオープンしていません。また,系の切り替え時間を最小限に抑えるため,系切り替えの発生時に全面回復で必要なRDエリアだけをオープンして,そのほかのRDエリアはオープンしません。したがって,待機系のRDエリアのオープン契機はINITIAL属性になりません。INITIAL属性のRDエリアはDEFER属性になります。 |
1:1スタンバイレス型系切り替え機能 | 系の切り替え時間を最小限に抑えるため,系切り替えの発生時に全面回復で必要なRDエリアだけをオープンして,そのほかのRDエリアはオープンしません。したがって,正規BES又は代替部のRDエリアのオープン契機は次に示すようになります。
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影響分散スタンバイレス型系切り替え機能 | 系の切り替え時間を最小限に抑えるため,系切り替えによる再開始時には全面回復で必要なRDエリアだけをオープンして,そのほかのRDエリアはオープンしません。したがって,系切り替えが発生した場合,ゲストBES下のINITIAL属性のRDエリアのオープン契機はDEFER属性になります。 |
条件 | pd_rdarea_open_attribute_useの指定値 | |||||
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N | Y | |||||
RDエリアのオープン契機 | ||||||
INITIAL | DEFER | SCHEDULE | ||||
系切り替え機能を使用しない※1 | INITIAL | INITIAL | DEFER | SCHEDULE | ||
スタンバイ型系切り替え機能※1 | 高速系切り替え機能を使用しない | |||||
高速系切り替え機能 | 実行系 | |||||
待機系 | DEFER※2 | DEFER | DEFER | SCHEDULE | ||
1:1スタンバイレス型系切り替え機能※1 | 受け入れ部(代替BESユニットの代替部以外) | 実行系 | INITIAL ※2※3 |
INITIAL ※3 |
DEFER | SCHEDULE |
待機系 | DEFER※2 | DEFER | DEFER | SCHEDULE | ||
代替部 | 実行系 | SCHEDULE ※2 |
SCHEDULE | SCHEDULE | SCHEDULE | |
待機系 | ||||||
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能※1 | 正常開始又は再開始 | INITIAL | INITIAL | DEFER | SCHEDULE | |
系切り替えによる再開始 | DEFER※2 | DEFER | DEFER | SCHEDULE |
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