スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(UNIX(R)用)

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1.2.8 HiRDBシステム定義ファイルの共用化

OSのファイル共用機能(NFS)を利用すると,ユニット制御情報定義ファイルを除いたHiRDBシステム定義ファイルを一つのサーバマシンで管理できます。これをHiRDBシステム定義ファイルの共用化といいます。HiRDBシステム定義ファイルの共用化を次の図に示します。

図1-4 HiRDBシステム定義ファイルの共用化

[図データ]

〔説明〕
網掛け部分が共用化したファイルです。
<この項の構成>
(1) 共用化すると便利なこと
(2) 共用化の手順

(1) 共用化すると便利なこと

共用化していない場合 共用化している場合
HiRDBシステム定義をサーバマシンごとに管理する必要があります。 HiRDBシステム定義を一つのサーバマシンで管理できます。ただし,ユニット制御情報定義を除きます。
システム共通定義を変更する場合,サーバマシンの数だけ修正が必要となります。例えば,四つのサーバマシンで構成されている場合,四つのシステム共通定義があります。システム共通定義の内容は同じである必要があるため,四つとも修正が必要となります。
  • システム共通定義が一つになるため,修正が1回で済みます。
  • 修正回数が少なくなるため,修正誤りの可能性が少なくなります。
  • HiRDBが共用ディレクトリを参照できなくなると,HiRDBが異常終了することがあります。

(2) 共用化の手順

〈手順〉
  1. 共用化するHiRDBシステム定義ファイルを格納する任意のディレクトリを作成します。このディレクトリは,HiRDBシステム定義ファイルを共通管理するサーバマシンに作成してください。このディレクトリを共用ディレクトリといいます。共通管理するサーバマシンは任意ですが,システムマネジャを定義するサーバマシンで管理することをお勧めします。
  2. 共用ディレクトリ($PDCONFPATH)下にユニット制御情報定義ファイルを除いたHiRDBシステム定義ファイルを作成します。UAP環境定義ファイルは$PDCONFPATH/pduapenv下に作成してください。
  3. ユニット制御情報定義ファイルを各サーバマシンの$PDDIR/conf下に作成します。このとき,PDCONFPATHオペランドに共用ディレクトリ名称を指定します。