スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)
性能向上強化関連のサポート項目を次の表に示します。
表A-1 性能向上強化関連のサポート項目
機能項目名 | 機能概要 | |
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グローバルバッファでのBINARY型及びXML型データ優先追い出し機能 | 特長,メリット | BINARY型及びXML型データをアクセス順序に関係なく,優先的にグローバルバッファから追い出すようにしました。これによって,BINARY型及びXML型データを頻繁にアクセスしない,蓄積を中心としたシステムの場合,これらのデータによるバッファヒット率の低下を防止できます。 |
参照箇所 | 導入:「12.8.3 UAPがアクセスするバイナリデータのLRU管理抑止設定」 定義:pd_dbbuff_lru_option,pd_dbbuff_binary_data_lru |
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Windows版の共用メモリのページ固定機能 | 特長,メリット | HiRDBが使用する共用メモリを固定できるようにしました。これによって,共用メモリのページングを防止できるため,業務性能が安定します。 |
参照箇所 | 解説:「付録B プラットフォームごとのHiRDBの機能差」 |
開発/移行容易性向上関連のサポート項目を次の表に示します。
表A-2 開発/移行容易性向上関連のサポート項目
機能項目名 | 機能概要 | |
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文字集合UTF-16サポート | 特長,メリット | UTF-16で作成された文字列データを,UTF-16のままでデータベースへ格納できるようにしました。 |
参照箇所 | 導入:「13.13 文字集合の指定」 コマンド:「5. データベース作成ユティリティ(pdload)」,「8. データベース再編成ユティリティ(pdrorg)」 UAP:「付録F.1 SQLのデータ型とC言語のデータ記述」,「付録F.2 SQLのデータ型とCOBOL言語のデータ記述」 SQL:「1.3 文字集合」 |
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ビュー定義,及びWITH句の導出問合せ中での抽象データ型サポート | 特長,メリット | ビュー定義,及びWITH句の導出問合せ中に,抽象データ型を指定できるようにしました。これによって,SGMLTEXT型,FREEWORD型など,全文検索プラグインが提供するデータ型を含むビュー表を作成できます。 |
参照箇所 | SQL:CREATE 〔PUBLIC 〕VIEW(ビュー定義,パブリックビュー定義) | |
順序数生成子(自動採番機能)サポート | 特長,メリット | 順序数生成子を使用して,順序番号を生成できる自動採番機能を追加しました。これによって,採番を行うUAPの開発が容易になります。また,順序数生成子(シーケンス)を使用している他DBMSで作成したUAPからの移行性も向上します。 |
参照箇所 | 解説:「5.13 自動採番機能」 導入:「7.1.7 自動採番機能を使用したデータロード」 運用:「20.1.4(6)順序数生成子格納RDエリア回復時の注意」 コマンド:「5. データベース作成ユティリティ(pdload)」 UAP:「4.19 自動採番機能」 SQL:「2.28 NEXT VALUE式」,CREATE SEQUENCE(順序数生成子定義),DROP SEQUENCE(順序数生成子削除) |
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最大同時接続数の上限値拡大 | 特長,メリット | HiRDB/シングルサーバの場合,HiRDBサーバに対する最大同時接続数を,2,000から3,000に拡大しました。これによって,より多くのユーザが同時にデータベースをアクセスできます。 |
参照箇所 | 導入:「付録A.1 システム構成に関する最大値と最小値」 定義:pd_max_users コマンド:pdchprc |
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SQLプリプロセサのISO/IEC 9899:1999, Programming languages - C対応 | 特長,メリット | SQLプリプロセサで,C99(ISO/IEC 9899:1999, Programming languages - C)に準拠したUAPをプリプロセスできるようにしました。これによって,UAPやコンパイラ製品に付属しているヘッダファイル中に,C99準拠の構文が使用されていてもプリプロセスできます。 |
参照箇所 | UAP:「8.2.2(1)(b)SQLプリプロセサの起動」,「8.2.3(1)(b)SQLプリプロセサの起動」 SQL:「1.1.7 名前の指定」 |
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Type4 JDBCドライバのDABroker for Java互換機能 | 特長,メリット | Type4 JDBCドライバをDABroker for Java互換で動作できるようにしました。これによって,Cosminexusのバージョンアップ時のDABroker for JavaからType 4 JDBCへの移行が容易になります。 |
参照箇所 | UAP:「18.13 DABroker for Javaからの移行」 |
運用性向上関連のサポート項目を次の表に示します。
表A-3 運用性向上関連のサポート項目
機能項目名 | 機能概要 | |
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アプリケーションごとの排他待ち限界経過時間指定 | 特長,メリット | クライアント側で排他待ち限界経過時間を指定できるようにしました。これによって,アプリケーションごとに適切な排他待ち時間を設定できます。また,長時間の排他待ちを許す定義系SQLやバッチ処理の排他待ちエラーを抑止できます。 |
参照箇所 | UAP:PDLCKWAITTIME | |
SQL文の前処理結果の無効化許可指定 | 特長,メリット | 定義系SQL実行時に,SQL文の前処理結果を無効にできるようにしました(SQL文の前処理中,及び実行中を除く)。これによって,オンライン中の定義系SQL実行時の制限が緩和されます。 |
参照箇所 | UAP:PDDDLDEAPRPEXE | |
RDエリア名称をオプションに指定する運用コマンド及びユティリティの運用改善 | 特長,メリット | オプションでRDエリア名を指定する運用コマンド,及びユティリティで,次のように仕様を改善しました。
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参照箇所 | コマンド:「1.5.2 運用コマンド,ユティリティでのRDエリアの指定」 UAP:「付録C.1(2)列名記述領域の内容」 SQL:CALL COMMAND文(コマンド又はユティリティの実行) |
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RDエリアのセグメント使用率通知メッセージの出力抑止 | 特長,メリット | RDエリアの容量不足が発生しないように構築されているシステムで表の空き領域再利用機能を使用している場合,監視不要なセグメント使用率通知メッセージの出力を抑止できるようにしました。 |
参照箇所 | 導入:「15.5.5 環境設定」 定義:pd_rdarea_warning_point_msgout |
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システムログファイルの自動拡張 | 特長,メリット | HiRDBの運用中にシステムログファイルを自動拡張する機能を追加しました。 |
参照箇所 | 解説:「6.3.1(3)システムログファイルの自動拡張機能」 導入:「9.2.4(1) 設計方針」,「10.2.4(1) 設計方針」 定義:pd_log_auto_expand_size 運用:「3.10 システムログファイルの自動拡張機能の運用方法」 コマンド:pdfmkfs |
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システムログファイルのサイズ拡大 | 特長,メリット | HiRDBのシステムログファイルの最大サイズを,2ギガバイトから100ギガバイトに拡張しました。 |
参照箇所 | 導入:「9.3.1(1) 設計方針」,「10.3.1(1) 設計方針」 | |
HiRDBの開始モードの表示 | 特長,メリット | pdls -d ustコマンドに,HiRDBの開始モードの情報を表示するようにしました。これによって,HiRDBが回復モードで稼働しているかどうかを確認できます。 |
参照箇所 | コマンド:pdls【-d ust】 | |
オンラインシステム稼働中の空きセグメント解放サポート | 特長,メリット | UAP実行中に,同時に空きページ解放ユティリティ(pdreclaim)の空きセグメント解放を実行できるようにしました。 |
参照箇所 | 運用:「15.10.3(3)運用方法」 コマンド:「11. 空きページ解放ユティリティ(pdreclaim)」 |
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DAT形式で表示できる運用コマンド及びユティリティの拡大 | 特長,メリット | DAT形式で実行結果を表示できる運用コマンド及びユティリティを増やしました。これによって,表示データの加工や分析が容易になります。 |
参照箇所 | コマンド:「1.5.3 コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」,pdls【-d prc】,pdls【-d trn】,pdls【-d ust】 | |
OSの時刻を戻したときのHiRDB運用方法改善 | 特長,メリット | HiRDBが稼働するOSの時刻を過去に戻した場合,戻す前の時刻になるまでHiRDBを開始できない運用制限を,条件付きで解除しました。これによって,OSの時刻の変更を伴うテストを効率的に行うことができます。 |
参照箇所 | 運用:「9.11 OSの時刻を変更する方法」 | |
Type4 JDBCドライバ使用時のバッチ更新でのエラー位置返却機能 | 特長,メリット | Type4 JDBCドライバを使用したバッチ更新で例外が発生した場合,どのパラメタがエラーになったのかを特定できるようにしました。 |
参照箇所 | UAP:「18.7.49 setBatchExceptionBehavior」,「18.7.50 getBatchExceptionBehavior」 | |
ユーザ当たりの最大排他資源要求数(PDLOCKLIMIT)の上限値拡大 | 特長,メリット | UAPから発行する排他要求の上限値(クライアント環境定義のPDLOCKLIMITの指定値)を,32,767から200,000,000に拡大しました。 |
参照箇所 | 定義:PDLOCKLIMIT UAP:PDLOCKLIMIT |
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リソース数のユニット単位設定 | 特長,メリット | リソース数に関連する環境変数を,Windowsの再起動なしで,ユニット単位に設定できます。 |
参照箇所 | 解説:「表A-3 運用性の向上のサポート項目」 導入:「20 リソース数に関連する環境変数の見積もり」 コマンド:pdntenv(HiRDBの動作環境の設定) |
トラブルシュートの強化関連のサポート項目を次の表に示します。
表A-4 トラブルシュートの強化関連のサポート項目
機能項目名 | 機能概要 | |
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同一システムログでの再回復チェック | 特長,メリット | データベース回復ユティリティ(pdrstr)でバックアップファイルを使用しないで,アンロードログファイル(アンロードレスシステムログ運用の場合はシステムログファイル)だけを使用してデータベースを回復する場合,一度使用したログを再度使用していないか,HiRDBが自動的にチェックするようにしました。 |
参照箇所 | 運用:「20.1.5 同一ログの再使用チェック」 | |
HiRDB.NETデータプロバイダのメソッドトレース出力機能 | 特長,メリット | HiRDB.NETデータプロバイダでメソッドトレースを取得する機能を追加しました。これによって,トラブル発生時に問題点を特定しやすくなります。 |
参照箇所 | UAP:「16.10 HiRDB.NETデータプロバイダのトラブルシュート機能」 |
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