スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)

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7.2.4 バックアップ閉塞

pdcopyコマンド以外(ほかの製品の機能)でバックアップを取得する場合,RDエリアをバックアップ閉塞してください。RDエリアをバックアップ閉塞すると,HiRDBの稼働中にほかの製品のバックアップ機能でバックアップを取得できます。RDエリアをバックアップ閉塞するには,pdholdコマンドで-bオプションを指定します。

<この項の構成>
(1) バックアップ閉塞の適用例
(2) バックアップ閉塞の種類

(1) バックアップ閉塞の適用例

バックアップ閉塞を使用すると,HiRDBの稼働中にJP1/OmniBack IIのバックアップ取得機能でバックアップを取得できます。また,データベースにLVM(論理ボリューム・マネージャー)を使用している場合,バックアップ対象RDエリアをバックアップ閉塞すると,pdcopyコマンドの更新可能モードでバックアップを取得できます。

(2) バックアップ閉塞の種類

バックアップ閉塞には次の表に示す四つの種類があります。

表7-3 バックアップ閉塞の種類

バックアップ
閉塞の種類
説明
参照可能バックアップ閉塞 バックアップ閉塞中にバックアップ閉塞RDエリアの参照はできるが,更新はSQLエラー(−920)になります。
参照可能バックアップ閉塞(更新WAITモード) バックアップ閉塞中にバックアップ閉塞RDエリアを参照できます。更新はバックアップ閉塞が解除されるまで排他待ち状態になります。
更新可能バックアップ閉塞 バックアップ閉塞中にバックアップ取得対象RDエリアの参照及び更新ができます。更新トランザクションが実行中でも,pdholdコマンドを待ち状態にしないで,RDエリアをすぐに更新可能バックアップ閉塞状態にします。
更新可能バックアップ閉塞(WAITモード) バックアップ閉塞中にバックアップ取得対象RDエリアの参照及び更新ができます。更新トランザクションが実行中の場合は,更新トランザクションが終了するまでpdholdコマンドを待ち状態にします。

バックアップ閉塞を使用したバックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。

参考
参照可能バックアップ閉塞,及び参照可能バックアップ閉塞(更新WAITモード)はデータベースの静止化ともいい,インナレプリカ機能を使用するときに必要になります。インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 8」を参照してください。