スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)
HiRDBがシステムを再開始するときに必要とするシステムステータス情報を格納するファイルをステータスファイルといいます。ステータスファイルには,ユニット単位の再開始の情報を格納するユニット用ステータスファイル及びサーバ単位の再開始の情報を格納するサーバ用ステータスファイルがあります。HiRDB管理者は,HiRDBを再開始する場合に備えてステータスファイルを作成してください。
HiRDBはステータスファイルを論理ファイルという論理的な単位で運用します。一つの論理ファイルは二つのステータスファイルで構成されます。このようにステータスファイルは二重化されていて,それぞれのステータスファイルをA系,B系と呼んで区別します。HiRDBは,両方の系に同じシステムステータス情報を取得します。片方のファイルに異常が発生しても,もう一方のファイルがあるため,システムの信頼性を向上できます。ステータスファイルの構成を次の図に示します。
図6-4 ステータスファイルの構成
pdstsinitコマンドでユニット用ステータスファイルを作成します。また,ユニット制御情報定義のpd_syssts_file_nameオペランドを指定してユニット用ステータスファイルを使用できる状態にしてください。pd_syssts_file_nameオペランドには,ステータスファイルの論理ファイル名とその論理ファイルに属するステータスファイル名を指定します。
ユニット用ステータスファイルの設計及び作成方法についてはマニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を,ユニット用ステータスファイルの運用方法についてはマニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
pdstsinitコマンドでサーバ用ステータスファイルを作成します。また,サーバ定義のpd_sts_file_nameオペランドを指定してサーバ用ステータスファイルを使用できる状態にしてください。pd_sts_file_nameオペランドには,ステータスファイルの論理ファイル名とその論理ファイルに属するステータスファイル名を指定します。
サーバ用ステータスファイルの設計及び作成方法についてはマニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を,サーバ用ステータスファイルの運用方法についてはマニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
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