スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(UNIX(R)用)
データベースを格納しているディスクに障害が発生しました。DATに取得したバックアップを使用して全RDエリアを回復します。
障害が発生したディスクを交換します。この演習では実際に交換はしません。交換したと仮定して以降の作業を行います。
pdfmkfsコマンドでHiRDBファイルシステム領域を初期設定します。pdfmkfsコマンドで指定するオプションは,RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を前回作成したときと同じにしてください。システムジェネレータによって実行されたpdfmkfsコマンドについては,$PDDIR/conf/pdgen_cmd.[HiRDBサーバ名]のファイルに記録されています。
この演習の場合,これは「2.3.1(2) pdfmkfsコマンドの実行」で実行した,次のコマンドに相当します。
$ pdfmkfs -r -n 119 -l 400 -k SVR -e 100 -i /HiRDB/sysfiles $ pdfmkfs -r -n 81 -l 100 -k SVR -e 100 -i /HiRDB/rdfiles |
なお,この演習では実際にpdfmkfsコマンドを実行しません。実行したと仮定して以降の作業を行います。
RDエリアの回復に必要なファイル(データベース回復ユティリティの入力情報ファイル)は次のとおりです。
HiRDBが稼働中の場合,正常終了してください。障害が発生すると,HiRDB/シングルサーバは停止しますが,pd_mode_confオペランドを「AUTO」または「MANUAL1」に設定していると,停止したあとに自動開始することがあります。
$ pdstop |
全RDエリアの回復なので,マスタディレクトリ用RDエリアを構成するHiRDBファイル,データディレクトリ用RDエリアを構成するHiRDBファイル,およびデータディクショナリ用RDエリアを構成するHiRDBファイルを削除する必要があります。次のコマンドを実行してください。
$ pdfrm /HiRDB/rdfiles/master ・・・・・・・・・・・・・・・1 $ pdfrm /HiRDB/rdfiles/ddir ・・・・・・・・・・・・・・・・・2 $ pdfrm /HiRDB/rdfiles/ddic ・・・・・・・・・・・・・・・・・3 |
マスタディレクトリ用RDエリアが使えない場合のデータベースの回復時には,-rオプションを指定してHiRDBを開始する必要があります。次のコマンドを実行してください
$ pdstart -r |
「4.4 バックアップを取得する」の演習3でバックアップファイルを格納したDATをDATドライブにセットします。
DATデバイスファイル名を指定して,データベース回復ユティリティを実行してください。
$ pdrstr -m /HiRDB/rdfiles/master -a -b /dev/st0 -p $HOME/HiRDB/pdrstr/list03.txt |
| 13424 16:07:21 SDSU _pd0rstr KFPR00764-I Pdrstr started ・・・・・・・・・・・・1 13424 16:07:52 SDSU _pd0rstr KFPR26222-I Output result of pdrstr to /home/hirm/hirdb/pdrstr/list03.txt ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 13424 16:07:52 SDSU _pd0rstr KFPR00765-I Pdrstr terminated, return code=0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 |
HiRDBを通常の稼働状態(-r指定なしpdstart)にするため,一度HiRDBを正常終了してください。
$ pdstop |
HiRDBを正常開始してください。
$ pdstart |
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