スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(UNIX(R)用)

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2.3.3 システムファイルを作成する

システムファイルとは次のファイルのことをいいます。

ここで作成するシステムファイルは,HiRDBシステム定義で指定したシステムファイルと対応しています。システムファイルの構成については図2-3を参照してください。

<この項の構成>
(1) システムログファイルの作成
(2) シンクポイントダンプファイルの作成
(3) ステータスファイルの作成

(1) システムログファイルの作成

システムログファイルは,pdloginit -d sysコマンドで作成します。

(a) pdloginit -d sysコマンドの実行

次のコマンド形式は実行するコマンドをまとめて記述しています。実際に実行するときは,1コマンドずつ実行してください。

【コマンド形式】
 
$ pdloginit -d sys -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1jn1a -n 17408 -l 1024
$ pdloginit -d sys -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1jn2a -n 17408 -l 1024
$ pdloginit -d sys -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1jn3a -n 17408 -l 1024
$ pdloginit -d sys -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1jn4a -n 17408 -l 1024
$ pdloginit -d sys -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1jn5a -n 17408 -l 1024
$ pdloginit -d sys -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1jn6a -n 17408 -l 1024
 

〔説明〕
-d sys
システムログファイルを作成する指定です。
-s sds1:
シングルサーバsds1にシステムログファイルを作成します。
-f /HiRDB/sysfiles/… :
システムログファイルの物理ファイルの指定です。pdfmkfsコマンドで作成したHiRDBファイルシステム領域にファイルを作成します。
-n 17408:
システムログファイルとして初期設定するHiRDBファイルのレコード数を指定します。なお,1レコード当たりのレコード長は,-lオプションで指定します。
-l 1024
システムログファイルとして初期設定するHiRDBファイルのレコード長を指定します。
(b) コマンドの実行結果の確認

pdloginit -d sysコマンドが正しく実行されたかどうかを確認するために,pdflsコマンドを実行します。なお,ここではシステムログファイル「/HiRDB/sysfiles/sds1jn1a」についてだけ説明します。その他のシステムログファイルについても同様に確認してみてください。

【コマンド形式】
 
$ pdfls /HiRDB/sysfiles/sds1jn1a
 

【コマンドの実行結果】
 
rwr-r- hirman users        4096     17408 18:10 Feb 03 2004 sds1jn1a
 

〔説明〕
17408レコードのシステムログファイル(sds1jn1a)が作成されています。また,作成者はhirmanです。

(2) シンクポイントダンプファイルの作成

シンクポイントダンプファイルは,pdloginit -d spdコマンドで作成します。

(a) pdloginit -d spdコマンドの実行

次のコマンド形式は実行するコマンドをまとめて記述しています。実際に実行するときは,1コマンドずつ実行してください。

【コマンド形式】
 
$ pdloginit -d spd -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1spd1 -n 31
$ pdloginit -d spd -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1spd2 -n 31
$ pdloginit -d spd -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1spd3 -n 31
 

〔説明〕
-d spd
シンクポイントダンプファイルを作成する指定です。
-s sds1
シングルサーバsds1にシンクポイントダンプファイルを作成します。
-f /HiRDB/sysfiles/…
シンクポイントダンプファイルの物理ファイルの指定です。pdfmkfsコマンドで作成したHiRDBファイルシステム領域にファイルを作成します。
-n 31
システムログファイルとして初期設定するHiRDBファイルのレコード数を指定します。なお,1レコード当たりのレコード長は,4096バイトです。
(b) コマンドの実行結果の確認

pdloginit -d spdコマンドが正しく実行されたかどうかを確認するために,pdflsコマンドを実行します。なお,ここではシンクポイントダンプファイル「/HiRDB/sysfiles/sds1spd1」についてだけ説明します。その他のシンクポイントダンプファイルについても同様に確認してみてください。

【コマンド形式】
 
$ pdfls /HiRDB/sysfiles/sds1spd1
 

【コマンドの実行結果】
 
rwr-r- hirman users          4096       31 18:10 Feb 03 2004 sds1jn1a
 

〔説明〕
31レコードのシンクポイントダンプファイル(sds1jn1a)が作成されています。また,作成者はhirmanです。

(3) ステータスファイルの作成

ステータスファイルは,ユニット用とサーバ用に2種類作成する必要があります。

(a) ユニット用ステータスファイル

ユニット用ステータスファイルは,pdstsinitコマンドで作成します。

pdstsinitコマンドの実行

コマンド形式は実行するコマンドをまとめて記述しています。実際に実行するときには,1コマンドずつ実行してください。

【コマンド形式】
 
$ pdstsinit -f /HiRDB/sysfiles/SDSUst1a -c 32
$ pdstsinit -f /HiRDB/sysfiles/SDSUst1b -c 32
$ pdstsinit -f /HiRDB/sysfiles/SDSUst2a -c 32
$ pdstsinit -f /HiRDB/sysfiles/SDSUst2b -c 32
 

〔説明〕
-f /HiRDB/sysfiles/…
初期設定をする物理ファイルの名称を絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名で指定してください。
また,HiRDBファイル名にplで始まる名称は指定できません。すでに初期設定している物理ファイル名を指定した場合は,再度初期設定されます。
-c 32
ステータスファイルのレコード数を指定します。
●コマンドの実行結果の確認

pdstsinitコマンドが正しく実行されたかどうかを確認するために,pdflsコマンドを実行します。なお,ここではユニット用ステータスファイル「/HiRDB/sysfiles/SDSUst1a」についてだけ説明します。その他のユニット用ステータスファイルについても同様に確認してみてください。

【コマンド形式】
 
$ pdfls /HiRDB/sysfiles/SDSUst1a
 

【コマンドの実行結果】
 
rwr-r- hirman users      4096      32 18:12 Feb 03 2004 SDSUst1a
 

〔説明〕
32レコードのユニット用ステータスファイル(SDSUst1a)が作成されています。また,作成者はhirmanです。
(b) サーバ用ステータスファイル

サーバ用ステータスファイルは,pdstsinitコマンドで作成します。

pdstsinitコマンドの実行

コマンド形式は実行するコマンドをまとめて記述しています。実際に実行するときには,1コマンドずつ実行してください。

【コマンド形式】
 
$ pdstsinit -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1sv1a -c 870
$ pdstsinit -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1sv1b -c 870
$ pdstsinit -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1sv2a -c 870
$ pdstsinit -s sds1 -f /HiRDB/sysfiles/sds1sv2b -c 870
 

〔説明〕
-s sds1
サーバ用ステータスファイルに対応するサーバの名称(sds1)を指定します。
-f /HiRDB/sysfiles/…
初期設定をする物理ファイルの名称を絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,「HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名」の形式で指定してください。
また,HiRDBファイル名にplで始まる名称は指定できません。すでに初期設定している物理ファイル名を指定した場合は,再度初期設定されます。
-c 870
ステータスファイルのレコード数を指定します。
●コマンドの実行結果の確認

pdstsinitコマンドが正しく実行されたかどうかを確認するために,pdflsコマンドを実行します。なお,ここではサーバ用ステータスファイル「/HiRDB/sysfiles/sds1sv1a」についてだけ説明します。その他のサーバ用ステータスファイルについても同様に確認してみてください。

【コマンド形式】
 
$ pdfls /HiRDB/sysfiles/sds1sv1a
 

【コマンドの実行結果】
 
rwr-r- hirman users       4096     870 18:12 Feb 03 2004 sds1sv1a
 

〔説明〕
870レコードのサーバ用ステータスファイル(sds1sv1a)が作成されています。また,作成者はhirmanです。