MQGET命令のMQGMO_CONVERTオプション，またはmqtalccha（チャネル定義）の-dオプションでcnvccsidオペランドを指定してコード変換する場合，文字セット識別子は，ここで説明するコード変換対象の文字コードセットで対応づけられた文字コードセットとして変換されます。

HP-UXの場合，次に示す機能によって変換されます。

• 文字セット識別子1279以外：OSの機能（iconv関数）
• 文字セット識別子1279：日立コード変換

Windowsの場合，日立コード変換の機能によって変換されます。

Linux，またはAIXの場合，次に示す機能によって変換されます。

• 文字セット識別子1200と1279：日立コード変換
• 文字セット識別子1200と1279以外：OSの機能（iconv関数）

日立コード変換を使用した場合の変換については，「付録G.2　日立コード変換を使用した場合の文字コードの対応」を参照してください。日立コード変換については，マニュアル「日立コード変換 ユーザーズガイド」を参照してください。

文字セット識別子と，HP-UX，Windows，Linux，およびAIXでサポートされている文字コードセットとの対応を，次の表に示します。

表G-1　コード変換対象の文字コードセット

文字セット識別子	HP-UX	Windows	Linux	AIX
37	cp037	−	IBM037	IBM-037
277	cp277	−	IBM277	IBM-277
437	cp437	−	IBM437	−
500	cp500	−	IBM500	IBM-500
813	iso88597	−	ISO88597	ISO8859-7
819	iso88591	−	ISO88591	ISO8859-1
850	sjis※1	sjis※1	IBM850	IBM-850
852	cp852	−	IBM852	IBM-852
866	cp866	−	IBM866	−
870	cp870	−	IBM870	IBM-870
880	cp880	−	IBM880	IBM-880
897	sjis※1	sjis※1	−	−
912	iso88592	−	ISO88592	ISO8859-2
915	iso88595	−	ISO88595	ISO8859-5
916	iso88598	−	ISO88598	ISO8859-8
920	iso88599	−	ISO88599	ISO8859-9
930	cp930	cp930	IBM930	IBM-930
932	sjis	sjis	SJIS	IBM-932
938	ccdc	−	−	−
939	cp939	cp939	IBM939	IBM-939
950	big5	−	BIG5	big5
954	ujis	ujis	UJIS	IBM-eucJP
964	eucTW	−	EUCTW	IBM-eucTW
970	eucKR	−	EUCKR	IBM-eucKR
1051	roman8	−	ROMAN8	−
1089	iso88596	−	ISO88596	ISO8859-6
1200	−	Unicode	Unicode※2	Unicode※3
1208	−	−	UTF-8	−
1279	KEIS※4	KEIS	KEIS※2	KEIS※3
1381	hp15CN	−	−	−
5026	cp930	cp930	IBM930	IBM-930
5035	cp939	cp939	IBM939	IBM-939
5050	ujis	ujis	UJIS	IBM-eucJP
33722	ujis	ujis	UJIS	IBM-eucJP

（凡例）

−：該当しません。

注※1

文字セット識別子850および897は1バイト文字コードであり，コード変換時には，シフトJISコードとして扱います。

注※2

文字セット識別子1200および1279は，64ビット版のLinux（P-9W64-C311）だけ変換対象です。

注※3

文字セット識別子1200および1279は，64ビット版のAIX（P-1M64-D111）では変換対象外です。

注※4

文字セット識別子1279は，64ビット版のHP-UX（P-1J64-C571）では変換対象外です。