Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


10.2.3 KFCA14815-Eメッセージが出力された場合

KFCA14815-Eメッセージが出力された場合の調査手順,および対処について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 現象

次のメッセージが出力されて,メッセージの送信に失敗しました。

KFCA14815-E mmm メッセージの送信に失敗しました。

コネクション名=aa....aa 論理端末名称=bb....bb 障害コード=cc....cc

(凡例)

mmm:MCF通信プロセス識別子

aa....aa:コネクション名

bb....bb:論理端末名称

cc....cc:障害コード(詳細エラーコード)

(2) 現象発生時の確認事項

(3) 取得情報

(4) 原因の調査と対処

KFCA14815-Eは,メッセージ送信完了監視時間(mcftalccn -b sndcmptim)がタイムアウトした場合に出力されます。この障害は主に相手システムのスローダウンなどによって,自システムが送信したメッセージを相手システムが受信できていないことが原因で発生します。

次に示すフローに従って原因の調査と対処をしてください。

図10‒10 KFCA14815-Eが出力された場合の調査手順(ステップ1)

[図データ]

対処

内容

対処1

メッセージ送信完了監視時間がタイムアウトしたことが原因です。

次に示す調査または見直しをしてください。

  • コネクション定義のメッセージ送信完了監視時間(mcftalccn -b sndcmptim)の指定値が適切であるか見直してください。

  • 相手システムの動作を調査してください。

  • 相手システムのアプリケーションがTP1/NET/TCP/IPのMCF通信プロセスの場合,バッファグループ定義の受信バッファ面数(mcftbuf -g count)の指定値が適切かどうか見直してください。

対処2

情報を取得してサポートセンタへ問い合わせてください。

注※

OpenTP1システムの時間の精度は1秒です。