分散トランザクション処理機能 TP1/Client for .NET Framework 使用の手引

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2.9.1 トレースファイル

トレースファイルに指定できるオプションとその指定方法を次の表に示します。

表2-8  トレースファイルに指定できるオプションとその指定方法

トレースファイル オプション 指定方法
UAPトレース ファイル出力先ディレクトリ 次のどちらかで指定します。
  • SetUapTraceModeメソッドのTrcPathパラメタ
  • Client .NET構成定義の<uapTrace>要素のpath属性
トレースファイルのサイズ 次のどちらかで指定します。
  • SetUapTraceModeメソッドのsizeパラメタ
  • Client .NET構成定義の<uapTrace>要素のfileSize属性
データトレース ファイル出力先ディレクトリ 次のどちらかで指定します。
  • SetDataTraceModeメソッドのTrcPathパラメタ
  • Client .NET構成定義の<dataTrace>要素のpath属性
トレースファイルのサイズ 次のどちらかで指定します。
  • SetDataTraceModeメソッドのsizeパラメタ
  • Client .NET構成定義の<dataTrace>要素のfileSize属性
データトレースの最大データ長 次のどちらかで指定します。
  • SetDataTraceModeメソッドのDataSizeパラメタ
  • Client .NET構成定義の<dataTrace>要素のmaxDataSize属性
エラートレース ファイル出力先ディレクトリ 次のどちらかで指定します。
  • SetErrorTraceModeメソッドのTrcPathパラメタ
  • Client .NET構成定義の<errTrace>要素のpath属性
トレースファイルのサイズ 次のどちらかで指定します。
  • SetErrorTraceModeメソッドのsizeパラメタ
  • Client .NET構成定義の<errTrace>要素のfileSize属性
メソッドトレース ファイル出力先ディレクトリ 次のどちらかで指定します。
  • SetMethodTraceModeメソッドのTrcPathパラメタ
  • Client .NET構成定義の<methodTrace>要素のpath属性
トレースファイルのサイズ 次のどちらかで指定します。
  • SetMethodTraceModeメソッドのsizeパラメタ
  • Client .NET構成定義の<methodTrace>要素のfileSize属性
デバッグトレース ファイル出力先ディレクトリ Client .NET構成定義の<debugTrace>要素のpath属性で指定します。
デバッグトレースの最大ファイル数 Client .NET構成定義の<debugTrace>要素のfileCount属性で指定します。

トレース情報の出力ファイル名を次の表に示します。

表2-9 トレース情報の出力ファイル名

トレースファイル 出力ファイル名
UAPトレース dcuap1.trc
dcuap2.trc
データトレース dcdat1.trc
dcdat2.trc
エラートレース dcerr1.trc
dcerr2.trc
メソッドトレース dcmtd1.trc
dcmtd2.trc
デバッグトレース dcCltxxxxxxxxxxxxx.dmp
(xxxxxxxxxxxxx:時刻から生成される数字)

指定したファイル出力先ディレクトリに出力ファイル名のファイルがない場合は,新規にトレースファイルを作成します。また,指定したディレクトリがない場合,および指定したディレクトリに書き込み権限がない場合は,トレースファイルを出力できません。

ファイルへの書き込みは追加モードで実行されます。二つのトレースファイルはラウンドロビン方式で使用されます(デバッグトレースのトレースファイルは除きます)。指定したトレースファイルのサイズを超えた書き込みが発生すると,ファイルの切り替えを行い,次のファイルの先頭から書き込みます。したがって,切り替えられる前のファイルは指定したサイズよりもファイルのサイズが大きくなる場合があります。

複数のCUP.NETのトレースファイルの出力先に同じディレクトリを指定すると,複数のCUP.NETのトレース情報が混在し,トラブルシュートが困難になる場合があります。そのため,トレースファイルの出力先ディレクトリは,それぞれのCUP.NETで別々にすることをお勧めします。