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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


3.2 APIの使用方法

TP1/Client/Jが提供するクラスライブラリを使用してJavaアプレット,Javaアプリケーション,またはJavaサーブレットを作成したあとに,主に五つのAPIを実行して操作します。

  1. TP1/Client/Jの使用準備

  2. TP1Clientクラスのインスタンス作成

  3. RPC環境の初期化

  4. TP1/Serverのrapサーバに接続(リモートAPI機能を使用したRPCを行う場合)

  5. 遠隔サービスの呼び出し(RPC)

  6. rapリスナー,rapサーバとの常設コネクションの切断(リモートAPI機能を使用してRPCを行っている場合)

  7. RPC環境の解放

実行順に各APIの概要と例を示します。クラスの詳細については,「4. TP1/Client/Jで使用するクラス」を参照してください。

注意事項

TP1Clientクラスのメソッドはマルチスレッド環境で使用できますが,スレッドセーフではありません。TP1Clientクラスのメソッドをマルチスレッド環境で使用する場合は,次のどちらかの方法で実装してください。

  • 複数のスレッド間で同一のTP1Clientクラスのインスタンスを共有しない場合

    各スレッドに専用のTP1Clientクラスのインスタンスを作成してください。各スレッドで実行するTP1Clientクラスのメソッドは,この専用のインスタンスを使用してください。

  • 複数のスレッド間で同一のTP1Clientクラスのインスタンスを共有する場合

    同一のTP1Clientクラスのインスタンスのメソッドを同時に実行しないよう,各スレッド間で必ず排他を掛けてください。

複数のスレッドから,同一のTP1Clientクラスのインスタンスのメソッドを同時に実行した場合,メソッドが予期しないエラーを返すことがあるため,TP1/Client/Jの動作は保証できません。

〈この節の構成〉