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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


3.1 API一覧

TP1/Client/Jが使用するAPIの一覧を,次の表にそれぞれに示します。

表3‒1 API一覧(パッケージ,クラス)

分類

名称

意味・機能

パッケージ

JP.co.Hitachi.soft.OpenTP1

TP1/Client/Jのクラスのパッケージ名

クラス

TP1Client

TP1/Client/Jのクラス名

DCRpcBindTbl

DCRpcBindTblクラス

表3‒2 API一覧(メソッド)

分類

メソッド

意味・機能

実行系

acceptNotification(byte[] inf,int[] inf_len,int port,int timeout,byte[] hostname,byte[] nodeid)

サーバ側の関数(dc_rpc_cltsend関数)で通知されるメッセージを受信する。

acceptNotificationChained(byte[] inf,int[] inf_len,int timeout,byte[] hostname,byte[] nodeid)

cancelNotification(byte[] inf,int inf_len,String hostname,int port)

サーバからの一方通知受信待ち状態(acceptNotificationメソッド,あるいはacceptNotificationChainedメソッドの発行)を解除する。

closeConnection()

CUPと,rapリスナーおよびrapサーバとの間に確立済みの常設コネクションを切断する。

closeNotification()

一方通知連続受信機能を使用するための環境を削除する。

cltAssemSend(byte[] buff, int sendleng, String hostname, int portnum, int timeout, int flags)

受信メッセージの組み立て機能を使用してメッセージを送信する。

cltAssemReceive(byte[] buff, int[] recvleng, int timeout, int flags)

受信メッセージの組み立て機能を使用してメッセージを受信する。

cltReceive(byte[] buff, int[] recvleng, int timeout, int flags)

MHPが送信したメッセージを受信する。

cltSend(byte[] buff, int sendleng, String hostname, int portnum, int flags)

MHPへメッセージを送信する。

getTrnID(byte[] gid, byte[] bid)

トランザクショングローバル識別子,トランザクションブランチ識別子を取得する。

openConnection()

rapサーバとの間に常設コネクションを確立するか,または,TP1/Webに接続して擬似セションを開始する。

openConnection(String host, int port)

openConnection(String url, short flags)

openNotification(int port)

一方通知連続受信機能を使用するための環境を作成する。

rpcCall(String group, String service, byte[] in_data, int[] in_len, byte[] out_data, int[] out_len, int flags)

指定された「サービスグループ名+サービス名」に対してRPCを行う。

rpcCall(String group, String service, byte[] in_data, byte[] out_data, int flags)

rpcCallTo(DCRpcBindTbl direction, String group, String service, byte[] in_data, int[] in_len, byte[] out_data, int[] out_len, int flags)

指定された通信先ノードの「サービスグループ名+サービス名」に対してRPCを行う。

rpcClose()

TP1/ServerのSPPを呼び出すための環境を解放する。

rpcOpen()

TP1/ServerのSPPを呼び出すための環境を初期化する。

rpcOpen(String deffilename)

trnBegin()

グローバルトランザクションを開始する。

trnChainedCommit()

トランザクションの同期点を取得する。

trnChainedRollback()

トランザクションをロールバックする。

trnInfo()

TP1Clientオブジェクトがトランザクションとして稼働しているか確認する。

trnUnchainedCommit()

トランザクションの同期点を取得する。

trnUnchainedRollback()

トランザクションをロールバックする。

定義系

setConnectInformation(byte[] inf, short inf_len)

端末識別情報を設定する。

setDataTraceMode(String TrcPath, int size, int Datasize, boolean flag)

JavaアプリケーションおよびJavaサーブレットからRPCを行うとき,データトレースをファイルに出力するかどうかを指定する。

setDccltdelay(int sec)

CUPとrapリスナーおよびrapサーバ間の通信遅延時間を設定する。

setDccltextend(int flags)

TP1/Client/Jの機能の拡張レベルを設定する。各指定値の論理和を設定すると,複数の機能の拡張レベルを指定できる。

setDccltinquiretime(int sec)

rapサーバが監視する問い合わせ間隔最大時間(クライアントから一定時間サービス要求が来ない場合に接続を切断する時間)を設定する。

setDchost(String host, int port)

窓口となるTP1/Serverのホスト名とポート番号を設定する。

setDcselint(int msec)

このメソッドは意味を持ちません。

旧バージョンからのソースの互換性を保証するためだけに残しています。

setDcwatchtim(int sec)

同期応答型RPCの場合に,CUPからSPPへサービス要求を送ってからサービスの応答が返るまでの最大応答待ち時間を設定する。

setErrorTraceMode(String TrcPath, int size, boolean flag)

JavaアプリケーションおよびJavaサーブレットからTP1Clientクラスを呼び出すとき,サーバとの接続,切断,およびエラートレースをファイルに出力するかどうかを指定する。

setMethodTraceMode(String TrcPath, int size, boolean flag)

JavaアプリケーションおよびJavaサーブレットからTP1Clientクラスを呼び出すとき,メソッドトレースをファイルに出力するかどうかを指定する。

setRpcextend(int extendoption)

RPC関連の設定を変更する。

setScdDirectObject(String scdhost, int scdport, int flags)

通信先スケジューラのホスト名,ポート番号を設定する。

setTraceArray(String[] array)

Javaアプリケーション,JavaサーブレットおよびJavaアプレットからTP1Clientクラスを呼び出すとき,サーバとの接続,切断,およびエラートレースを格納するための配列(メモリトレース)を指定する。障害情報を参照するには,この配列の内容をJavaアプリケーション,JavaサーブレットまたはJavaアプレットで参照する。

setUapTraceMode(String TrcPath, int size, boolean flag)

JavaアプリケーションおよびJavaサーブレットからTP1Clientクラスを呼び出すとき,UAPトレースをファイルに出力するかどうかを指定する。

注※

このメソッドを使用できるのは,JavaアプリケーションまたはJavaサーブレットだけです。Javaアプレットで使用するとSecurityExceptionが発生します。