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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


5.8.3 処理の流れの例

MCFマネジャ定義のmcfmsvg定義コマンドで次のように指定した場合のメッセージキューの滞留監視機能の処理の例を説明します。

MCFマネジャ定義のmcfmsvg定義コマンドの指定
  • 入力キューの滞留監視数(mcfmsvg -w "watchcnt=30")

  • 入力キューの滞留監視インタバル時間(mcfmsvg -w "watchint=5")

  • MHPに期待するサービス要求の処理数(mcfmsvg -w "expectcnt=24")

  • MHPの処理能力の不足を検出した場合,OpenTP1システムをダウンさせるかどうかを指定(mcfmsvg -w "abort=yes")

    図5‒6 メッセージキューの滞留監視機能の処理の例

    [図データ]

入力キューの滞留監視数を30と指定しているため,この図でC2からC5の区間およびC8以降が処理能力判定区間です。それ以外は滞留数監視区間です。

入力キューの滞留監視を判定する時点でのメッセージキューの滞留数と判定結果を次の表に示します。

表5‒3 メッセージキューの滞留数と判定結果

項番

前回判定時から引き続き滞留しているメッセージキューの個数

(Bn

前回判定時のメッセージキューの滞留数

(Pn-1

前回判定時から今回までのサービス要求処理数

(Pn-1-Bn

MHPに期待するサービス要求の処理数

判定結果

1

11

24

滞留数が監視数に達していないため,滞留数監視区間のままオンライン続行

2

9

18

9

24

3

25

28

3

24

滞留数が監視数に達したため,処理能力判定区間を開始

4

8

32

24

24

滞留数が監視数に達しているが,MHPが期待件数以上のサービス要求を処理できているため,処理能力判定区間のままオンライン続行

5

13

45

32

24

6

0

35

35

24

7

3

30

27

24

滞留数が監視数に達していないため,滞留数監視区間を開始

8

5

11

6

24

滞留数が監視数に達していないため,滞留数監視区間のままオンライン続行

9

15

17

2

24

滞留数が監視数に達したため,処理能力判定区間を開始

10

29

32

3

24

滞留数が監視数に達しており,MHPが期待件数または前回のメッセージ滞留数以上の要求を処理できていないため,オンライン停止

(凡例)

−:該当しない