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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


5.8 メッセージキューの滞留監視

入力キューに滞留するメッセージキューを一定の時間間隔で監視する機能を,メッセージキューの滞留監視機能といいます。この機能はユーザサーバ(MHP)だけで有効です。メッセージキューの滞留監視機能の概要を次の図に示します。

図5‒5 メッセージキューの滞留監視機能の概要

[図データ]

  1. MCFサービスの開始後,入力キューに滞留するメッセージキューの監視が始まります。

    メッセージキューの滞留数だけを監視している時間を滞留数監視区間と呼びます。監視はMCFサービスが終了するまで行われます。

  2. 入力キューに滞留しているメッセージ数が,しきい値を超えた場合は,一定の時間間隔でMHPの処理能力を監視します。

    この時間を処理能力判定区間と呼びます。処理能力判定区間で,MHPの処理能力が期待件数に満たない場合,KFCA11820-Wメッセージを出力して処理を続行するか,またはKFCA11821-Eメッセージを出力してOpenTP1システムをダウンします。

なお,メッセージキューの滞留監視の開始後,監視対象として定義したサービスグループがMCFアプリケーション属性定義に定義されていない場合は,KFCA11822-Wメッセージが出力され処理は続行されます。

〈この節の構成〉