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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


付録F.3 TP1/Server Base(Windows版固有)

TP1/Server Base(Windows版固有)が出力するファイルの一覧を次の表に示します。各ファイルの詳細な説明については,表F-6を参照してください。

表F‒5 TP1/Server Base(Windows版固有)が出力するファイル一覧

項番

名称

ファイル名または

ディレクトリ名

バージョン

タイプ

ファイル形式

取得

タイミング

削除可否

1

修正パッチログファイル

TP1/Server Base:

%DCDIR%\patchlogbase.txt

DAM:

%DCDIR%\patchlogdam.txt

TAM:

%DCDIR%\patchlogtam.txt

EXT1:

%DCDIR%\patchlogext1.txt

HAF:

%DCDIR%\patchloghaf.txt

07-00

A

テキスト

修正パッチの実行の延長で取得します。

2

prcteeプロセスのエラー時の出力ファイル

%DCDIR%\spool\betran.err

05-00-/E

A

テキスト

OpenTP1を起動したとき

×

3

rawデバイス用ロックファイル

%DCDIR%\spool\dcntbinf\rawlock_N

(N:ドライブ文字)

06-50

J

rawデバイスを初回オープンしたとき

×

4

退避モジュール(UMT)トレースファイル

%DCDIR%\spool\save\trc\_zx.umt

(z:1〜8文字のサーバ名,x:通番)

初期

I

バイナリ

OpenTP1を起動したとき

5

退避UAPトレースファイル

%DCDIR%\spool\save\trc\(サーバ名)N.uat

(N:1〜10)

初期

C,I

バイナリ

プロセスダウンしたとき,およびOpenTP1起動時に退避します。

6

共用メモリファイル

%DCDIR%\spool\shm\N

(N:1から始まる数字)

初期

J

バイナリ

OpenTP1を起動したとき。次回オンライン時には削除して,再作成します。

×

7

OpenTP1監視機能用の共用メモリファイル

%DCDIR%\spool\shm\N

(N:1から始まる数字)

07-53

J

バイナリ

OpenTP1を起動したとき。次回オンライン時には削除して,再作成します。

×

8

GUI用ロックファイル

%DCDIR%\tp1_tools\Control.lck

%DCDIR%\tp1_tools\Environment.lck

06-50

J

GUI機能を使用したとき。GUI終了時に削除します。

×

9

admshowppログファイル

%temp%\admshowpp.log

07-01

J

テキスト

dcsetupコマンドの延長で取得します。

×

10

dcsetupログファイル

%temp%\dcsetup.log

初期

A

テキスト

インストーラ,修正パッチ動作の延長で取得します。

11

dcsetupmlログファイル

%temp%\dcsetupml.log

06-50

A

テキスト

dcsetupmlコマンド,インストーラ動作の延長で取得します。

12

trnlnkrmログファイル

%temp%\trnlnkrm.log

初期

A

テキスト

trnlnkrmコマンドの実行,dcsetupmlコマンドの実行,インストーラ,修正パッチ動作の延長で取得します。

13

標準出力リダイレクトファイル

(redirect_file_nameオペランドの指定値)N

(N:1または2)

デフォルト:

%DCDIR%\spool\prclogN

(N:1または2)

05-00-/E

C,E,H

テキスト

OpenTP1を動作したとき

14

UAPトレースファイル

(カレントワークパス)\tmp\home\_z.x\_zPPPPP.uat

(z:1〜8文字のサーバ名,PPPPP:PID,x:通番)

初期

I

バイナリ

ユーザサーバの起動の延長で作成します。

15

モジュール(UMT)トレースファイル

(カレントワークパス)\tmp\home\_z.x\_zPPPPP.umt

(z:1〜8文字のサーバ名,PPPPP:PID,x:通番)

プロセスサーバの場合:

%DCDIR%\spool\save\_prcPPPPP.umt

(PPPPP:PID)

初期

I

バイナリ

OpenTP1の起動,ユーザサーバの起動の延長で作成します。

16

退避コアファイル

(prc_coresave_pathオペランドの指定値)\(サーバ名※1).dmp.N

(N:1〜3)

デフォルト:

%DCDIR%\spool\save\(サーバ名).dmp.N

07-50

C,H

バイナリ

システムサーバがダウンしたとき※2

17

dcstatusコマンドのPAUSE判定ファイル

%DCDIR%\spool\dcstatus_prcnopause

07-53

J

テキスト

次の取得タイミングで取得します。

  • OpenTP1をインストールしたとき

  • マルチOpenTP1をセットアップしたとき

  • OpenTP1を開始したとき

×

(凡例)

A:単調増加(削除機能がないタイプ)

C:ラウンドロビン(バックアップ取得機能がないタイプ)

E:ラウンドロビン(一定量に達した直後の出力で,新しいファイルに切り替わるタイプ)

H:ラウンドロビン(切り替わった先のファイルのデータを,削除してから先頭から書き込むタイプ)

I:ラウンドロビン(OpenTP1起動時に新しいファイルに切り替わるタイプ)

J:制御ファイル,一時ファイル

○:ユーザ判断で削除できます。

△:削除してはいけません。ただし,障害調査が不要であれば,ユーザ判断で削除できます。

×:削除してはいけません。

注※1

OpenTP1監視機能で,無応答時間を満了してプロセスサービスまたはOpenTP1監視サービスを強制終了した場合,サーバ名に該当する文字列は次のとおりとなります。

・プロセスサービスを強制終了した場合:_dcmond_prcd

・OpenTP1監視サービスを強制終了した場合:_prc_dcmond

注※2

次の条件でコマンドを実行した場合のプロセスダウンも含みます。

・dcstopコマンドに-fオプションおよび-dオプションを指定

TP1/Server Base(Windows版固有)が出力するファイルの説明を次の表に示します。

表F‒6 TP1/Server Base(Windows版固有)が出力するファイルの説明

項番

名称

関連する定義

サイズ

最大ファイル数

説明

1

修正パッチログファイル

なし

単調増加。パッチ実行のたびに上書きされます。

5ファイル(BASE:1世代,DAM:1世代,TAM:1世代,EXT1:1世代,HAF:1世代)

修正パッチの実行ログファイルです。修正パッチの実行で取得します。

2

prcteeプロセスのエラー時の出力ファイル

なし

単調増加

1ファイル

prcteeプロセスのエラー時の情報を出力するファイルです。

3

rawデバイス用ロックファイル

なし

0

rawデバイス使用数

OpenTP1の動作を制御するファイルです。OpenTP1ファイルシステムにrawデバイスを使用する場合に作成する内部ファイルです。

4

退避モジュール(UMT)トレースファイル

なし

4160バイト(プロセスサーバの場合は,73696バイト)

10世代×サーバ起動数

モジュール(UMT)トレースファイルのバックアップファイルです。

5

退避UAPトレースファイル

なし

可変

10世代

ダウンしたシステムサーバ,ユーザサーバのUAPトレース情報ファイルです。

6

共用メモリファイル

なし

マシン状況やOpenTP1システム稼働状況によって可変となります。

1世代

OpenTP1の動作を制御するファイルです。OpenTP1が確保した共用メモリのファイルです。

7

OpenTP1監視機能用の共用メモリファイル

なし

4096バイト

1世代

OpenTP1の動作を制御するファイルです。

OpenTP1が確保したOpenTP1監視機能用の共用メモリのファイルです。

8

GUI用ロックファイル

なし

0

2ファイル

OpenTP1の動作を制御するファイルです。OpenTP1のGUI機能使用時に,重複起動防止のために作成するファイルです。

9

admshowppログファイル

なし

正常時は0バイト。エラー発生時は可変。コマンド実行ごとに上書きします。

1世代

OpenTP1の動作を制御するファイルです。内部コマンドのエラーログです。dcsetupコマンドの延長で動作する内部コマンドが出力します。コマンド内部でエラー発生時にエラー内容を出力します。

10

dcsetupログファイル

なし

単調増加。コマンド実行ごとに上書きします。

1世代

dcsetupコマンドのトレースファイルです。インストーラ動作の延長,修正パッチ動作の延長で取得します。

11

dcsetupmlログファイル

なし

単調増加。コマンド実行ごとに上書きします。

1世代

dcsetupコマンドのトレースファイルです。dcsetupmlコマンドの実行,インストーラ動作の延長で取得します。

12

trnlnkrmログファイル

なし

単調増加。コマンド実行ごとに上書きします。

1世代

trnlnkrmコマンドのトレースファイルです。trnlnkrmコマンド,dcsetupmlコマンドの実行,インストーラ動作の延長,修正パッチ動作の延長で取得します。

13

標準出力リダイレクトファイル

<システム環境定義>

  • redirect_fileオペランド

    OpenTP1配下のプロセスの標準出力・標準エラー出力先を指定

  • redirect_file_nameオペランド

    標準出力・標準エラー出力を出力するファイル名を指定

  • redirect_file_sizeオペランド

    標準出力・標準エラー出力をするファイルサイズを指定

最大でredirect_file_sizeオペランドの指定値(ただし,単調増加ファイルに変更可)

2世代(単調増加ファイルに変更した場合は1世代)

標準出力,標準エラー出力の情報を出力するログファイルです。redirect_fileオペランドにYを設定した場合だけ出力します。また,システム共通定義のprc_portオペランド,rpc_port_baseオペランドを設定した場合は出力しません。

13

UAPトレースファイル

<ユーザサービス定義>

<ユーザサービスデフォルト定義>

  • uap_trace_maxオペランド

    UAPトレース格納最大数

可変

1世代×サーバ起動数

オンライン中プロセスのUAPトレースファイルです。

14

モジュール(UMT)トレースファイル

なし

4160バイト(プロセスサーバの場合は,73696バイト)

1世代×サーバ起動数

オンライン中プロセスのモジュール(UMT)トレースファイルです。

15

退避コアファイル

<プロセスサービス定義>

  • prc_coresave_pathオペランド

    コアファイル格納パス

  • prc_corecompressオペランド

    コアファイルの格納時にOpenTP1で自動的に圧縮

<システム共通定義>

  • coredump_typeオペランド

    システムサーバがダウンした場合に取得する保守資料を強化するかどうか

  • tp1_monitor_kill_signalオペランド

    OpenTP1監視機能の無応答監視時間満了時の動作

可変

3世代

ダウンしたシステムサーバに関するWindowsのプロセスダンプファイルです。システム共通定義のcoredump_typeオペランドを省略,またはADDを指定した場合に取得します。

ただし,OpenTP1監視機能で,OpenTP1監視サービスがダウンした場合,上記オペランドの指定に関わらず,無条件に取得します。また,無応答監視時間を満了してプロセスサービスを強制終了した場合,システム共通定義のtp1_monitor_kill_signalオペランドを省略,または3を指定した場合に取得します。

16

dcstatusコマンドのPAUSE判定ファイル

なし

0

1ファイル

dcstatusコマンドが使用するPAUSE判定ファイルです。