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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


rtsstats

〈このページの構成〉

名称

リアルタイム統計情報の設定変更

形式

rtsstats{-a 〔-r〕|-d }
        {-u sys|
          -u srv -s サーバ名|
          -u svc -s サーバ名 -v サービス名|
          -u obj 〔-o 取得対象名1〕〔-b 取得対象名2〕}
         〔-e 項目ID〔,項目ID〕…〕
         〔-f リアルタイム取得項目定義ファイル名〕

機能

リアルタイム統計情報の取得対象および取得項目の設定を変更します。

オプション

●-a

リアルタイム統計情報の取得対象および取得項目を追加します。

●-r

指定したリアルタイム統計情報の取得対象に取得項目を追加する場合に,それまでの取得項目をすべて削除してから新しく取得項目を追加します。

-rオプションの指定を省略すると,それまでの取得項目を継続した上で新しく取得項目を追加します。

●-d

リアルタイム統計情報の取得対象,または取得項目を削除します。

●-u {sys|srv|svc|obj}

設定を変更するリアルタイム統計情報の取得対象の種別を指定します。

sys

システム全体の統計情報として取得する情報を変更します。

sysを指定した場合,リアルタイム統計情報サービス定義で指定したrts_service_maxオペランドの値は消費しません。

srv

指定したサーバの統計情報の設定を変更します。

-sオプションにユーザサーバ名を指定して取得対象を追加した場合,次に示す統計情報を取得します。

  • サーバ単位での統計情報

  • 指定したユーザサーバのユーザサービス定義のserviceオペランドに定義されているすべてのサービスの統計情報

  • サービス以外の処理の統計情報

このため,取得対象の数は,serviceオペランドに指定したサービスの数に2を加えたものになります。

システムサーバやSUPなどの,サービスを持たないサーバ名を指定した場合は,サーバ単位の統計情報だけを変更します。

svc

指定したユーザサーバのサービス単位で取得する統計情報を変更します。

obj

-oオプションと-bオプションを組み合わせて,統計情報の取得対象オブジェクトの設定を変更します。

取得対象オブジェクトとオプションの組み合わせについては,-oオプションおよび-bオプションの説明を参照してください。

●-s サーバ名  〜〈1〜8文字で先頭が英字の英数字列〉

設定を変更するサーバの名称を指定します。

-uオプションにsrvまたはsvcを指定した場合,必ず-sオプションを指定してください。-uオプションにsysまたはobjを指定した場合,-sオプションは指定できません。

●-v サービス名  〜〈1〜31文字の識別子〉

設定を変更するサービスの名称を指定します。

-uオプションにsvcを指定した場合,必ず-vオプションを指定してください。-uオプションにsys,srv,またはobjを指定した場合,-vオプションは指定できません。

●-o 取得対象名1  〜〈1〜8文字の文字列〉

 -b 取得対象名2  〜〈1〜63文字の文字列〉

-uオプションにobjを指定した場合に,設定を変更する取得対象オブジェクト名を指定します。

-oオプションおよび-bオプションで設定を変更できる取得対象オブジェクトを次の表に示します。-uオプションにobjを指定した場合は,必ず次の表に従って指定してください。

表13‒14 rtsstatsコマンドのオプションと設定を変更できる取得対象オブジェクト

-oオプションの指定値

-bオプションの指定値

設定を変更できる取得対象オブジェクト

ポート番号

IPアドレス

指定したサービス情報の参照先ノード

論理端末名

指定を省略

指定した論理端末

指定を省略

サービスグループ名

指定したサービスグループ名

注※

システム共通定義のall_nodeオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定したノードのIPアドレスとポート番号を指定してください。

-uオプションにsys,srv,またはsvcを指定した場合,-oオプションおよび-bオプションは指定できません。

●-e 項目ID  〜〈1000〜9999の10進数〉

追加または削除する項目の項目IDを指定します。

項目IDは64個まで指定できます。項目IDについては,「付録E.5 リアルタイム統計情報」を参照してください。

●-f リアルタイム取得項目定義ファイル名  〜〈1〜8文字の識別子〉

追加または削除する項目を定義したリアルタイム取得項目定義ファイル名を指定します。

項目を追加する場合,指定したリアルタイム取得項目定義でYを指定した項目を追加します。

項目を削除する場合,指定したリアルタイム取得項目定義でYを指定した項目を残して,それ以外の項目を削除します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA32712-E

リアルタイム統計情報サービスのV/Rが誤っています

標準エラー出力

KFCA32714-E

プロセスメモリ不足のため処理を続行できません

標準エラー出力

KFCA32719-E

コマンドの使用方法が不正です

標準エラー出力

KFCA32720-E

コマンドのオプションに指定された値が不正です

標準エラー出力

KFCA32722-E

共用メモリを利用できないため処理を実行できません

標準エラー出力

KFCA32723-E

リアルタイム統計情報サービスが開始していないため処理を実行できません

標準エラー出力

KFCA32724-E

指定したリアルタイム統計情報の取得対象は登録されていません

標準エラー出力

KFCA32737-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFCA32742-E

リアルタイム統計情報の取得対象の登録数が最大数に達しているため,取得対象の追加はできません

標準エラー出力

KFCA32743-E

リアルタイム統計情報の取得項目の登録数が最大数に達しているため,項目の追加はできません

標準エラー出力

KFCA32752-E

リアルタイム統計情報サービスの拡張機能が開始していないため処理を実行できません

標準エラー出力

KFCA32754-E

RPCの実行でエラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA32755-E

リアルタイム統計情報サービスの拡張機能からの応答待ちでタイムアウトが発生しました

標準エラー出力

KFCA32756-E

リアルタイム統計情報サービスの拡張機能のサービス要求格納領域が不足したため,処理を実行できません

標準エラー出力

KFCA32758-E

指定された定義ファイルの解析でエラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA32760-E

コマンドのオプションに指定された引数の数が不正です

標準エラー出力

注意事項