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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


jnlstts

〈このページの構成〉

名称

稼働統計情報の出力

形式

jnlstts 〔-e 編集項目〕〔-u 編集単位〕〔-l 行〕〔-c〕
        〔-i 時間間隔〕〔-t〔開始〕〔,終了〕〕
        〔-s {サーバ名|サービス名} 〕
        〔ファイル名〕

機能

指定したアンロードジャーナルファイル,またはグローバルアーカイブアンロードジャーナルファイルから統計情報を収集し,編集後,標準出力へ出力します。

出力する情報を次に示します。

オプション

●-e 編集項目  〜《all》

編集項目を指定します。

 sys:システム統計情報を出力します。

 trn:トランザクション統計情報を出力します。

 rsp:レスポンス統計情報を出力します。

 dly:通信遅延時間統計情報を出力します。

 all:上記すべての情報を編集します。

●-u 編集単位  〜《srv》

編集単位を指定します。

srv:サーバ名単位で編集します。

srvを指定すると,-sオプションにはサーバ名を指定したと見なされます。

svc:サービス名単位で編集します。

svcを指定すると-sオプションにはサービス名を指定したと見なされます。

-uオプションの指定は,-eオプションでtrn,またはallを指定した場合に有効です。

●-l 行  〜〈符号なし整数〉((12〜256))《24》

1ページの出力行数を指定します。

●-c

稼働統計情報の編集結果を,CSV形式で出力します。

●-i 時間間隔

稼働統計情報を編集し,出力する時間の間隔を,時間間隔,または分間隔で指定します。

h〔HH〕:時間間隔(01≦HH≦24)で出力します。

HHの指定を省略すると,1時間間隔で出力します。

m〔MM〕:1分間隔(01≦MM≦09),または10分間隔(10≦MM≦30)で出力します。

MMの指定を省略すると,10分間隔で出力します。

時間間隔と分間隔の両方を指定すると,エラーとなります。

-iオプションの指定を省略すると,1時間間隔で出力します。

●-t 〔開始〕〔,終了〕

稼働統計情報の出力範囲をジャーナルレコード出力時刻で指定します。

開始には,出力を開始する時刻を指定します。終了には,出力を終了する時刻を指定します。

開始は,1970年1月1日0時0分0秒から当年当月当日の現在時刻までの範囲で指定します。

開始,または終了のどちらか一方を必ず指定してください。開始の指定を省略すると,アンロードジャーナルファイルの先頭から指定した終了時刻までが出力範囲になります。終了の指定を省略すると,指定した開始時刻からアンロードジャーナルファイルの最後までが出力範囲になります。

開始,および終了は,「hhmmss〔MMDD〔YYYY〕〕」の形式で指定します。

hh:時(00≦hh≦23)

指定を省略できません。

mm:分(00≦mm≦59)

指定を省略できません。

ss:秒(00≦ss≦59)

指定を省略できません。

MM:月(01≦MM≦12)

指定を省略できます。

DD:日(01≦DD≦31)

指定を省略できます。

YYYY:年(1970からの西暦を4けたで指定します)

指定を省略できます。

注※

開始,または終了の「年」の指定を省略した場合は,当年の指定月日時刻と見なされます。「年,月,日」の指定を省略した場合,当年当月当日の指定時刻と見なされます。「月,日」,「月」,または「日」だけを省略することはできません。省略した場合はオプションエラーになります。「月」または「日」を省略したい場合は,「年」,「月」,「日」のすべてを省略してください。

-tオプションの指定を省略すると,指定したファイル内のすべての情報を編集出力します。

●-s サーバ名  〜〈1〜8文字の英数字〉

統計情報を編集出力したいサーバの名称を指定します。

-eオプションでsysを指定し,サーバ名の指定を省略した場合は,すべてのサーバの統計情報が出力されます。

-uオプションでsrvを指定した場合,-sオプションにはサーバ名を指定したと見なされます。

-eオプションでsysを指定し,サーバ名にSYSTEMと指定すると,システム全体の統計情報が出力されます。

●-s サービス名  〜〈1〜31文字の英数字〉

統計情報を編集出力したいサービスの名称を指定します。

-eオプションでtrnを指定し,-uオプションでsvcを指定し,サービス名の指定を省略した場合は,すべてのサービスの統計情報を出力します。

-uオプションでsvcを指定した場合,-sオプションにはサービス名を指定したと見なされます。

-e,および-uオプションと-sオプションとの組み合わせを次に示します。

-eオプション

-uオプション

-sオプション

出力対象

備考

sys

サーバ名

指定したサーバのシステム統計情報

SYSTEM

システム全体の統計情報

trn

srv

サーバ名

指定したサーバのトランザクション統計情報

svc

サービス名

指定したサービスのトランザクション統計情報

省略

サーバ名

指定したサーバのトランザクション統計情報

rsp

サービス名

指定したサービスのレスポンス統計情報

dly

すべての通信遅延時間統計情報

all

srv

サーバ名

指定したサーバに関するすべての統計情報

レスポンス統計情報,通信遅延時間統計情報は全データ出力

svc

サービス名

指定したサービスに関するすべての統計情報

システム統計情報,通信遅延時間統計情報は全データ出力

省略

サーバ名

指定したサーバに関するすべての統計情報

レスポンス統計情報,通信遅延時間統計情報は全データ出力

(凡例)

−:指定できません。または,該当しません。

jnlsttsコマンドで指定できるオプションの組み合わせを次に示します。

[図データ]

(凡例)

○:指定できます。

×:指定できません。

−:無効です。

注※1

-uオプションでsrvを指定した場合,または-uオプションの指定を省略した場合は,-sオプションにはサーバ名を指定したと見なされます。

注※2

-uオプションでsvcを指定した場合,-sオプションにはサービス名を指定したと見なされます。

コマンド引数

●ファイル名  〜〈パス名〉

アンロードジャーナルファイル,またはグローバルアーカイブアンロードジャーナルファイルの名称を指定します。

マルチノード機能を使用している場合は,jnlsortコマンドでソート,およびマージ(ノードの抽出,ジャーナルサーバランIDの特定)した結果のファイル名を指定してください。

このコマンド引数の指定を省略すると,標準入力と見なされます。

出力形式

●システム統計情報の場合

出力形式を次に示します。

[図データ]

-cオプションを指定したときの出力形式を次に示します(CSV形式)。

[図データ]

●トランザクション統計情報の場合

-uオプションでsrvを指定した場合,または-uオプションの指定を省略した場合は,サーバ名単位で編集します。-uオプションでsvcを指定した場合は,サービス名単位で編集します。

出力形式を次に示します。

[図データ]

注※1

-uオプションでsvcを指定した場合は,「サービス名」を出力します。

注※2

-uオプションでsvcを指定した場合は,「ユーザサーバ名」を出力します。

-cオプションを指定したときの出力形式を次に示します(CSV形式)。

[図データ]

●レスポンス統計情報の場合

出力形式を次に示します。

[図データ]

-cオプションを指定したときの出力形式を次に示します(CSV形式)。

[図データ]

MHPのサービス実行時間,およびサービス待ち時間は取得されません。

●通信遅延時間統計情報の場合

出力形式を次に示します。

[図データ]

-cオプションを指定したときの出力形式を次に示します(CSV形式)。

[図データ]

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA02600-E

アンロードジャーナルファイルのアクセスでエラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA02601-E

アンロードジャーナルファイルが不正です

標準エラー出力

KFCA02602-E

ジャーナルブロックが不正です

標準エラー出力

KFCA02603-E

ジャーナルレコードが不正です

標準エラー出力

KFCA02604-E

メモリが確保できません

標準エラー出力

KFCA02660-I

ヘルプメッセージ

標準出力,標準エラー出力

KFCA02661-E

jnlsttsコマンドのパラメタ不正,または制限値オーバです

標準エラー出力

KFCA02662-E

jnlsttsコマンドのオプションの組み合わせが不当です

標準エラー出力

KFCA02663-E

jnlsttsコマンドのオプションの指定に誤りがあります

標準エラー出力

KFCA02664-E

jnlsttsコマンドのファイル名の指定に誤りがあります

標準エラー出力

KFCA02665-E

jnlsttsコマンドの-lオプションの指定値が小さ過ぎるため統計情報を出力できません

標準エラー出力

注意事項

使用例

アンロードジャーナルファイルの先頭から1993年5月29日17時30分0.999999秒までのシステム統計情報を,30分間隔で編集出力する場合

 アンロードジャーナルファイル:sysjnl001

jnlstts -e sys -i m30 -t ,17300005291993 /tp1/jnl/sysjnl001

上記の例の場合,最終時間帯は17:30〜18:00ですが,1993年5月29日17時30分0.0秒から1993年5月29日17時30分0.999999秒までのシステム統計情報を出力します。