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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


10.6.2 OpenTP1が停止しない場合

〈この項の構成〉

(1) UAPの処理が長く続くか,または不良でUAPが終了しないとき

UAPの状態は,prcls,scdlsコマンド,またはOSのpsコマンドで確認できます。

UAPの処理が終わらないで続く場合,UAPの終了を待つか,または終了しないUAPを強制停止させてください。

(2) 正常終了時,通信不良などで出力キューにたまったメッセージが出力されないとき

一定時間(MCF通信構成定義で指定した未処理送信メッセージ滞留時間)を経過すると,MCFの未処理送信メッセージ廃棄通知イベント(ERREVTA)が通知され,OpenTP1は正常終了します。このとき出力キュー上の未送信メッセージは破棄されます。

未送信メッセージを破棄したくない場合は,未処理送信メッセージ滞留時間を経過する前にOpenTP1を強制停止させてください。その後,OpenTP1を再開始すれば未送信メッセージを引き継げます。

(3) 接続しているジャーナルサービスが終了しないため,アーカイブジャーナルノードのOpenTP1が停止しないとき

アーカイブジャーナルノードのOpenTP1を正常終了,または計画停止するには,すべてのジャーナルサービスとの接続が解除されなければなりません。そのため,接続中の被アーカイブジャーナルノードのノード状態をdcndlsコマンドで確認し,次に示すように対処してください。

(a) 被アーカイブジャーナルノードが異常終了,または強制停止している場合

jnlardisコマンドで強制的に接続を解除するか,または被アーカイブジャーナルノードのOpenTP1を再開始したあと,正常終了,または計画停止してください。

(b) 被アーカイブジャーナルノードが正常終了,または計画停止している場合

jnlardisコマンドで強制的に接続を解除してください。

(c) 被アーカイブジャーナルノードがオンラインの場合

被アーカイブジャーナルノードのOpenTP1を終了してください。

(4) グローバルアーカイブジャーナルサービスとの接続が解除できないため,被アーカイブジャーナルノードのOpenTP1が停止しないとき

接続先のアーカイブジャーナルノードのOpenTP1がオンラインでない場合,被アーカイブジャーナルノードのジャーナルサービスは,グローバルアーカイブジャーナルサービスとの接続を解除できません。そのため,アーカイブジャーナルノードのノード状態をdcndlsコマンドで確認し,次に示すように対処してください。

(a) アーカイブジャーナルノードが終了している場合

アーカイブジャーナルノードのOpenTP1を再開始してください。

(b) アーカイブジャーナルノードがオンラインの場合

被アーカイブジャーナルノードのOpenTP1を強制停止してください。