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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


10.2.8 メッセージキューファイル

メッセージキューファイルに障害が発生すると,エラーメッセージが出力されます。

エラーメッセージに従って,次のように対処してください。

〈この項の構成〉

(1) 物理ファイルの容量不足の場合

OpenTP1をいったん正常終了させます。-rオプション指定のqueinitコマンドでメッセージキュー用物理ファイルの容量を増やしたあと,OpenTP1を開始してください。

(2) ファイル障害の場合

OpenTP1をいったん正常終了させます。quermコマンドでメッセージキュー用物理ファイルを削除し,新たにqueinitコマンドでメッセージキュー用物理ファイルを割り当てたあと,OpenTP1を開始してください。

(3) ディスクキューが使用できない場合

MCFマネジャ定義の拡張予約定義でメモリキューの縮退運転を指定すると,MCF開始時に何らかの理由でディスクキューが使用できない場合に,メモリキューを代用して処理を続行できます。ただし,メモリキューで代用した場合,全面回復時にメッセージを回復できません。

オンライン中にディスクキューが使用できなくなったときに,メモリキューで代用することはできません。

メモリキューの縮退運転を開始すると,KFCA11065-WメッセージまたはKFCA11066-Wメッセージが出力されます。これらのメッセージが出力された場合は,縮退運転から復旧する必要があります。

縮退運転となる代表的な原因は,定義間の情報の不一致です。定義間で情報に不一致が発生する例を次に示します。

これらの場合は,次に示す手順でメモリキューの縮退運転から復旧します。

  1. OpenTP1システムを停止します。

  2. メッセージキューサービス定義に不足しているキューグループIDを追加します。または,キューグループIDが誤っている場合は,訂正します。

  3. 手順2でキューグループIDを追加した場合は,対応するメッセージキューファイルの物理ファイルをqueinitコマンドで割り当てます。

  4. 手順2でMCFアプリケーション定義またはMCF通信構成定義を訂正した場合は,ユティリティ起動コマンドで定義オブジェクトファイルを生成します。

  5. OpenTP1システムを正常開始します。

なお,メッセージキューファイルに障害が発生すると,キューイング中のメッセージは回復できません。受信メッセージの場合,IJを取得すると入力キューに格納しようとしたメッセージを確認できます。送信メッセージの場合,OJを取得すると出力キューに格納しようとしたメッセージを確認できます。IJ,OJを取得するかどうかは,アプリケーション属性定義で指定します。