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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


10.2.3 アーカイブジャーナルファイル

〈この項の構成〉

(1) オンライン中

(a) 書き込み時

スワップ先のファイルグループがある場合

現用のファイルグループへジャーナルを書き込み中に障害が発生した場合,スワップして,新しい現用のファイルグループへジャーナルを出力します。このとき,スワップする前の現用のファイルグループはクローズされ,予約となります。障害が発生して予約となったファイルグループは,jnlunlfgコマンドでアンロードしてください。

アンロードできなかった場合は,次の手順で対処してください。ただし,この場合ジャーナルを残すことはできません。ジャーナルがないとDAM FRCやTAM FRCを実行できなくなるので,バックアップを取得しておく必要があります。

  1. アンロードできないファイルグループをjnlrmコマンドで削除します。

  2. jnlinitコマンドでファイルグループを再び作成します。

  3. jnlopnfgコマンドでファイルグループをオープンします。

スワップ先のファイルグループがない場合

スワップ先となるファイルグループがないと,OpenTP1は異常終了します。ただし,被アーカイブジャーナルノードのOpenTP1はそのまま続行します。この場合,次の手順で対処してください。

  1. すべてのアンロード待ち状態のファイルグループをjnlunlfgコマンドでアンロードします。

  2. OpenTP1を再開始します。

(b) 読み込み時

アーカイブジャーナルファイルを二重化している場合,A系の現用ファイルグループから読み込みます。A系の現用ファイルを読み込み中に障害が発生した場合,B系の現用ファイルに切り替えて読み込みます。

(2) 再開始時

再開始でファイルグループの状態を回復したあと,ジャーナルの出力位置を回復するときにエラーが発生すると,ジャーナルの読み込みを中止し,OpenTP1の再開始を続行します。ジャーナルの出力位置は,エラーが発生する直前までに読み込んだジャーナルを基に決定します。

なお,OpenTP1の再開始が完了したあと,読み込めないで失われたジャーナルから,アーカイブを再開します。