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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


4.6.6 DAMファイルのバックアップとリストア

〈この項の構成〉

(1) DAMファイルのバックアップ

DAMファイルをバックアップするにはdambkupコマンドを使用します。

バックアップは,オフラインでも,オンライン中でも実行できます。オンライン中にバックアップすることをオンラインバックアップといいます。

オフラインでバックアップする手順を次に示します。

  1. damholdコマンドを実行して論理ファイルを論理閉塞します。

  2. damrmコマンドを実行して,論理閉塞した論理ファイルをオンラインから切り離します。

  3. -oオプションを指定しないdambkupコマンドを実行してDAMファイルをバックアップします。

オンラインバックアップは,dambkupコマンドに-oオプションを指定して実行します。オンラインバックアップの場合,DAMファイルの論理閉塞(damholdコマンドの実行)やオンラインからの切り離し(damrmコマンドの実行)の必要はありません。

なお,オンラインバックアップしたファイルを使用してDAMファイルを回復すると,回復時に使用するアンロードジャーナルファイルの量が少なくて済みます。そのため,-oオプションを指定しないでバックアップしたファイルを使用してDAMファイルを回復する場合と比べて,DAMファイルの回復処理に必要な時間が少なくて済みます。

ユーザは,業務を開始する前に,必ずDAMファイルをバックアップしてください。

(2) バックアップの出力先

バックアップの出力先には,ファイルまたは標準出力を指定できます。ファイルに出力する場合は,dambkupコマンドでファイル名を指定します。標準出力に出力する場合は,dambkupコマンドで-sオプションを指定します。

(3) DAMファイルのリストア

バックアップしたファイルをリストアするにはdamrstrコマンドを使用します。

リストアの入力元には,ファイルまたは標準入力を指定できます。ファイルからバックアップを入力する場合はdamrstrコマンドにファイル名を指定します。標準入力からバックアップを入力する場合は,damrstrコマンドに-sオプションを指定します。