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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


2.2.10 トランザクションサービス定義の内容

トランザクションサービス定義の内容を,次の表に示します。

表2‒11 トランザクションサービス定義の内容

形式

オペランド/コマンド

オプション

定義内容

指定値

set

trn_tran_process_count

同時に起動するトランザクションブランチの数

〈符号なし整数〉

((0〜8192))

MCFサービスを使用する場合は,次に示す指定範囲になります。

  • 32ビットの場合:((1〜7484))

  • 64ビットの場合:((1〜6893))

trn_recovery_process_count

トランザクションブランチの回復処理を並行して行うプロセス数

〈符号なし整数〉

((1〜128))《4》

trn_expiration_time

トランザクションブランチの限界経過時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

trn_expiration_time_suspend

トランザクションブランチの時間監視の範囲

Y|《N》|F

trn_tran_statistics

トランザクションブランチごとの統計情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

trn_tran_recovery_list

全面回復時,未決着トランザクション情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

trn_cpu_time

トランザクションブランチが同期点処理までに使用できるCPU時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

trn_statistics_item

トランザクションブランチの統計情報項目

nothing|base|

《executiontime》|cputime

trn_max_subordinate_count

一つのトランザクションブランチから生成する子トランザクションブランチの最大数

〈符号なし整数〉

((0〜1024))《32》

trn_rm_open_close_scope

xa_open関数およびxa_close関数の発行タイミング

《process》|transaction

trn_optimum_item

トランザクションの最適化項目

《base》|asyncprepare

trn_processing_in_rm_error

トランザクション回復時,リソースマネジャに対して発行したXA関数が処理を続行できないコードでエラーリターンした場合の処置

《down》|retry|force

trn_recovery_list_remove

OpenTP1開始時,未決着トランザクション情報ファイルを削除するかどうかを指定

normal|force|《no》

trn_recovery_list_remove_level

未決着トランザクション情報ファイルの削除レベル

〈符号なし整数〉

((0〜24855))《0》

(単位:日)

trn_crm_use

CRMを使用するかどうかを指定

Y|《N》

trn_max_crm_subordinate_count

CRM経由の子トランザクションブランチの最大数

〈符号なし整数〉

((0〜1024))《8》

trn_watch_time

トランザクション同期点処理時の最大通信待ち時間

〈符号なし整数〉

((1〜65535))《120》

(単位:秒)

trn_rollback_information_put

トランザクションブランチロールバック時にロールバック情報を取得するかどうかを指定

《no》|self|remote|all

trn_limit_time

トランザクションブランチ最大実行可能時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

trn_rollback_response_receive

ロールバック完了通知を受信するかどうかを指定

《Y》|N

trn_partial_recovery_type

UAP障害時のトランザクション同期点処理方式

《type1》|type2|type3

max_socket_descriptors

ソケット用ファイル記述子の最大数

〈符号なし整数〉

((32〜2032))

trn_recovery_failmsg_interval

仕掛り中トランザクション情報メッセージ間隔最小時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《1800》

(単位:秒)

trn_wait_rm_open

リソースマネジャのオープン処理(xa_open関数)でエラーが発生したときの処置

《continue》|stop|retry_continue|retry_stop

trn_retry_interval_rm_open

xa_open関数発行リトライインタバル時間

〈符号なし整数〉

((1〜3600))《10》

(単位:秒)

trn_retry_count_rm_open

xa_open関数発行リトライ回数

〈符号なし整数〉

((1〜65535))《18》

thread_stack_size

OpenTP1内部で使用するスレッドスタック領域のサイズ

〈符号なし整数〉

((1024〜524288))《49152※1

(単位:バイト)

polling_control_data

一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査

Y|《N》

thread_yield_interval

ソケットの再利用指示を受信できる契機を与えるインタバル時間

〈符号なし整数〉

((1〜86400))《90》

(単位:秒)

groups

サービスグループのグループアクセスリストを設定

〈符号なし整数〉

((0〜4294967294))

trn_xar_use

XAリソースサービスを使用するかどうかを指定

Y|《N》

trn_start_recovery_mode

OpenTP1開始処理の回復処理モードを指定

《stop》|wait|continue

trn_start_recovery_watch_time

オンライン前回復処理が完了するまでのリトライ上限時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《600》

(単位:秒)

trn_start_recovery_interval

オンライン前回復処理が完了するまでのリトライ間隔時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《3》

(単位:秒)

trn_xa_commit_error

複数のリソースをアクセスするトランザクションがコミットに決定したあと,コミットできなくなったリソースマネジャが発生した場合の処理を指定

《down》|force

trn_prf_event_trace_level

TRNイベントトレースの取得レベル

((00000000〜00000007))《00000007》

trn_prf_event_trace_condition

取得するTRNイベントトレースの種類

《xafunc》|trnservice

trn_completion_limit_time

トランザクション完了限界時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

trn_extend_function

トランザクションサービスの機能の拡張レベル

〈16進数字〉

((00000000〜00000003))《00000000》

trn_rcv_open_close_scope

すべてのリソースマネジャ※2に対するXA関数の発行順序を変更するかどうかを指定

Y|《N》

watch_time

最大応答待ち時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))

(単位:秒)

コマンド

trnstring

-n

リソースマネジャ名

〈1〜31文字の識別子〉

-i

リソースマネジャ拡張子

〈1〜2文字の識別子〉

-o

トランザクションサービス用xa_open関数用文字列

〈1〜256文字の文字列〉

-c

トランザクションサービス用xa_close関数用文字列

〈1〜256文字の文字列〉

-O

ユーザサーバ用xa_open関数用文字列

〈1〜256文字の文字列〉

-C

ユーザサーバ用xa_close関数用文字列

〈1〜256文字の文字列〉

-d

このリソースマネジャがコミット最適化およびプリペア最適化に対応していない場合に指定

なし。

-e

xa_start関数でエラーが発生した場合に,リソースマネジャに対してxa_close関数,xa_open関数,xa_start関数の順にリトライ処理を行うときに指定

なし。

-m

OpenTP1の開始処理で,OpenTP1がオンラインになる前に,リソースマネジャのトランザクション回復処理を行うときに指定

なし。

-r

OpenTP1の開始処理,またはオンライン処理で,リソースマネジャに障害が発生した場合,リソースマネジャから未決着トランザクション情報の通知があるまで,トランザクションの回復処理を待ち合わせるときに指定

なし。

-s

特定のリソースマネジャ※2に対するXA関数の発行順序を変更するかどうかを指定

なし。

putenv

任意

環境変数名 環境変数値

〈文字列〉

dcputenv

任意

環境変数名 環境変数値

〈文字列〉

注※1

AIX版のuCosminexus TP1/Server Base(64)の場合,デフォルト値は65536となります。

注※2

OpenTP1が提供するリソースマネジャは対象外です。