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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


8.6.1 MCFサンプルのディレクトリ構造

MCFサンプルは,MCFの基本部分と通信プロトコル対応部分に分けてあります。MCFサンプルのディレクトリ構造を次の図に示します。

図8‒11 MCFサンプルのディレクトリ構造

[図データ]

$DCDIR/examples/mcf/ディレクトリ下の各ディレクトリの内容を次に示します。

aplib/

サンプルのMHPが格納してあるディレクトリ

conf/

サンプルのシステム定義が格納してあるディレクトリ

psv/cmlib/

サンプルのMCFメイン関数が格納してあるディレクトリ

プロトコル/

通信プロトコル製品別のサンプルが格納してあるディレクトリ

プロトコル/ディレクトリの下にも,次に示すディレクトリが格納してあります。

〈この項の構成〉

(1) mcf/aplib/ディレクトリの内容

mcf/aplib/ディレクトリの下には,次に示すファイルが格納してあります。

c/

MHPのソースファイル(C言語)が格納されているディレクトリです。ここには,MHPのメイン関数(mhp.c)と,MHPのサービス関数(ap1.c)があります。

cobol/

MHPのソースファイル(COBOL言語)が格納されているディレクトリです。ここには,MHPのメインプログラム(mhp.cbl)と,MHPのサービスプログラム(ap.cbl)があります。

dml/

MHPのソースファイル(COBOL言語DML)が格納されているディレクトリです。ここには,MHPのサービスプログラム(ap.cbl)があります。

上記のプログラムの内容については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス」の該当する言語編のコーディング例を参照してください。

(2) conf/ディレクトリの内容

mcf/conf/ディレクトリの下には,次に示すファイルが格納してあります。

abc_mngr

MCFマネジャ定義のサンプルです。

abc_ua_c

MCF通信構成定義の共通定義のサンプルです。この定義は,OSAS/UAプロトコル用です。

abc_ua_d

MCF通信構成定義のプロトコル固有定義のサンプルです。この定義内容は,OSAS/UAプロトコル用です。

psvr_psvr_cmn

MCF通信構成定義の共通定義のサンプルです。この定義は,アプリケーション起動定義用です。

psvr_psvr_dta

MCF通信構成定義のアプリケーション起動定義のサンプルです。

abc_apli

MCFアプリケーション定義のサンプルです。

mcfu01

MCFシステムサービス情報定義のサンプルです。この定義は,MCF通信プロセス(OSAS/UA用)の内容です。

mcfu02

MCFシステムサービス情報定義のサンプルです。この定義は,アプリケーション通信プロセスの内容です。

上記の定義内容については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」の定義例を参照してください。

(3) psv/cmlib/ディレクトリの内容

mcf/psv/cmlib/ディレクトリの下には,次に示すディレクトリが格納してあります。

ansi/

アプリケーション起動プロセス用のMCFメイン関数(ANSI C,C++の形式)のサンプルです。

c/

アプリケーション起動プロセス用のMCFメイン関数(K&R版Cの形式)のサンプルです。

上記のMCFメイン関数の内容については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」の定義例を参照してください。MCF通信サービス用のMCFメイン関数については,mcf/プロトコル/cmlib/ディレクトリの下のファイルを参照してください。

(4) プロトコル/ディレクトリについて

プロトコル/ディレクトリの下には,通信プロトコル対応製品別のサンプルが格納してあります。プロトコル/ディレクトリは,通信プロトコル対応製品によって名称が異なります。ディレクトリの名称と製品名の対応を次に示します。

OSASNIF:TP1/NET/OSAS-NIF

OSITP:TP1/NET/OSI-TP

SLUP2:TP1/NET/SLU-TypeP2

TCPIP:TP1/NET/TCP/IP

UDPIP:TP1/NET/UDP

UserAgent:TP1/NET/User Agent

XMAP3:TP1/NET/XMAP3

各ディレクトリの内容については,マニュアル「OpenTP1 プロトコル」の該当するプロトコル編を参照してください。