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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


2.12 リアルタイム統計情報の取得

UAP内の任意区間での処理の実行時間および実行回数を,リアルタイム統計情報として取得できます。オフラインの業務をするUAPでは,任意区間でのリアルタイム統計情報は取得できません。

任意区間でのリアルタイム統計情報を取得する場合は,UAPからdc_rts_utrace_put関数【CBLDCRTS('RTSPUT ')】を呼び出します。

取得する項目はevent_idに,取得に関する動作はflagsに設定します。flagsでは,次の表に示す動作を設定できます。

表2‒4 dc_rts_utrace_put関数のflagsの設定

flagsの設定

取得に関する動作

DCRTS_START

実行時間の計測を開始

DCRTS_END

実行時間を取得して,計測を終了

DCNOFLAGS

実行回数だけを取得

dc_rts_utrace_put関数で取得した実行回数および実行時間は,event_idに設定した項目IDのリアルタイム統計情報として編集,出力します。

任意区間でのリアルタイム統計情報の取得の例を次の図に示します。

図2‒58 任意区間でのリアルタイム統計情報の取得の例

[図データ]

  1. 項目ID1の実行時間の計測を開始します。

  2. 項目ID2の実行時間の計測を開始します。

  3. 項目ID1の実行時間の計測を終了して,実行時間および実行回数の情報を,RTSサービス用の共用メモリに取得します。

  4. 項目ID2の実行時間の計測を終了して,実行時間および実行回数の情報を,RTSサービス用の共用メモリに取得します。