分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引
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(1) 未決着トランザクション情報が出力されるディレクトリとファイル名
未決着トランザクション情報が出力されるディレクトリとファイル名を次に示します。
- 出力先ディレクトリは,トランザクションサービスが存在するノードのディレクトリ「$DCDIR/spool/dctrninf/」に出力されます。
- トランザクションサービスの全面回復が発生するたびに,毎回一つのファイルとして出力されます。ファイル名は「rl+トランザクションサービスの開始時間(一意の8けたの16進数)」となります。
このファイル名は,未決着トランザクション情報を出力したことを知らせるメッセージログに表示されます。
不要になった未決着トランザクション情報ファイルは,削除してください。削除する方法を次に示します。
- コマンドで削除する方法
trndlinfコマンドを実行します。
- OpenTP1の開始時に,前回までのオンラインで作成した情報を削除する方法
トランザクションサービス定義のtrn_recovery_list_removeオペランドとtrn_recovery_list_remove_levelオペランドに,削除する条件を指定しておきます。
(2) 未決着トランザクション情報の出力内容
未決着トランザクション情報として,次の項目が出力されます。
- OpenTP1システムノードID
OpenTP1のシステムノードID。
- グローバルトランザクション番号
グローバルトランザクションを管理するためにシステムで一意に付けた番号。
- トランザクションブランチ番号
トランザクションブランチを管理するためにシステムで一意に付けた番号。
- トランザクション第1状態
トランザクションブランチの処理状態。
- トランザクション第2状態
トランザクションブランチのプロセスに関する状態。
- トランザクション第3状態
トランザクションブランチの通信状態。
- プロセスID
トランザクションブランチが動作しているプロセスのプロセスID。
- サーバ名
トランザクションブランチを起動しているサーバの名称。
- サービス名
トランザクションブランチを起動しているサービスの名称。
- トランザクション記述子
同一トランザクショングローバル識別子を持つトランザクションブランチを区別するためのインデクス番号。
- ブランチ記述子
一つのトランザクションブランチから分岐したトランザクションブランチを区別するためのインデクス番号。ルートトランザクションブランチの場合は「**********」が表示されます。
- 親トランザクション記述子
該当するトランザクションブランチを生成したトランザクションのトランザクション記述子。ルートトランザクションブランチの場合は「**********」が表示されます。
未決着トランザクション情報の出力形式と出力例を図A-1と図A-2に示します。
図A-1 未決着トランザクション情報の出力形式
![[図データ]](FIGURE/ZU0B0100.GIF)
図A-2 未決着トランザクション情報の出力例
![[図データ]](FIGURE/ZU0B0200.GIF)
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