通信管理 XNF/AS プログラマーズガイド HSC編

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3.25 IDLST

<この節の構成>
(1) 形式
(2) 説明

(1) 形式

struct  idlst  {
    unsigned  short  il_mode;       /* 未使用 */
    short            il_nosiz;      /* 電話番号長 */
    unsigned   char *il_pnno;       /* 電話番号バッファポインタ */
    short            il_idsiz;      /* ターミナルID長 */
    unsigned   char *il_tmid;       /* ターミナルIDバッファポインタ */
    short            il_caltone;    /* コーリングトーン時間 */
    short            il_anstone;    /* アンサートーン時間 */
};

(2) 説明

(a) 電話番号長il_nosiz

呼び出し先電話番号(100けた以内)の長さを指定します。着信専用で使う場合,0を指定してください。0を指定したのに,BT_WINI関数で発信した場合,BT_WINI関数をLCBの終了コード(CC_SEQE)で拒否します。

(b) 電話番号バッファポインタil_pnno

呼び出し先電話番号を格納したバッファのポインタを指定します。電話番号は,バッファ内にV25bis,X.21共に,JIS8コードで設定します。回線交換網の短縮ダイヤル,またはペア型の閉域接続で呼び出す場合,短縮ダイヤル番号を指定します。

ダイヤル番号形式を表3-5に示します。

表3-5 ダイヤル番号形式

種類 ダイヤル番号形式 備考
V.25bis xxxxxxxxxx CRNコマンドに指定する番号です。
X.21 通常発信 xxxxxxx+ なし
短縮ダイヤル発信 .△△+ △△は,BT_SETDIAL関数で網に登録する番号です。
ペア型閉域発信

注1
ISDNでサブアドレス付きの発信の場合,上記のxxxxxxを,xxxxxx*ssssと指定します。ssssがサブアドレスです。X.21の場合,最後に+が必要です。

注2
実際のけた数は網の仕様によって異なります。
(c) ターミナルID長il_idsiz

自ID長(15バイト以内)を指定します。IDを送信しない場合,0を指定してください。

(d) ターミナルIDバッファポインタil_tmid

自IDを格納するバッファのポインタを指定します。指定されたIDはそのままID・ENQ(またはID・ACK0)で相手に送信します。通信相手からの受信IDは,通信管理がLCBテーブルに設定してHSC-APに渡します。この受信IDは,通信管理ではチェックしません。HSC-APでチェックしてください。

(e) コーリングトーン時間il_caltone

発信時の呼び出しトーン時間を,0〜204秒の範囲で指定します。0を指定した場合はトーンを送信しません。指定された秒数は,0.8の倍数に切り上げます。

(f) アンサートーン時間il_anstone

着信時のアンサートーン時間を,0〜204秒の範関で指定します。0を指定した場合,トーンは送信しません。指定された秒数は,0.8の倍数に切り上げます。