通信管理 XNF/AS プログラマーズガイド HSC編

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3.5 BT_CLOSE( )

<この節の構成>
(1) 名称
(2) 形式
(3) 機能
(4) リターン情報
(5) 特記事項

(1) 名称

 
BT_CLOSE( )
 

ドライバをクローズします。

(2) 形式

#include <dlicom/bsc.h>
int  BT_CLOSE(fd);
int  fd;

(3) 機能

通信管理に対して最後に発行する関数であり,ドライバのクローズを行います。

ドライバのクローズとは,HSC-APと回線を管理している通信管理との間の通信路を解放し,オープンしたUNIXファイルをクローズすることです。

fdには,ドライバをオープンしたときにリターン値として返される回線識別子を指定します。

(4) リターン情報

(a) リターン値

0:正常終了

-1:異常終了

(b) 詳細エラー情報
名称 要因
EBUSY 16 指定された回線は,すでにクローズ実行中です。
上記以外 AIXマニュアルのcloseシステムコールを参照してください。

(5) 特記事項

通信途中(EOTまたはDLE・EOTを送受信していない状態)で強制クローズしたい場合は,完了待ちの非同期要求をBT_CHECK関数で取り込まなくても,BT_CLOSE関数を発行できます。この場合,完了待ちの要求の完了はHSC-APに通知されません。また,通信相手にも通知されません。BT_CLOSE関数が完了した時点でオープンしていたパス(回線)はクローズされます。

また,BT_LCLS関数による強制クローズはできません。