uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
XML文書管理機能を利用するためには,HiRDB Adapter for XMLに必要な定義ファイル,およびPreprocessing Library for Text Searchに必要な定義ファイルを作成して,実行時に指定する必要があります。
HiRDB Adapter for XMLを動作させるための定義ファイルは,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)で生成します。生成した定義ファイルはDocumentBrokerサーバに格納されます。なお,このコマンドに指定する入力ファイルは,ユーザが作成する必要があります。
DocumentBrokerのXML文書管理機能に必要なXML定義ファイルについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) XML定義ファイルの関連
- (2) ユーザが作成する定義ファイル
- (3) コマンドで生成する定義ファイル
XML文書管理機能で使用する定義ファイル(XML定義ファイルと呼びます)の関連について説明します。特に,HiRDB Adapter for XMLを動作させるためのファイルをHAX定義ファイルと呼びます。
XML定義ファイルには,次の表に示すファイルがあります。
表3-12 XML定義ファイルの一覧
ファイル名 用途 作成方法 HiRDB Adapter for XML使用時の総称 マッピングセット定義ファイル(XMS) プロパティマッピングに使用するファイル EDMXmlMapコマンドで作成 HAX定義ファイル マッピング定義ファイル(XMP) マッピング元XMLタグ定義ファイル(DCD) ユーザが作成 プロパティマッピング定義ファイル(DPM) − フィルタリング定義ファイル(TFD) インデクスデータ作成に使用するファイル −
- (凡例)
- −:総称なし。
これらのXML定義ファイルの関連を次の図に示します。
図3-14 XML定義ファイルの関連
この図について説明します。一つのマッピングセット定義ファイル(XMS)からは,複数のマッピング定義ファイル(XMP)を参照します。また,各マッピング定義ファイルは,一つのマッピング元XMLタグ定義ファイル(DCD)を参照します。
プロパティマッピング定義ファイルは,HAX定義ファイルを生成するために必要なユーザ作成のファイルです。
フィルタリング定義ファイルは,Preprocessing Library for Text Searchを動作させるためのファイルです。このファイルは,登録対象のXML文書から全文検索用データを作成する際に利用するユーザ作成のファイルです。
(2) ユーザが作成する定義ファイル
ユーザが作成する必要のある定義ファイルを次に示します。
- プロパティマッピング定義ファイル
- XML文書中のタグ名とその内容をマッピングするクラス名,プロパティ名の対応関係の定義(プロパティマッピング定義)を記述したファイルです。この定義ファイルを基に,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)がマッピング定義ファイルを生成します。
- プロパティマッピング定義は,登録時にマッピング定義名を付けて登録します。プロパティマッピングの実行時には,このマッピング定義名を指定して使用するプロパティマッピング定義を選択します。
- プロパティマッピング定義ファイルの作成については,「4.14 プロパティマッピング定義ファイル」を参照してください。
- マッピング元XMLタグ定義ファイル
- 登録するXML文書の構造をDCDと呼ばれる形式で記述したファイルです。この定義ファイルの文法はHiRDB Adapter for XMLでの規則に従ってください。詳細については,マニュアル「HiRDB Adapter for XML ユーザーズガイド」を参照してください。
- フィルタリング定義ファイル
- Preprocessing Library for Text Searchのフィルタリング機能によって全文検索用データ(ESIS-Bデータ)から不要なタグを除去したり,不要なタグ間のテキストをタグごと除去したりする場合に必要です。
- この定義ファイルの文法は,Preprocessing Library for Text Searchでの規則に従ってください。詳細については,マニュアル「Preprocessing Library for Text Search Version 2」を参照してください。
ユーザによって作成された定義ファイルを基に,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)によって生成するHAX定義ファイルについて説明します。HAX定義ファイルは,HiRDB Adapter for XMLを動作させるための定義ファイルとして使用します。
- HAX定義ファイル
- XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)の入力ファイルとして,プロパティマッピング定義ファイル,およびマッピング元XMLタグ定義ファイルを指定して出力されるファイルです。
- 出力されるHAX定義ファイルは,次の三つの定義ファイルから構成されます。
- マッピングセット定義ファイル(XMS)
- マッピング定義ファイル(XMP)
- マッピング元XMLタグ定義ファイル(DCD)
なお,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)の入力ファイルとしてフィルタリング定義ファイルを指定した場合は,DocumentBrokerサーバへの登録用にフィルタリング定義ファイルのコピーを生成します。
HAX定義ファイルおよびフィルタリング定義ファイルは,DocumentBrokerサーバ上で管理します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, Hitachi Solutions, Ltd.