uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
この節では,DocumentBrokerの環境を設定する場合の準備について説明します。
- <この節の構成>
- (1) システム管理者の決定
- (2) 利用ユーザおよびグループの決定
- (3) DocumentBrokerの実行環境を作成するディレクトリの決定
- (4) DocumentBrokerクライアントとDocumentBrokerサーバの接続時の注意
DocumentBrokerを運用,管理するシステム管理者を決定してください。システム管理者の設定は,スーパーユーザが実行してください。システム管理者は,DocumentBrokerのシステムディレクトリおよびシステムファイルの所有者として設定されます。また,運用コマンドはシステム管理者だけが実行できます。
また,DocumentBrokerのアクセス制御機能を使用する場合,セキュリティに関する運用管理のために,セキュリティ運用者を指定する必要があります。セキュリティ運用者については,「3.9.1(1) セキュリティ運用者」を参照してください。
(2) 利用ユーザおよびグループの決定
DocumentBrokerを利用するユーザとユーザが所属するグループを決定してください。また,ここで決定した利用ユーザおよびグループは,ユーザ管理システムに登録してください。ユーザ管理システムについては,「3.7 ユーザ管理機能の設定」を参照してください。
DocumentBrokerのアクセス制御機能を使用する場合,DocumentBrokerに登録されたオブジェクトや,そのアクセス権を保守するために,セキュリティ管理者を必ず指定してください。セキュリティ管理者については,「3.9.1(2) セキュリティ管理者」を参照してください。
(3) DocumentBrokerの実行環境を作成するディレクトリの決定
DocumentBrokerの実行環境を作成するディレクトリを決定してください。
(4) DocumentBrokerクライアントとDocumentBrokerサーバの接続時の注意
DocumentBrokerクライアントとDocumentBrokerサーバのバージョンが異なる場合の接続の整合性について説明します。
- DocumentBrokerサーバがDocumentBrokerクライアントよりも新しい場合,接続を保証します。
ただし,DocumentBrokerサーバで使用する文書空間の文字コード種別とDocumentBrokerクライアントで使用する文字コード種別が異なる場合,DocumentBrokerクライアントからは接続できません。
- DocumentBrokerクライアントがDocumentBrokerサーバのバージョンよりも古い場合,そのDocumentBrokerクライアントの機能セットの範囲で使用できます。ただし,DocumentBrokerクライアント02-10以前のファイル転送機能は使用できません。
- DocumentBrokerクライアントがDocumentBrokerサーバのバージョンよりも新しい場合,接続は保証しません。ただし,Linux版のDocumentBrokerサーバ03-11の場合は,Windows版のDocumentBrokerクライアント 03-68以降と接続が可能です。
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