uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
ここでは,マルチレンディション管理機能を使用する場合の,排他資源管理テーブルの見積もりについて説明します。なお,マルチレンディション管理機能を使用しない場合,この見積もりは不要です。
HiRDBのSQL最適化オプションに「DETER_AND_INDEXES」が指定されていない場合,ファイルの更新およびレンディションタイプの変更の際に,排他制御のためのHiRDBの排他資源管理テーブル不足エラーが発生することがあります。このため,サーバ当たりの排他制御用プールサイズに,次に示す計算式が成立する値を指定してください。SQL最適化オプションについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。サーバ当たりの排他制御用プールサイズについては,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。
- 計算式
- t > r
- ただし,t = p×c
排他資源管理テーブルの計算式に使用する変数に設定する値を次の表に示します。
表2-17 排他資源管理テーブルの計算式の変数に設定する値
変数 設定する値 t 排他資源管理テーブル数 p サーバ当たりの排他制御用プールサイズ。この値はHiRDBのサーバ定義のpd_lck_pool_sizeに指定する値です。(単位:キロバイト) c 32bitモードのHiRDB/シングルサーバまたはパラレルサーバの場合:6
64bitモードのHiRDB/シングルサーバまたはパラレルサーバの場合:4r (バージョンごとのRendition数−1)×(バージョン付き文書ごとの平均バージョン数×バージョン付き文書数+バージョンなし文書数※1)×安全係数※2
- 注※1
- バージョンなし文書は,バージョン付き文書の個々のバージョンに対応しない文書を指します。
- 注※2
- 安全係数として,1.3倍程度の余裕を見ておくことをお勧めします。
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